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『シン・仮面ライダー』秘密座談会①

七転八倒されていた庵野監督

山田

庵野監督ともちょっと話したことがあったんだけど、監督も非常に悩まれているというのは事実だったような気がしますね。

撮影期間とか、直面する製作現場とか、苦しんでるなというか迷ってるなというか。
絶対それお金だけの問題じゃないですよね。

(庵野監督は)大変頭のいい人だから。
大体撮り終わった後でも苦渋している感じだった。

浅尾

庵野監督とはいつごろ会われたんですか?

山田

『シン・仮面ライダー』の撮影が終わったのが確か6月頃で、僕が彼と会ったのが11月頃だったのかな。

その時に「いつまでかかるの?」とかカット数とかを聞いて「このぐらい?」って言ったら「そうですね。そのぐらいですね」と。

「CGもそこまでかけるの?」と言ったら「もしかしてもうちょっとかけるかも」とおっしゃってたんで。

非常に見識のある方だと思うんだけど、多分七転八倒されてたんじゃないかと思いますね。

好きなものは好き

山田

それで『シン・仮面ライダー』の映画については、僕みたいなものが偉そうなこと言うのは失礼だから、思ってることはあるんだけど言いません(笑)

Tks

そんなー。言ってくださいよ。

浅尾

どんな立場でも言っていいとこですよ(笑)

山田

じゃあ一つだけ言うとすれば、
もっとスカッとした痛快な終わり方が見たかった
というのがあるかな。

山田

でも、古今東西のどんな名監督と言われる人でも失敗作ってあるんですよ。それは当然であってね。

歌手だって作詞家だって作曲家だって、常にいい曲が生まれるわけではないわけだから。

仮に「『シン・仮面ライダー』」が失敗作と言われたとしても、
もしかしたら次にすごい作品作るかもしれないしね。
30年後に見たら「この映画はすげえな」となる事だってあるしね。

山田

みんなそれぞれの意見が違うから、いちいちそれに
異論というか反論ぶっかけてもしょうがないわけです。

人や物と同じように「好きなものは好き」なんだよって。

浅尾

それはそうですね。

山田

厳しい意見がネット内外で出てることも知ってます。
それはそれで仕方ないんじゃないかと思いますね。

山田

ただ興行的には今ひとつというか、正直厳しいみたいだね。
元々の期待が大だから。
映画の評価もあるかもしれないけど。

Tks

興行的にはまだしんどいですか?
多少は持ち直したとかないですか?

山田

こういうことはありますよ。
最初は地味な映画だからお客さんは少なかったんだけど徐々にブレイクするというパターン。

こういうのは何年かに1本はありますよね。
例えば「カメラを止めるな」とか。

浅尾

ああ、ありましたね!

山田

そういうのはあるんだけど稀有なケースでしょう。

Tks

しんどいですな。

山田

そういうもんですよね
逆にいい作品だけどダメだった、人受けじゃなかった
ということもあるし。

山田

映画を見る時って、題材であったり、主役は誰かっていうのも結構あるんですよね。
そういう点では、主役の存在感も若干弱かったんじゃないかなと思うし。

Tks

いい役者さんなんだけど、ヒーロー的な華が今一つっていう感じはしました。

山田

僕は藤岡弘に宮内洋、二人とも見てるけど、やっぱり体鍛えてるからね。
そのへんで喧嘩しても勝てるぐらいな力感があった。

『シン・仮面ライダー』秘密座談会

『シン・仮面ライダー』秘密座談会

『シン・仮面ライダー』秘密座談会③(終)

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