武「今日は急に呼び立ててしまい、申し訳ありません」
拝「どうしたの?」
武「実は、ちくま文庫で第二弾発売が決まったので、また告知させていただければと…」
拝「『マジメとフマジメの間』は、昨年の12月だったね」
武「はい、そうです」
▼V3推薦!”岡本喜八”未収録エッセイ集『マジメとフマジメの間』12/7発売! - 映画宝庫V3
拝「岡本喜八監督といえば、岸田森さんをレギュラーのように起用していたから、この連載とも無関係ではないからいいのだ。今回も特別なのだ」
武「無理を言って申し訳ありません…
この度、編集企画を担当した岡本喜八監督ちくま文庫第二弾
『映画監督岡本喜八対談集 しどろもどろ』が9月10日に発売になります」
(全384ページ 税込1,260円)
武「岡本喜八監督の行った多くの対談の中から17本を収録しました。内容はこのような感じです」
第一部 自作を語る 対談相手:森卓也第二部 映画の現場から
対談相手:石上三登志、山藤章二、仲代達矢、伊藤雄之助、山下洋輔、佐藤勝第三部 若き友人たちと
対談相手:利重剛、周防正行、庵野秀明第四部 わが師匠、マキノ雅弘、成瀬巳喜男
対談相手:澤井信一郎、桂千穂、川西正義第五部 人間、岡本喜八
対談相手:太田治子、景山民夫、岡本みね子、小田島雄志、村松友視
解題 武井崇
あとがき 岡本みね子
武「というような感じです」
拝「ずいぶん、バラエティに富んでいるね。意外なのが周防正行監督かな…」
武「周防監督は、岡本喜八監督がお元気だった頃に毎月開かれていた懇談会の出席者だったそうです」
拝「そうだったんだ」
武「とても親交が深くて、岡本喜八監督の『EAST MEETS WEST』(95)でヒロインを演じたアンジェリック・ロームは、周防監督の『Shall we ダンス?』にも出演しているんです。これ意外と知られていないんですけれども」
拝「気付かなかったね、それは。あと、珍しいのは伊藤雄之助さんかな…」
武「映画『座頭市と用心棒』の公開当時に週刊誌で対談したものを収録したものです」
拝「"乗った人より、馬が丸顔@椿三十郎"の俳優だね」
武「なんと、伊藤雄之助さんの週刊誌連載対談の一本なんです。こんな珍しいもの、あったんですね」
拝「連載も全部読んでみたいな、それ…ところで、前回の紹介みたいに何か写真ある?」
武「今回の本は岸田森さんの写真、無いです。内容が関係なくて…
でも、今回使用した、私のお気に入りの岡本喜八監督の写真、借りてきました」
拝「まるで西部劇だね」
武「『EAST MEETS WEST』の撮影風景です。あこがれの西部劇を撮っている所です」
拝「アクティブだね。この時、何歳くらい?」
武「70歳は超えています」
拝「若い!」
武「『EAST MEETS WEST』は周防監督の『Shall we ダンス?』と撮影時期が同じ頃です。
でも、『EAST MEETS WEST』は映画会社の都合で95年8月に公開が繰り上がってしまい、仕上げ時間がとても短かったそうです」
拝「『Shall we ダンス?』は、翌年96年1月公開か…大分違うね」
武「今DVDで発売されている『EAST MEETS WEST』は、後に編集をやりなおした、いわばディレクターズカット版です」
拝「"インターナショナルバージョン"っていうやつ?」
武「はい。劇場公開版よりも、数段引き締まった仕上がりです」
拝「そうなんだ。今度、ちゃんと見直してみよう」
武「今日は、まだ料理頼んでいませんでした」
拝「突然だったから、こっちは考えてないよ」
武「色々考えたのですが…。
対談だから"タイ料理"とか"鯛料理"とか"タイコ焼き"とか"たい焼き"とか"太平燕(たいぴーえん)"とか"モダン焼き"とか…」
拝「だめだめ、センス無い!次回作までにメニューも修行してくるように」
武「そうですか…頑張ります」
拝「じゃあ、次回もこの居酒屋で。メニューは、ちゃんと選んでおくから」
武「楽しみにしています」
しどろもどろ: 映画監督岡本喜八対談集 | ||||
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