浅尾典彦(夢人塔代表・作家・ホラー映画研究家)
アメリカで大ヒットしたぶっ飛びホラー・ムービー
『レディ・オア・ノット』の続編が、お盆に日本上陸するぞ!

ゲーム要素をふんだん入れた、カラッと明るい、バトル系のスプラッター・ホラーなのだ。
●スプラッター・ホラーとは!?
血しぶきが飛び散る、体が切断される、内臓が飛び出すといった、過激で残虐な視覚的描写を大きな特徴とするホラー映画のサブジャンルです。
1981年にアメリカで発売された 「Splatter Movies: Breaking the Last Taboo of the Screen」 (by John McCarty)で提唱されて一般に広がりました。
●スタッフリスト
監督は誘拐犯人vs.吸血少女『アビゲイル』マット・ベティネッリ=オルピンと
タイラー・ジレットの監督ユニット「レディオ・サイレンス」
脚本は『アビゲイル』『ファイナル・デッドブラッド』のガイ・ビューシック、
『レディ・オア・ノット』のR・クリストファー・マーフィ。
撮影監督は『ブラック・フォン』『レディ・オア・ノット』の
ブレット・ユトキーヴィッチ、
美術は『AWAKE アウェイク』のアンドリュー・M・スターン、
衣装は『エブリシング』のエイバリー・プルーズ、
編集はジェイ・プリチドニー、
音楽は『スクリーム6』のスベン・フォルコナー、
テーマ曲はブライアン・タイラー。
出演は『レディ・オア・ノット』『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』のサマラ・ウィーヴィング、
『アビゲイル』のキャスリン・ニュートン,
『THE JUON 呪怨』のサラ・ミシェル・ゲラー,
『ビデオドローム』のデヴィッド・クローネンバーグ,
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド、
『バッド・ルーテナント』のショーン・ハトシー、
『ダークナイト』シリーズのネスター・カーボネル、
『猿の惑星 キングダム』のケビン・デュランド、
『S.W.A.T. アンダーシージ』のオリビア・チェン、
『ザ・ベーカー 男の逆襲』のバルン・サランガ、ダニエル・バーンほか。
●『レディ・オア・ノット』1,2のストーリー
玉の輿を夢見て大富豪のル・ドマス一家に嫁いだ花嫁グレースが、結婚初夜に、伝統とされるゲームをすることになる。
引いたカードは「かくれんぼ」。
ところが、これは命を懸けた”デスゲーム”だったのだ。
敵は参加した親族全員。
対戦しながら隠れている花嫁を見つけて殺すというもので、敗者を待ち受けるのは、何と衝撃の”人体爆裂”!!
グレースは親族と戦い続け、ボロボロになりながらも血染めの一夜を奇跡的に生き延びた。
(ここまで『レディ・オア・ノット』)
そして『レディ・オア・ノット2』
血まみれの花嫁の姿のまま病院に運ばれたグレースだったが、悪夢はまだ終わっていなかった。
親族の殺人容疑がかけられたのだ。

回復を待って警察の尋問が始まる予定だったのだが、なんと、うわさを聞きつけて来た闇に潜む世界の支配者たちが彼女を標的に世界中から続々と集まってきたのだ。
みんな悪魔ル・ベイルと契約を結んだ大富豪の一族たちで、彼らによって、グレースと偶然見舞いに来た妹のフェイスは拉致され、禁断の領域〈カウンシル〉に連行されてしまった。
闇に潜む者たちの覇権を争う殺戮ゲームのルールは「夜明けまでにグレースを見つけ出し、殺す」
このゲームに勝ったものが新しい闇の支配者となるのだ。

集まったのは
・ロードアイランド州ニューポートよりダンフォース家
・イギリス・ロンドンのラジャン家
・中国・上海からワン家
・スペイン・マドリードはエルカイド家
・ニュージャージー州アトランティックシティからのウィルキンソン家
いずれもお互いをけん制し合う世界の名家ばかりであった。
それぞれは弁護士の立ち合いの元で署名し、得意の武器を手にした。
グレースとフェイスはゴルフ場で目を覚ますが、なんと二人は手錠で繋がれていた!

