(編集部より)
超久々!特撮ヴァイオリニストこと山本紗由さんのコラム更新です。
今回は昨年大阪で開催されました『宇宙戦艦ヤマト 全記録展』の詳細レポートです。
現在も続いており、2026/7/3からは神奈川・海老名での展示(~7/26まで)が開始されている、この『宇宙戦艦ヤマト 全記録展』実に見応えたっぷりの内容。
山本さんが、現地画像たっぷりでその詳細を解説してくれます。
この記事を読めば、あなたも『宇宙戦艦ヤマト 全記録展』に行った気になれる!?(かもしれない)

念願の「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」大阪会場に行って参りました!
行ったのは、2025年8月3日。丁度、大阪開催の最終日になります。
大阪会場はなんばスカイオの7Fコンベンションホール。
なんばスカイオは南海なんば駅直結。
地下鉄からも駅ナカを通って行けるので暑い夏には有難い立地でした。
南海なんば駅1Fには心躍るこんな広告が。島さーーーん!

キャラクター+セリフの広告はヤマトクルー+デスラー総統で全10種。
各キャラクターのセリフが楽しいです。
会場入り口では古代くんと雪さんがお出迎え。

入り口入ってすぐの場所に署名人のサインボード。


ここから会場のホールまでが長い廊下なのですが、ここの演出がすごく良くて。

廊下にTVシリーズ第1話のナレーションとビジュアルが配置され、遊星爆弾により放射能に汚染された赤い地球が。


ホール扉前で「見ておれ悪魔め!!」なテンションになり、いざホールに入場すると戦艦大和 残骸の巨大パネルがドーン!!!

これはテンションが上がります!!!
展示はワンフロアで、ヤマト初期TVシリーズが中心。
冒頭は「誕生」と名打ち、宇宙戦艦ヤマトという作品が西崎義展プロデューサーの「船が宇宙を飛ぶ」という発想から誕生し、多くの試行錯誤の上今の形になっていく過程の貴重な資料を見ることが出来ました。
特に、松本零士先生が参加される以前のビジュアルはとても興味深い。


60年代特撮SFぽさもあって、これはこれでちょっと面白そう。
松本零士先生が加わる事によりキャラクターもメカも大きく変化する様は面白いです。
あれ?ハーロック??


最初の企画ではハーロックが出る予定だったんですね。
古代守が…とか色々なお話は噂に聞きますが。なるほど。

メカや設定資料の美しさは凄いです。


資料はパネルにまとめられているものも多いのですが実物もかなり沢山展示されていて、やはり実物を目の前にするとかなり興奮します。
この紙に人が線を描き世界を作り上げていったのだという実感。その線の美しさ。細かさ。繊細さ。そして紙の古び方から経った年月を想い、静かに感動。
モニターは撮影できなかったので写真はありませんが、貴重な企画段階のパイロットフィルムも上映されていました。本編との違いを楽しめてこれもかなり面白い。
OPのノンテロップバージョン(鎮魂ver)の上映も。
氷川竜介さんが保管されていた未使用カットを取り入れたバージョンもあり、あまりにも貴重です。
今、初期TVシリーズをサブスクで見ようとするとOPは全て通常バージョンで統一されていたので、ここで鎮魂verを展示してくれるとは!とここでも感動。
ヤマトが今の形になるまでを追体験した後は、TVシリーズが始まります。
TVシリーズ1話ごとにあらすじ解説が付いていて、さらに絵コンテや資料がパネルにまとめられていました。もちろん本物のセル画、資料の展示も。
個人的に地下都市の長い背景ビジュアルの本物が拝見できて感動。

絵コンテの資料も豊富なのでコアなファンの方はTVシリーズを思い浮かべながら読み込む楽しみも。
逆にライトなファンの方はあらすじが各話しっかり記されているので、あぁ「そういえばこんなお話もあったなぁ」と懐かしく眺め、楽しめる展示だと感じました。


松本零士先生や芦田豊雄さんの直筆の設定画、これでもかと押し寄せる貴重な資料たちに感動しっぱなしだったのですが、個人的に吃驚したのは藤川桂介先生の肉筆原稿が展示されていたことです。

