武井さんの文章で、
すっかり自堕落な中年オヤジぶりが板についてきたと、
もっぱらの評判の拝です。
まぁ自堕落中年といえば
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のマーロン・ブランドが目に浮かぶのでいいんじゃないか…
って、あんなデブで死ぬのか俺w
で、いきなりだが前回の「ブラックホール」に引き続き、
武井さんの「久しぶりに聴いてみたいですね!」の一言で、SF映画のサントラを紹介したい。
その名も「スペースバンパイア」( ー`дー´)キリッ
ハレー彗星にのって、人類の生体エネルギーを集めに来る宇宙生命体と、
人類との壮絶な攻防戦みたいな話ではありますが、
実際はプロポーション抜群のお姉ちゃんにのぼせあがった宇宙飛行士が、
ロンドンを壊滅させつつ自分はめでたく合体して2人で宇宙へ帰るという…
まことにすっとんきょうな映画。
80年代を席捲したというか引っかき回した
キャノンフィルムの作品の中でも群を抜く超大作SF…にも関わらず、
誰に聞いてもマチルダ・メイの裸と、ピカード艦長が出てた…
くらいしか思い出さないのだが…
もうひとつ観た人の脳裏に焼きついたのが
「これがキャノン映画か?」
と思わせる贅沢で壮麗なオーケストラで奏でられた胸高鳴るテーマ曲だ。
▼Henry Mancini - Theme From Lifeforce - YouTube
しかももっと恐ろしいことに作曲したのが
「ティファニーで朝食を」とか「ピンクパンサー」とか、
小粋系の巨匠ヘンリー・マンシーニということだ。
ミュージック・マエストロ・シリーズ 映画音楽の巨匠、ヘンリー・マンシーニ~ムーン・リヴァー
のっけからまさに地球最大の危機迫る!といった感じのじゃんじゃか音楽で始まって、
後半のロンドン壊滅から、
2人のスペースバンパイアのご昇天にかかかるめまぐるしく高鳴るシンフォニーまで、
「僕だってジェリー・ゴールドスミスやジョン・ウィリアムスみたいな曲書けるんだぜ」
とでも言いたげなノリノリのオーケストラ。
それでいて、聴き疲れしないテーマ曲など正攻法の映画音楽していて実に気持ちがいい。
演奏は「スターウォーズ」で一躍映画音楽でも有名になったロンドン・シンフォニー。
まさに「スペースバンパイア」はマチルダの裸に酔うか、
マンシーニの音楽に酔うかという幸福な選択を迫る映画なのである。
公開当時にLPレコード、その後CD化もされ、
2006年にはbuysoundtraxというマニア向けの会社から目出度く2枚組の完全版で登場。
まだ、映画音楽作曲家としては無名に近かったマイケル・ケーメイン(「ダイ・ハード」「Xメン」等)の地味でどこでかかっていたのか思い出せない追加音楽も完全収録されている。
▼Michael Kamen - Lifeforce Suite - YouTube
監督のトビー・フーパーも真面目に撮ってるし、音楽もいたって真面目なのに、
どこか映画の内容はおちゃらけてるのはやっぱキャノン映画だからかねぇ…
因みに、本当にどーでもいい話なんだけど、
武井さんは披露宴でやたら派手な「ベン・ハー」の序曲をかけるという快挙を成し遂げたが、拝も真似をして「スペースバンパイア」をかけようとしたものの、嫁の反対にあいあえなく断念したという哀しい過去を持つ。
やっぱり好きな人が多いのか組曲形式まである。
▼Henry Mancini - Lifeforce - Soundtrack Music Suite - YouTube
サントラ欲しいならここがオススメですな。
スペース・バンパイア [DVD] 20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン 2007-07-27 by G-Tools |
コメントする
※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。