そして、狂気と欲に取り憑かれたハンターたちとの狂気のサバイバル・ゲームが始まる…
●『レディ・オア・ノット2』解説
“ホラー・レジェンド”のデヴィッド・クローネンバーグを筆頭に、ホラー映画の名優たちが大集結。
グレース役にサマラ・ウィーヴィングが続投。
仲の悪い妹フェイス役はキャスリン・ニュートン、
ウルスラ・ダンフォース役にサラ・ミシェル・ゲラー、
タイタス・ダンフォース役にショーン・ハトシー、
イグナシオ・エル・カイード役にネスター・カーボネル、
チェスター・ダンフォース役にデヴィッド・クローネンバーグ、
闇の弁護士役にイライジャ・ウッドほか。
「花嫁と悪魔契約者の対決」という斬新なコンセプトと、掟により、敗者が爆発してそこら中が血だらけになるのがまずは見どころ。
勝者も返り血を浴びまくるというスプラッシュなイメージが面白い。

気合の入ったゴア・シーン(惨殺シーン)も、見慣れてくると笑えるブラック・ジョークになっていて、ホラーファン、特撮ファンも色々と楽しめる作りだ。
オフ状態のグレースがたばこを吸うシーンや、前回の血染めの花嫁ドレスを着る事で戦闘状態に
入る(覚悟を決める)シーンが実にカッコイイ。
趣向を凝らした驚愕の”マン・ハンティング”シーンの連発だが、その合間に人間ドラマも入っている。
姉妹仲が悪く、長年絶縁状態になっていた妹フェイスのキャラがドラマのいいポイントになっている。
唯一の味方は仲の悪い妹で二人は手錠で繋がれているので、否応無しに協力しあわないと生き残れない設定が効果的だ。

またストーリーが進むうちに二人が徐々に分かり会い、許しあうというやり取りも見ものである。
アクションは派手で、スタントシーンも多い。

サマラ・ウィーヴィングは撮影前2週間前に腰を痛め「椎間板ヘルニア」を患ったが、奇跡の回復でハードなシーンを次々こなし、最も危険なシーンはスタントマンのナオミがボディダブル(吹替え)アクションを担当した。
ドラマも面白く、システムを逆手に取ったラスト(如何やったのかは観ての楽しみ!)は阿鼻叫喚。
「羊の穴」と呼ばれる奈落でエゴをむき出しにした人間の浅ましさが描かれる。
『ダンテの神曲』を思わせる表現でスローモーションも効果も上げている。
●『レディ・オア・ノット2』舞台裏
◎グレース役・サマラ・ウィービングは「1作目が楽しかったから2作目もすぐにOKしたの」と参加を喜んだが、「撮影2週間前に背中を痛めてしまったが、撮影直前に腫れが引いたのでやった」と文字通り体当たりの演技を見せている。
◎長年世界を闇で支配するファミリーの“主席”を占めてきたダンフォース家の長老役は『ザ・フライ』『ビデオドローム』『裸のランチ』などの監督で知られる、デヴィッド・クローネンバーグ。
今回、恐ろしい雰囲気で物語に重みを持たせているが、壁に描かれた肖像画のイメージはボリス・カーロフを思わせる。

◎多様な武器が登場し、どう回避するか、どう報復するかがポイント。
敵をランドリーにぶち込んで回すシーンは、ホラーの名作『血のバレンタイン』を思い起こしてニヤリとするファンも多いだろう。
●血まみれ『人体爆裂』の秘密
◎”人体爆裂“はこの『レディ・オア・ノット』シリーズの最大のポイントの一つだが、監督デュオのレディオ・サイレンスと苦楽をともにしてきた、特殊効果スーパーバイザーのグレゴリー・ゾルタン・スティーブンス(グレッグ)とコナー・クレイ特殊効果コーディネーター(コナー)によるものだ。
◎『監督は「もっと血を」と言い続けていた』
1作目の時は血糊の入った袋をパイロ・テクニック(着弾技法)で爆発させていたが、今回は機材を導入した。
「パフィング(=噴射)」というやつで、特殊効果コーディネータのコナー・クレイグが今回のために
開発した。
圧縮空気のボンベを使って、7ガロン(31リットル)もの血糊を猛烈な勢いで噴射するといういわば大砲のようなもので、その威力は絶大だ。