藤川桂介先生脚本のアニメはヤマト以外にも沢山拝見し、大好きなお話も沢山ありましたので本当に吃驚しました。
また、展示の仕方が興味深いシーンのセリフがしっかり見える形で置いてくださっていて、この展示を作り上げて下さった方々のヤマトへの愛を感じました。
美術監督・槻間八郎さんによる美術ボードのパネルも。

西崎義展プロデューサーが自らオーダーして作ったというヤマトの模型も展示。

こちらの模型、逆側から見るとなんとヤマトの内部構造が見られます。

視覚的な展示だけではなく、なんと柏原満さんによる音響効果の展示まで。


こうして効果音だけ抜き出して聴いてみると、ヤマトの効果音はなんと複雑な音の重なりなのかと感嘆してしまいます。波動砲の音なんて一つの効果音というより起承転結のある物語のようです。音を聴いているだけで発射のカタルシスが凄い。
TVシリーズが終わると、今度は当時のヤマト関連の玩具や雑誌に、


レコードなどの資料も展示されています。


サウンドトラックだけでなく、ドラマ版なるものやディスコバージョンなど、かなり色々なパターンの音源が発売されていたのだと驚きました。レコードのジャケットも美しい。
1/100スケールの大きなヤマトの模型もありました。

最後は現在にまで続くヤマトシリーズの年表とともに、

沖田艦長の名言ボード。

そしてヤマトはリメイクシリーズに続いていく… ヤマトよ永遠に…

本当に見応えたっぷりの素晴らしい展示でした!
「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」は庵野秀明監督のプロデュースで、特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)が保管する貴重な資料を拝見することが出来ました。
ATACはアニメや特撮文化を後世に残すために原画やミニチュアなどの「中間制作物」を保存している認定NPO法人です。今はサブスクで古い作品も手軽に観ることが出来ますが、その作品が作られる過程の資料は残念ながら散逸しているものも多いのではと思います。
ミニチュア特撮や昭和のアニメーションが大好きなわたしはその活動に深く感銘を受け、2022年から賛助会員に入っています。

賛助会員として僅かではありますが寄付をさせて頂いていて、そういったお金が積み重なりこのような資料の保管に役立っているのだと改めて実感することが出来る素晴らしい展示でした。
そして、ヤマトのみならず一つのアニメーション作品を作るには途方も無く多くの人々の力と技術と想いが動いているのだと感じることが出来ました。
一人の人間の発想が多くの人を動かし、そうして完成した作品がそれを観た多くの人々の心の支えや勇気になっていく。人の想像力の素晴らしさを体験することが出来ました。
展示を作り上げて下さった全ての人々に感謝致します。
●おまけ
なんばスカイオ周辺のお店ではコラボメニューを楽しむことが出来ました。
スカイオ2階のプロントではキャラクターラテorビール。
私はお酒が飲めないのでラテを頂きました。オリジナルのコースターが頂けます。
お外のパネルはデスラー総統。


南海なんば駅2Fのマドラスカレーさんではクリアファイルをプレゼント。



カレーすっごく美味しかったです。
外のテラス席には島さんのパネルが。
午前中に展示を観てお昼の時間に行ったのですが、おそらく同じヤマト展後だと思われるヤマト展のショッパーを持ったお客様たちが次々とヤマトカレーを頼まれていました。店内に次々と響くヤマトカレーコール。
なんばCITYの旭屋書店さんではヤマト展開催フェアが。
聖悠紀先生の「宇宙戦艦ヤマト」を買って帰りました。
パネルは真田さんでした。


本当はスイスホテル難波大阪の「ナンバー10」でもコラボをやっていたのですが、時間が合わずで行けず。
それ以外は全て堪能させて頂きました。
本当にヤマト尽くしの最高の1日となりました。
ヤマトファンの方なら、お近くの地域で開催される際は、ぜひ見に行かれる事を強くオススメいたします!
ps。
私のyoutubeチャンネル (Violin Sayu Channel)では『宇宙戦艦ヤマト』関係の演奏動画をいろいろアップしております。またヤマトを特集したLive『無限に広がる大宇宙』もツイキャスで配信中です。
興味のある方はお聞きいただければ嬉しいです。
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