どもども、殿井です。
前回からの続きで『素晴らしき”蛇女”映画の世界』、
後編は”アジア映画編”(日本もアジアだろ!というのはとりあえずおいといて)にいってみましょうかね。
みんな、ちゃんとついて来てね(笑)
?『メデューサ』(SEX MEDUSA)
下水道に蛇が大量発生。
政府は特殊チームに火炎放射器による殲滅を命じ、実行される。
だが火炎地獄から一匹の女王蛇のみが逃れると、町に出てきた蛇は裸の女に変身。
人間に復讐を開始する…のかと思いきや、
たまたま彼女を見つけた善良な男に救われ、
時折目覚める獣性に呑みこまれそうになりながらも平穏な日々を送っていく。
だが男が、男の金を狙う従兄弟に殺害されると、蛇女は男の復讐を誓い…
香港の娯楽作品限定製作会社“名威影業 MY WAY FILM”(代表作は『黒い太陽七三一』シリーズとか)が、何故かミレニアム前後に連発した蛇ものの1本。
ただこの一連の蛇映画は、どれもチープなビデオ撮り作品ばかりで、
本作でも蛇女の舌が蛇になったりの見せ場ものっぺりしていて緊迫感なし。
蛇女は『極道戦国志 不動』のお○こ吹き矢の使い手な女子高生ストリッパーアサシンなどで知られる野本美穂が、脱ぎ要員として出稼ぎ出演。
ただジャケにはそれこそ鬼畜系AV(…ってほとんど見ないですけどね。いや、ホントだよ)ごとき扇情的な紹介が書いてあるけど、
エロ度も鬼畜度もたいしたことありません。
▼SEX MEDUSA(メデューサ) TRAILER 2000
?『VIPER ヴァイパー』
香港で夜毎に起きる連続殺人。
犠牲者には鋭い牙による噛み痕のような傷が残り、体内から毒物が検出される。
やがて香港警察の捜査線上に、
“こよーて・あぐりー”な感じのクラブを経営する若い美貌の女が浮かんでくる。
女はペットの蛇に囲まれて暮らしていたのだが…
名威影業のビデオ撮り蛇映画。
ネタを割っちゃうと蛇毒を用いた殺人もので、
蛇女による襲撃っぽい場面は、全て犠牲者の見た幻影。
まぁ、サスペンスと割り切ってみれば、
『メデューサ』よりは気持ちマシなできってところ。
▼SNAKE CHARMER(VIPER ヴァイパー) TRAILER 2001
?『狂蛇凶霊 NIGHTMARE FROM SNAKE』
これも名威影業のビデオ撮り蛇映画で、
これは日本では未紹介でエンタメ度の低い(婉曲的表現)同社の蛇ものの中でも、
多分これが最底辺。
なんか、まんが香港昔話「へびのおんがえし」って感じでしたよ。
ジャケの手前の3名は、一応主要登場人物なんだけど、
劇中で肌をさらしてくれる者は誰もいません。
よ〜く見ると、このジャケ写自体、別の体に顔を貼ったコラージュだな。
劇中濡れ場と思しき場面が20秒ほど挿入されますが、
これまた明らかに別撮り…つうか多分バンク。
しかし何より恐ろしいのは、久々にこのDVDを取り出してみたら、
レーベル面が脱皮していたという事実!
