いきなりですが、本日初日の
『宇宙戦艦ヤマト2199 第7章「そして艦は行く」』
見てきましたよ。
もうなんというか…素晴らしすぎる!
短縮版ということで、内心出来が不安だったんですが、そんな心配は杞憂でした。
というか、今まで見た章の中で一番感動したかもしれない…
あんまり良かったので、初めてレビュー記事として残しておくことにします(^^)/
(極力ネタバレなしで行きますが、気にする方は見終わって読まれた方がよいかもw)
1年にも及ぶ長きヤマトの旅の終幕は、実にヤマトらしい”泣ける”展開でした!
●見事な改変『ガミラス本星での戦い』
個人的に、良かったというか、泣けたポイントは2つあります。
一つは最初のお話、23話『たった一人の戦争』。
この話は、CMや冒頭ムービーで見て、ある程度予想してましたが、
旧作でのガミラス本星での戦いを思い切り改変してしまっています。
その変更の仕方が、個人的に素晴らしかったのですよ!
オリジナルを初めて見た時、
若干うさんくささを感じた部分が見事に取り払われてますし、
この章のテーマ…いや2199の全体の主題でもあるかもしれない、
「異星人とだってわかりあえる」
それに見事に直に通じるストーリーで、
「ヤマト…」
と呟く、とある少女のセリフだけでもう目頭に熱いものが…(T_T)
見ると、旧作と比べて”楽観的すぎる”と思う人もいるかもしれませんが、
”ガミラス星が滅ぶ”というあの展開、
それ自体はスリリングで燃えますが、今作で使うにはあまりに残酷。
というか、メルダや、ドメル閣下、ヒルダなど、
ガミラス側に感情移入してしまってる人達が大勢いる今、
そんな展開になってしまったら、悲しすぎます…(>_<)
だから、彼らの未来のために、
希望を持てる展開にしてくれた2199スタッフの優しさが個人的にすごく嬉しかったです。
その後の24話で、
とある事に悩むスターシャに”意外な人物”が助言をする
のですが、その言葉によると、裏には
今回は描かれなかった様々なドラマ
があったみたいで、それを想像すると、なんかすごく楽しくなってきたり(^^;)
●”さらば”みたいな最終話が泣ける!
そして泣けるといえば、23話以上にクルのが最終話「青い星の記憶」。
このお話もかなり思い切った改変がなされてまして、
派手なバトルはその前の25話で終了。
この26話はドンパチなしで全て“人間ドラマ”に費やすという構成になってます。
そのドラマが見てて、なんか思わず
「さらば宇宙戦艦ヤマト」
を思い出しちゃうくらい、涙腺にくるシーンの連続なんですよ。
地球と沖田艦長の運命といった大きな展開は旧作と同様ですが、
そこに至るまでの流れも大きく変更されていて、
あの朴念仁だった古代くんが初めて涙ながらに心情を吐露するシーン
や、
2199なりに捻った”自己犠牲”
など、”ウェット”なシーン目白押し。
見てて、例のさらばラストの
「オレンジの幻影シーンまで使ってくるんじゃなかろうか?」
と思ったくらいです(^^;)
2199って割とこれまでは、原作者的には松本先生寄りの作りだったと思うんですが、
最後の最後で初めて、
西崎プロデューサー的味付けというかオマージュ
を出してきたって感じですね。
これがすごく新鮮で、効果てきめん!(^^)
今までさんざん”軽い”とか言われてきた2199ですけど、
ここでこういう見せ方をしてくるとは正直予想外でありました。
もう最後の地球を目前にした沖田艦長のあの名シーンでは、
私を含めて、周囲に目頭を押さえる方々が何人も…(T_T)
いろいろ功罪もあるけれど、
”燃えと泣き”の両輪があってこそのヤマト
なんだなあ…と改めて思いました。
それがわかってる出淵監督はじめ、2199スタッフ素晴らしい!
この人たちに作ってもらってホント良かった〜(^^)/
●もう“続き”がなきゃ収まらない!
そんな感じで、もう大満足って感じの最終章だったんですが、
ここまで見せられると「これでおしまい」というのには正直耐えられません!
出淵監督は続編については否定的みたいですけど、
これまた最後の最後で、
古代くんと加藤隊長の友情の絆を描いてみたりとか、
旧作通り、佐渡先生に懐くアナライザーとか、
1年かけて、オリジナルヤマトと同じ所に着地させちゃってるとこなんか、
続編への伏線にしか見えないんだけどなあ…
あと、スターシャやユリーシャ、
そして、ガミラス星に残された人々など
その後の行く末が気になる人々もたくさんいますし、
何より、古代くん始め、
島くん、
真田さん、
新見さん、
南部くん、
相原くん、
大田くん、
徳川さん、
山崎さん、
加藤くん、
篠原くん、
玲ちゃん、
榎本さん
佐渡先生、、
真琴ちゃん、
百合亜ちゃん、
西条さん、
平田さん、
星名くん…
「もう一度会いたい」ヤマトクルー多すぎ!
サブキャラに至るまで、これだけの群像を生き生きと描いたアニメもあまり思いつきません。
これで終わりはあまりに殺生すぎますよ!
おそらく続編があるのなら、まずは
“白色彗星篇”が候補に挙がってくるのでしょうが、
あのお話での旅立ちの理由
古代「宇宙の危機は地球の危機なんだ!」(だっけ?)
も、異星人とわかり合えたという経験を持つ
2199のキャラたちならすごく納得できます。
かなりモチーフ使っちゃってるので、
まんま「さらば」リメイクっていうわけにはいかないと思いますが、
「新たなる旅立ち」や「ヤマト3」をミックスしたりすれば、
なんとか1シリーズくらいは作れそうに思うんですが…
そんな感じで、最後は
絶賛続編祈願!
ということで、締めさせていただきます。
まあ、来月には、TV放映で見れちゃうわけですが…
それでも映画館に見る価値がある1本だと思いますよ!(^^)/
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Comments [2]
No.1Algernonさん
はじめまして。
私も本日、やっと本作品を観て来ました。
私が第七章を観て感じた事が、殆どそのまま管理人様のご感想として書かれていたので、ビックリしています(笑)
決して押し付けではない、とても自然な人間模様が柔らかく包んでくれた様な素敵な作品だったと思っています。この作品に出会えて本当に幸運でした。
ツバサさんから Algernonさんへの返信
>>Algemonさん
コメントありがとうございます!
公開&ご返信に間が空いちゃって申し訳ございませんm(_ _)m
>私が第七章を観て感じた事が、殆どそのまま管理人様のご感想として書かれていたので、ビックリしています(笑)
それはすごい偶然ですね。
でもすごく嬉しく思います(^^)/
>とても自然な人間模様が柔らかく包んでくれた様な素敵な作品だったと思っています。
ホントですよね。
それぞれのキャラに対する作り手の愛みたいなものを全編から感じます。
まさに仰る通り、柔らかな愛すべき目線で包まれているような…
それが古代くんたち主役キャラだけでなく、末端のキャラたちまで
行き届いているのが、まさに群像劇としての2199の一番素敵なところかもしれません(^^)
>この作品に出会えて本当に幸運でした。
これも激しく同感ですね。
このスタッフに手がけてもらってホントに良かったと思います。
できれば続編もぜひやってほしいんですけれど(^^)
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