こちらの『ミートボールマシン』DVD化記念ロング・インタビューの際に、
山本淳一監督が監修として参加する近作として触れていた
『放送デキナイ禁断霊映像』は、既にOV版2作がリリースされているが、
その初の劇場版となる『放送デキナイ禁断霊映像 劇場版』が7月5日より公開中だ。
しかも今回は、昨年の夏より先行してリリースされていた
『本当にあった投稿闇映像』シリーズの劇場版第2作との二本立てでの公開なのだ。
それぞれ9本の投稿・実録映像からなる二作品だが、
今回の上映では呪いの鏡を巡るエピソード“呪刹兵器”では同じネタを独自の切り口で追求してみたりと、
それぞれの“怖さ”を競いあう粋な趣向になっている。
7月12日、土曜日には、
両シリーズのプロデューサーで『本当にあった投稿闇映像 劇場版2』を監督した上本聡氏のMCで、
『放送デキナイ禁断霊映像 劇場版』の山本淳一監督、
同シリーズのアシスタントとして直撃取材を果敢に行っているエイザさん、
(エキセントリックな個性はそのままだが、作品中で見るよりも華奢な感じの美人さん)
をゲストに迎えてのトークショーが開催された。
今回はその内容をお届けしよう。
一般の方が撮った映像にナニカが映っていたものや、
放送用に撮られたが公表を憚るものが映っていたもの等を集めた二つのシリーズだが、
それぞれのシリーズのテイストはかなり異なる。
骨董品の刀を巡る怪異や公衆トイレで撮影された母子の霊などオーソドックスな“投稿闇映像”、
そして、UFOならぬGUFO(その意味は、実際に確認してくれ)出現とか死者を蘇らせる機械とか、
無茶ぶり?で突っ走る“禁断霊映像”といった感じなのだ。
その傾向に関して苦笑交じりに山本監督は
「二つのシリーズには“怪人K”という同じプロデューサーがいて、
集まってきた映像をふりわけているんですが、
“闇”には真面目なネタをふるんだけど、
“禁断”にはなんだかよくわからないネタばっかりふられてくるんですよね。」
と語ったが、上本氏によれば、
これまでの投稿ホラー・シリーズの流れを組むものを“闇”に。
これまで目に触れることのなかったようなエッジの利いた投稿映像を“禁断”に。
というのが怪人Kの振り分け意図だそうである。
また送られてきた投稿映像の多くには、
同封された手紙等で何分目にこんな怪異が映っている等が書かれているのが一般的だが、
“禁断”にふられるものはにはそんな手紙すら同封されてない率が高く、
それで映像を2時間とか延々チェックしても、何の怪異も確認できないものも少なくないそうだ。
そんなオール・オア・ナッシングな中からの厳選の結果が、エッジが利いた映像集成に繋がっているのかも。
このほかトークでは実録ホラー・シリーズらしく、
上本氏の体験した幽霊話、
エイザさんの看護師をしている妹さんが経験した怪異、
山本監督が講師を勤める専門学校での怪異(但し御本人は未体験)、
などのガチ話も披露されるなど、ホラー・ファンには興味深いトークショーとなった。
なお、
『放送デキナイ禁断霊映像 劇場版』
『本当にあった投稿闇映像 劇場版2』は7月11日(金)まで下北沢トリウッドにてロードショー公開中。
11日の最終回には、観客投票による対決投票結果発表会も開催される。
DVDは『放送デキナイ禁断霊映像 劇場版』が8月2日に、
『本当にあった投稿闇映像 劇場版2』が9月3日にそれぞれリリースされる。
それともうすぐ発売予定の新特撮誌『特撮ゼロ』の出張連載殿井君コラムでも、
『放送デキナイ禁断霊映像』シリーズを取り上げているので、そちらもヨロシク♪
▼本当にあった投稿闇映像 劇場版2・放送デキナイ禁断霊映像 劇場版 特報 - YouTube
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『放送デキナイ禁断霊映像 劇場版』『本当にあった投稿闇映像 劇場版2』
7月5日(土)より下北沢トリウッドにてと[恐怖の対決投票]ロードショー!
配給:アイエス・フィールド
『放送デキナイ禁断霊映像 劇場版』8月2日DVDセル&レンタル開始!
『本当にあった投稿闇映像 劇場版2』9月3日DVDセル&レンタル開始!
販売:マジカル
(c)2014 放送デキナイ禁断霊映像 製作委員会 (c)2014 本当にあった投稿闇映像 製作委員会
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