しかも今きづいたら盤面が青って…これRだったのかよ(苦笑)
▼NIGHTMARE FROM SNAKE apperance
?『狂蛇凶霊 PHANTOM OF SNAKE』
香港で続発する謎の連続発人。
その現場付近に出没する妖艶な姉妹…
実は姉妹は蛇の化身で、
姉の恋人を復活させる依代とする相手を求め夜の街を徘徊していたのだった…
って感じのお話だと思うけど、字幕がないから詳細は不明。
一応ちゃんと蛇妖ものではあるんだけど、
美女から蛇に変化する場面はカット割で処理していて残念ながら一切なし。
蛇娘にかどわかされた男が、その気になってことをいたしているところを、
第三者の女が目撃すると男が大蛇を巻きつけて頬すりしてるみたいな感じ。
まぁ、どってことないです。
ただこの妙にケバイ蛇姉妹の片方が、
『風が輝く朝に』のセシリア・イップ(イップ・トン)でしたよ。
悲しいなぁ。
あと刑事役でジミー・ウォングが出てるとまぁ、そんなところ。
▼PHANTOM OF SNAKE apperance 2000
?『蛇呪 SNAKE CURSE』
タイトルは“呪い”ですが、SFですよ、えすえふ(笑)。
白血病を完治させるための骨髄液を開発するため、パイソンを蛇人間に改造する話。
謎の連続殺人事件、蛇人間は誰か、蛇人間と人間の恋などなど
テンコ盛りで未消化のまま突き進むけど、気にするな。
因みにこの研究に勤しむガオ博士を演じているのが
『キル・ビル』で香港映画ファン以外にも認知度が上がったリュー・チャーフィー。
初めのうちは似合わない白衣姿で、
やってることはマッドだけど普通っぽい科学者として登場しますが、
クライマックスでは数々の蛇トラップを仕掛けた地下秘密実験室で、
主人公の刑事と大カンフー・バトルを演じてくれます。
つうか、白血病病みの青年とか普通の人たちも、
いきなりカンフーで戦っちゃうあたりは、やはり香港映画の醍醐味でしょう(嘘)
蛇人間は、普段は綺麗なおねーちゃんなんですが、
その姿を自由にパイソンに変えられるだけではなく、
大きさも普通の人間サイズから大蛇サイズまで変幻自在。
正直CGIはかなりショボイけど、
大蛇状で犠牲者に絡みつき跳ね上がったりと、
モンスターパニックらしい暴れ方も見せてくれますし、
大蛇に上半身だけ女性形態とか、
二人のスネークガールがワイヤー・アクション&CGで空飛びながら戦ったりとか、
くっだらねーけどなかなか楽しいぞ。
▼SNAKE CURSE apperance 2005
?『鬼妻? 蛇女 SNAKER』
もう貴方は後戻りできないぞ!な、カンボジア=タイ合作(笑)
ジャングルに住む夫婦がいて、
関係が冷え切った夫の出稼ぎ中にひょんなことから妻の方は蛇とできてしまう。
んで帰ってきた夫が事情を知って逆上し、
妻と蛇を殺害するが自分も誤って死んでしまう。
この時妻の胎内にいた蛇と人間の赤子(というかこの時は蛇)を行きずりの行者?が拾って育てるまでが導入っぽいんだけど、
それでもう上映時間の半分近くが費やされちゃってます。
んで二人から生まれた美しいけど髪が蛇の娘はすくすくと成長し、
やがて村の色男に恋をして、
すると恋敵のいじわる娘と母親と魔女がからんできて、
魔法合戦があってめでたしめでたし…なのかな?
蛇女の髪の蛇の表現が、ゴーゴン系ビジュアルとしてはかなりいい感じではあります。
▼SNAKER(鬼妻? 蛇女) apperance 2001
?『スネーク・ターミネーター 蛇女は2度死ぬ』
伝説の南海の女王が、蛇の姿で女子大生のおねーちゃんの股間から侵入し憑依、復活。
かつて女王を倒した男の子孫に復讐を開始し、インドネシアの町は地獄と化す…
ビデオ・バブルの頃にビデオ化前提の二本立てアクション・シリーズの1本として、
日本でもロードショー公開されたんですよね。
憑依後の蛇女等、蛇度は決して高くないですが、
メインの邦題どおり
『ターミネーター』の主だった場面を、すべてトレース再現した
アクションやショック・シーンを呆れながら愉しむのが吉。
▼NASTY HUNTER(スネーク・ターミネーター 蛇女は2度死ぬ)TRAILER 1988
?『ズーマ 恐怖のバチあたり』
フィリピンで見つかった遺跡から、古代ククール人の蛇神ズーマが復活。
この肩に双頭(というか尻尾がなくて両側が頭)の蛇を抱いた緑色の大男は、
主食である処女の心臓を求めて、女を襲い続ける…
って、蛇女じゃないじゃん!って? そう思うのは早計なのさ!
ズーマに犯された女から生まれた赤ん坊は、やがて心優しいけど、
やっぱり肩に蛇を抱いた(普段は、おさげ髪でカムフラージュしてます-笑-)女性に成長。
その蛇娘ガレマは、やがて父ズーマと、宿命の対決を迎えるのであった…
どうやらフィリピンでは、続編も作られているようですが、
流石に日本ではビデオにもなってません…つうか、
これが普通に大手メーカーから出ていたあの頃って、本当にいい時代だったよなぁ。
▼◎ZUMA(ズーマ 恐怖のバチあたり)TRAILER 1987
というところで”素晴らしき”蛇女”映画の世界16連発!”無事終了です。
完走された方々、お疲れ様でした!
次回もさらに濃い話題をお届けしますのでお楽しみに!
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