超お久しぶりの、印度洋一郎です。
今年の夏も暑かったですが、皆様お元気ですか?
さて、今年も又カナザワ映画祭の季節が近づいて来ました。
▼カナザワ映画祭2015|かなざわ映画の会
(画像:カナザワ映画祭2015公式HP TOPページより引用)
今回は、非常に盛りだくさんのプログラムが組まれています。
9月19日(土)の午前中から、9月23日(水)の夜まで毎年の事ですが、
ギッシリと映画、映画、又映画の五日間。
会場は金沢駅前の都ホテル地下二階のセミナールーム(元は映画館)。
今年は、まず初日の夜が大注目です。
1933年制作のモンスター映画の不滅の名作「キング・コング」が野外上映されます!
▼キング・コング予告編
メイン会場の都ホテルから徒歩で5?6分の横安江商店街を会場に、
(お寺の門前町で、創業二百二十年の古書店「近八書房」がジャンルファンにはおススメかな)
夜7時30分からという、大人も子供も観られる時間帯です。しかも、無料。
私は何度もカナザワ映画祭の野外上映に参加していていますが、
毎回開放感のある野外でワイワイと賑やかに映画を観る、劇場とは又違ったお祭りのような楽しさがあります。
これを皮切りに、
「都会人が無知蒙昧で野蛮な田舎へうっかり行って、悲惨な目に遭う」
という「田舎ホラー大百科」として、
原始人達が”火”を求めて、大冒険という台詞無しの作品『人類創生』(1981)、
アメリカの田舎が怖いという作品の古典である人食い一家が登場する
『スパイダーベイビー あるいは(最も狂気な物語)』(1968)、
現代中国の狂気に満ち満ちた田舎を舞台にした『無人区』(2013)、
アメリカ田舎ホラー普及の名作『悪魔のいけにえ』(1974)は高解像度映像4Kによる国内初の上映!
そして、近頃は新作『マッドマックス/怒りのデス・ロード』(2015)でも改めて注目されるオリジナルの『マッドマックス』(1979)などメル・ギブソン作品、
『マウス・オブ・マッドネス』(1994)などアメリカ・ホラー映画界孤高の名匠ジョン・カーペンター作品を、
カナザワ映画祭名物の大音響による爆音上映!
耳鳴りワンワンとしながら、音の迫力を体感して下さい。
そして、特撮ファンや怪獣ファンにお勧めなのが、後半の二日間に集中しているプログラム「彼方より・・・・」。
これは彼方からやってくる何か禍々しきもの達、つまりモンスターを描いた映画です!
闇の世界の種族を描いたクライブ・バーガー原作・監督の『ミディアン』(1990)の劇場公開版よりも16分長い完全版を、
デジタルリマスター化された映像で日本初上映。
公開版ではカットされた、ストップモーションのクリーチャーも出ます!
▼ さしずめ西洋版「妖怪大戦争」な「ミディアン」
映画監督&脚本家フランク・ダラボンの作品を『ブロブ/宇宙からの不明物体』(1989)、
そして問題作『ミスト』のモノクロバージョンを日本初上映!
▼映像に凄みの増した「ミスト」モノクロ版
低予算でもアイデア一杯の映画を作る才人ラリー・コーエンの作品、
ストップモーションのモンスター映画『空の大怪獣Q』(1982)と、
結末が衝撃的なカルトムービー『神が殺せといった』(1976)の二本を上映!
▼何だか観ていて楽しくなる、「空の大怪獣Q」
そして、年季の入ったSFファンには懐かしい、
イギリスの生んだSFヒーロー、クォーターマス教授の映画『怪談クォーターマス教授と地獄の穴』(1967)。
過去には『火星人地球大襲撃』の邦題でTV放送とDVDなどのソフトリリースがされたのみで、今回は日本初公開になります!
▼日本劇場初公開の幻の名作「クォーターマス教授と地獄の穴」
そしてそして、毎回お楽しみのトークセッションは、
「平山夢明 x 牧野修」のホラー作家対決
「バイオレンス映画の新鋭、小林勇貴 x 裏社会に精通するジャーナリスト 鈴木智彦」
カナザワ映画祭ではお馴染みの顔合わせ「宇多丸 x 高橋ヨシキ」
これも恒例の映画の恐怖を語りつくす鼎談 「稲尾平太郎 x 高橋洋 x 白石晃士」
などなど、盛り沢山のプログラムで一杯です。
この他、映画祭期間中は、会場前に金沢ではカルトな品揃えで定評のある古書店「オヨヨ書林」が映画、音楽、サブカルを中心とした古本市を開催。
又、映画祭開催期間中には、金沢市中心部で一日中ジャズの演奏が行われる「金沢JUZZ STREET 2015」や
石川県のカレー店が集結した「石川県カレー選手権」など、
会場周辺で様々なイベントも開催されています。
映画の合間にも楽しめそうです。
ホラー好きには、金沢が生んだ幻想作家にまつわる泉鏡花記念館での
「怪異の泉‐鏡花・幻影の本棚」という、オッと目を惹かれる特集企画などもお勧めです。
皆さんご承知のように、この春に北陸新幹線が開通し、益々アクセスが良くなった金沢です。
報道でも見られるように例年以上の賑わいで、当然連休中も大混雑だと思われます。
遠方から参戦される方は、宿泊など不安に思われるかもしれませんが、丹念に探せばホテルなどは未だ予約出来るようです。
映画祭代表小野寺氏のブログやツィッターでは、金沢市内の宿泊予約状況を逐一リアルタイムで紹介していますので、チェックしてみて下さい。
▼カナザワ映画祭2015期間中の宿泊状況 - 目標毎日更新 カナザワ映画祭主宰者のメモ帳
そして、意外と盲点ですが、金沢の隣の富山県の高岡や富山のホテルもチェックする価値があります。
隣県と行っても新幹線なら数十分、各駅停車でも小一時間の圏内なのです。
実は私自身、日程の前半は富山駅前のホテルに泊まる予定です。
今年のカナザワ映画祭は、例年以上の充実したプログラムで、特に怪獣好き、ホラー好きには見逃す手は無いでしょう。
それでは、金沢でお会いしましょう!
コメントする
※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。