【レビュー】「アベンジャーズ」へ最後の布石!?『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

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映画は土曜から封切り…なんてのは昔の話で金曜ロードショウ開始もざらですなぁ。
まぁやっとこさ1週間が終わる解放感で出かけるか、
それとも疲れがたまってバタンキューか。

エコタロウに「早く感想を聞かしてほしいでござる」と酔っぱらって注文されていたのを思い出して、
金曜夜にキャプテン・アメリカを観てきたでござるよ。

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第2次大戦中。
自分も国の為に何かしたいと思うスティーブ・ロジャースだが、
あまりにひ弱で徴兵検査は全滅。

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それでも諦めない彼にスーパーソルジャー」計画への参加の話が舞い込む。

担当する博士は肉体ではなく「強力な力を持つのは善良な心の持ち主」と力説。
実験が成功しても「今のままの君でいてほしい」と願う。

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実験は成功し、強靭な肉体を手にしたロジャースだったが、
謎の暗殺者の手によって博士は殺されてしまう…

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マーベルコミック初のヒーローの初めての映画化…
というよりはいよいよ2012年5月(日本は8月)公開が決定した
アベンジャーズ」公開への最後の布石として制作された「キャプテンアメリカ」。

「アイアンマン」や「マイティソー」等に比べてもやや小味なのだが、
そこは「泣ける特撮映画の巨匠」の異名も取るジョー・ジョンストン

中半以降のキャプテンの大暴れよりも、
ひ弱なスティーブが改造を受けるまでのエピソードが実に温かい眼差しで撮られている。


喧嘩は弱い、女性とも話せない。
それでも「悪いことが許せない」という不器用なまでの生真面目さ。

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「殴られても逃げない。逃げたら追っかけられる。
だから相手が嫌になるまで立ってるんだ」

これは改造手術直前のスティーブの台詞だ。

奮いたくても奮う拳を持たない人間だからこそ、
与えられた力の有難味を痛感するはず。

そこには、まるで根拠はないけど
前向きで自信に満ちていた頃のアメリカそのものがあるのかもしれない。

この作品、単独の1本の作品として考えると2時間ある割にはストーリーが弱く、
盛り上がりに欠けるきらいもあるのだが、
来る「アベンジャーズ」でのキャプテンアメリカの立ち位置を決める意味では
旨い“繋ぎ”となっているのではないだろうか。

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ソーにしろ、アイアンマンにしろチーム戦に向かない傲慢な連中や
屈折したハルクなどをまとめていく
現場監督”がおそらくキャプテンの役回りになるはず。

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そういう意味では、旧き良き時代の自己犠牲仲間意識を強くもつ
キャプテンの素性を知る上では重要なエピソードになるはずだからだ。

映画の冒頭と締めが現代というのも、
「さぁ来年はアベンジャーズだよ!待っててね!」といった感じで、
映画1本丸ごとが予告編というのも贅沢で羨ましい話。

そういう“繋ぎ”の映画というのは実に撮り難いものだと思うが、
そこは「ロケッティア」「遠い空の向こうに」「ミクロキッズ」に、
忘れちゃいけない「ジュラシックパーク3」のジョンストンらしい気生真面目な演出で、
アベンジャーズ1番の生真面目ヒーローを撮っている。

今風な落ち着きのないカメラワークもなく、
音楽もクラシカルなヒーローマーチを高らかに鳴らすタイプできちんとした絵を作っているし、
クライマックスもいかにもジョンストンらしい
「第2次大戦架空兵器で大決戦」な処がどこかホッとする。

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何より、ジョンストンの映画の共通点
「“夢想”?こんなことあったらいいのにな?」的などっかドラえもん節は、
今回も健在で、個人的にはなかなか楽しんだ1本であった。

エコタロウ風に言えば
「早くも『アベンジャーズ』へ気分が盛り上がること必定でござる!」
ってとこでお後がよろしいようで(笑)


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Comments [2]

No.1

今までちょくちょく来ていましたが初めてコメントします。よろしくお願いします。
私も今日見てきました。
キャップはいいですねえ、あの生真面目で不器用なヒーローは日本でもアメリカでも最近あまりいませんからね。
『アベンジャーズ』ももちろん期待です。

ところでキャップは実は今回が初の映画化ではないです。
90年に『キャプテン・アメリカ ?帝国の野望』とう実写映画が存在したのですが・・・まあ早い話が黒歴史だったりしますw

No.2

篤間さん、コメントありがとうございます。
またご指摘ありがとうございます。

なんか、試写の段階からあまり芳しい評判を(自分の周囲では)聞いてなかったので心配ですが、個人的には好きな映画ですね。アベンジャーズでの活躍や立ち回りに期待したいです。

これからも暇な時にでもお越しください。

では!

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