実際、現場でエフェクトを行ったのは頭部特殊メイク部門メーキャップ・アーティストのコリン・ペンマン。
「人の体内を流れる血液の量よりも少し多めにしてるよ」とユーモラスに語るコリンだが、役者はもちろん、屋根も壁も血まみれ状態。
撮影に使用された実質的な総液量は325ガロン(1,230リットル)という。
血を浴び続けたサマラは、血まみれの中スキップするほど現場を楽しみ「大量の血と内臓を楽しんで!」とメッセージを出している。
●キャンペーンいろいろ
本作のため『レディ・オア・ノット2』血まみれキャンペーンをはじめ
全国でイベント・タイアップを展開した。

ここでは、関西の企画をいくつか紹介しよう。
■大阪、神戸からホラー系スイーツ!
大反響の大阪のホラースイーツ専門店「中西怪奇菓子工房。」が映画の世界観にインスピレーションを受けて考案した”タイアップスイーツ”が、神戸の旧居留地エリアにある『カフェ ニューラフレア』にて期間限定(8月14日~9月3日)で登場!

※商品写真はイメージ画像です。
ニューラフレア
スイーツ考案:中西怪奇菓子工房。
ギャラリースペースでは映画の特別アートポスターをパネル展示。
さらに、カフェ近隣にあるシアター「シネ・リーブル神戸」とのスペシャルキャンペーンも実施予定。
■映画プレミアイベント
8月4日(火) になんば東宝にて、関西の一部のホラーマニアを集めて『レディ・オア・ノット2』Pontaパス プレミア試写会が開催された。
ホールではホラーコスプレしたメンバーが出迎えてくれる、フォトスポットを準備。

私、浅尾典彦(夢人塔)は30年来の旧友で特殊メイクアップ・アーテイストの仲谷進先生と共にエントリー。イベント上映を心から楽しんだ。

映画の前のトークはFM802きってのホラー映画好きDJ・樋口大喜と田中乃絵が登壇。
「痛々しいシーンで同じところを押さえながら観るのが楽しい」
「個人的にテンションが上がったのは、前作の”ル・ドマス一家なんて所詮雑魚だよね”みたいな感じの雰囲気からいろんなキャラクターが集まり始めるという「少年漫画のお決まりの展開」のようなワクワク感が今作はありましたね。」
「何といっても姉妹の絆ですよね。この姉妹のシスターフッドが見どころの一つだと思います」
「ホラーだけじゃなく、いろんな登場人物に共感できますし、アクションシーンも非常に見応えがあります。さらに、コメディー要素や人間ドラマも詰まった作品なので、『レディ・オア・ノット』という新しいジャンルのような作品だと思います。ホラーがちょっと苦手だなと思っている方にも楽しんでいただきたいです」
「この映画は笑って、怖がる、まさに“ポップコーンホラー”!」
と関西のコアなホラーマニアたちの前でコメントした。

■イベント参加『呪霊苑(じゅりょうえん)』

関西発のホラーイベント。
ホラーグッズ販売やコスプレのショー、自主映画のコンクールどを楽しむ前代未聞の祭典。
今回で二回目の開催、多くの客が押しかけた。
ここにも『レディ・オア・ノット2』が特設ブースを出しエントリー。
コンクールの合間に『レディ・オア・ノット2』の予告編を流すなど、ファン向けに映画の宣伝していた。また前述の「中西怪奇菓子工房。」も出店し制作ホラースイーツの宣伝をしていた。
▼『呪霊苑(じゅりょうえん)』公式サイト
などなど映画タイアップのための、楽しい「お祭り」騒ぎは当分続きそう。
いや「血祭り」か!(笑)
■タイトル:『レディ・オア・ノット2』
■公開日:2026年8月14日(金)
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
【R15+】15歳未満の方は、ご覧になれません。
■公式サイト
©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
![特撮ゼロWeb [Tokuzero.Web]](https://moegame.com/wp-content/uploads/2023/05/tokuzeroweb_logo.png)

コメント