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『シン・仮面ライダー』秘密座談会①

特撮女子・山本さんの感想

山本

私は、元々東宝のミニチュアの怪獣映画から特撮好きになって、ヒーロー物を初めて見たのは「宇宙刑事ギャバン』。

仮面ライダーは、実はずっと見てなかったんです。

でもヒーロー物といったら元祖は仮面ライダーだから、いつか見なくては!と思っていて。

そんな時に庵野監督がシン・仮面ライダーを撮るっていう情報が入ってきて、そこで初めて「仮面ライダー全話見よう!」と思ったんです。

浅尾

全98話? 全部見たの?

山本

そう。テレビシリーズを最初から見始めて。

ちょうどYouTubeの東映特撮チャンネルさんでも
毎週2話ずつ流してくれるようになったので、これはちょうどいいと思ってずっと見てました。

シン・仮面ライダー見た時はまだ全話完走前だったんですけどね。

浅尾

そんで、映画の方はどうでした?

山本

私はすごく面白かったです!

テレビシリーズのエッセンスも入っていながら、庵野監督らしいかっこいい絵作りという点もしっかり抑えられていて。

お話も、仮面ライダーだけじゃなくて、いろんな東映特撮のオマージュが入ってますよね。

特に私は「人造人間キカイダー」が大好きだったので、ハチオーグのパートはかなりそれに対するオマージュを感じました。

あとイチロー兄さんは…やっぱりイナズマンですよね!
そこにときめきを感じたりして(笑)

最初に見た時は、そういう所を面白がっていたんですけど、見終わった後に友達と喋っていたら「原作漫画の要素がかなり入っているよ」っていうのを教えてもらって。

それで映画見た後に漫画を読んだんですよ。

浅尾

なるほど。僕らの逆パターンやね。

昭和とは違う本郷猛の現代的描写

山本

で、石ノ森先生の漫画を読んで、初めて、映画のラストシーンが漫画のオマージュだ!って知ったんです。

あと、本来は13人の仮面ライダーに取り囲まれた時に、本郷猛は死んでしまうはずだったのに、映画だと一文字が間に合って助けてくれる!!

そこにすごい感動しちゃって。

でもう1回見に行ったら、もう…ヤバかったです(笑)

浅尾

ヤバかったですか(笑)

山本

そう!1回目よりも大感動しちゃって。

漫画と庵野監督自身とテレビとをこんなに綺麗にまとめてくれた!と思いました。

浅尾

キャラについてはどう思いましたか?

山本

本郷猛というキャラクターなんですけど、最初のテレビシリーズの頃は昭和の男っていう感じのかっこよさだと思うんですけど、今回はちょっとコミュ障みたいな、人として弱い部分があるじゃないですか。

自分の背負ってる物に対して震えているっていう。

でもずっと正面を見据えているし、泣いたりはするんですけれども決して膝を折らない。

そういう現代の優しい強さを持った男になってるんだなっていうのを感じて。

藤岡さんは藤岡さんですごいかっこいいんですけど、あれってやっぱり昭和的だと思うんですよね。

浅尾

なるほど。

山本

藤岡さんってテレビシリーズだと途中でキャラ変しちゃうじゃないですか。

1回怪我されて帰ってきたらすごい陽キャになってて、「あれ?あんなすごい背負っていた物はどこ行っちゃったのかな?」みたいな(笑)

それはそれですごくかっこよくていいんですけれども、最初に背負っていたあの藤岡さんのままで、そのまま最後まで行ってる所も見たかった!っていう気持ちもあるじゃないですか!

はいはい!(同意の声)

山本

この映画は、そのへんの要素を現代の空気と絡めて表現してくれている気がしていて。

そういう意味で「『シン・仮面ライダー』」の本郷猛は私的にはすごく魅力的に感じました。
一文字(隼人)も一文字で、あの軽さが魅力的ですよね(笑)

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