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特撮マニアにもおすすめしたい一本/イマ推し・シネランド『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日より公開中)

◎『ザ・クリエイター/創造者』とは

 『ザ・クリエイター/創造者』(2023年10月20日より公開中)は、あの『スター・ウォーズ』シリーズの素晴らしいスピンアウト作品『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『ゴジラ/GODZILLA』大ヒットさせたギャレス・エドワーズが監督・脚本を務め、驚異のビジュアル・世界観で描いたオリジナルのSFアクション超大作だ。

 人類とAIとのハードな全面戦争を描きつつ、日本、タイ、東南アジアなどでロケを敢行しキッチュでオリエンタルなイメージとAIの画面融合に成功している。
 謂わば「『ブレードランナー』な『地獄の黙示録』映画
 人類とAIとのかかわりを予見させたサスペンスタッチの感動作。新時代の生き方も示唆した愛ある映画なのだ。結構泣けた。デカイ画面で観る価値のある一本だ。

 出演は、デンゼル・ワシントンの息子で『TENET テネット』のジョン・デヴィッド・ワシントン、『インセプション』『GODZILLAゴジラ』の渡辺謙, 『エターナルズ』のジェンマ・チャン,『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』の アリソン・ジャネイ, マデリン・ユナ・ヴォイルズほか豪華共演している。

◎ストーリー

 近未来のアメリカ、世界中で人類とAI(ここでは人工知能を搭載したヒト型ロボットの総称)はすでに共存していた。AIは人間を守り助けるために開発されていたはずだったが、突如ロサンゼルスに核弾頭を打ち込んで街を一瞬で壊滅させた。これはAIが人類に反逆した結果だとして、アメリカ中心にした西側諸国とAIの”人類の存亡”をかけた戦争が始まってしまった。

 その渦中にあった元特殊部隊のジョシュアは、情報収集の為2065年、AIの本拠地であるニューアジアのコナン地区に飛んですでに潜入していた。そして現地の人間マヤと結婚していた。マヤはジョシュアの子を妊娠しておりもうすぐ生まれる予定だった。ジョシュアはマヤから多くの情報を聞き出していた。
 最終目的はニルマータ(“ニルマータ”はネパール語で「創造者」の意味)と呼ばれるAIの創造主を暗殺すること。アルファ・オーは、アメリカが”対AI”で開発したノマドという空中から爆弾を落とす巨大ステーションの機能を停止させるというニルマータが造った最終兵器なのだ。

 ある日、ジョシュアがもう少しでのニルマータの居場所を聞き出せるというところでアメリカ軍の総攻撃が始まり、ノマドにより爆弾投下で村は全滅させられた。ジョシュアの裏切りを知ったマヤもまた哀しい妊婦のまま戦火に飲まれて行った。目の前で妻と子を失ったジョシュアは絶望し爆風で意識を失う。
 意識を戻したのはアメリカの病院。トラウマを抱え苦しみと後悔の中で生きるジョシュアは軍を退き、まだ放射能の残るロサンゼルスのロボットの廃品回収業に従事していた。そこへ軍の司令官たちがやってくる。
人類を滅ぼす兵器を創り出したニルマータの潜伏先を見つけ、暗殺に向かえと言うのだ。

 拒絶し続けるジョシュアだったが、秘密基地にマヤがまだ生きているという可能性を知り、潜入チームに加わる事を決意した。命がけで仲間を何人も失ったが、なんとか秘密基地に潜伏に成功する。
 だがそこにはターゲットのニルマータはおらず、最終兵器とは考えにくい” 幼い少女の形態をした超進化型AI”がいるだけだった。それは無垢な子供そのものであったが、AIとAIを守る人間たちにとっては希望の星だった。

Madeline Voyles as Alphie in 20th Century Studios’ THE CREATOR. Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.


 ジョシュアは軍司令部からそのAIを破壊するように命じられたが、少女AIがマヤの居場所を唯一知っているのだと信じ、少女AIをナンバーのアルファー・オーから「アルフィー」と名付けて破壊する代わりに捜索旅行に出るため二人で逃げる。
 しかし、その行動により二人は敵からも見方からも追われる結果となり、またそれはAIの本当の意味を知る過酷な旅でもあった。

 そして、アメリカ軍の残党たちは裏切り者のジョシュアとアルフィーを追って再びニューアジアに潜入してきた。各地で破壊工作や殺りくを繰り返しながら、二人を追いつめてゆく。
 一方、ニルマータの居場所はライアンクン(天国の意味)と聞き二人は山奥に分け入り寺院を探す。そこへまたしてもノマドが現れるのだ。果たして二人はニルマータに、そしてマヤに会えるのだろうか?
 そしてこの戦争の行方は?

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この記事を書いた人

SF、ファンタジー、ホラー、アニメなど“サブカルチャー系”映像世界とその周辺をこよなく愛し、それらを”文化”として昇華するため”の活動を関西で続けるFantastic Messenger夢人塔(むじんとう)の代表。1970年代より活動を開始。映画コレクター、自主映画、同人誌を経てプロライターへ。新聞・雑誌への掲載、映画会社の宣伝企画、DVDなどの協力、テレビ・ラジオの出演・製作、イベント・講演、専門学校講師、各種企画などグローバルな活動を続けている。
著書は『アニメ・特撮・SF・映画メディア読本』『ライトノベル作家のつくりかた』シリーズ、『アリス・イン・クラシックス』、『幻想映画ヒロイン大図鑑』他、青心社のクトゥルー・アンソロジーシリーズで短編を書く。雑誌「ナイト・アンド・クォータリー」「トーキング・ヘッズ」に連載。映画は『龍宮之使』、『新釈神鳴』、『ぐるぐるゴー』、『おまじない』などを企画製作。最近は「もののけ狂言(類)」と題して、新作の”幻想狂言”を発表している。また、阪急豊中で約半世紀の歴史を持つ治療家でもある。
夢人塔サイト http://mujintou.jp/

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