天道総司という男。

やっぱいいヤツじゃん！！

ということを再認識した第１２話。

ネットでは、多分１１話と同じく不評のような気がしますが、天道の加賀美に対する、 彼なりの友情というものがきちんと描かれていて、、１本筋が通ったお話だと思いました。

井上脚本、意外とイイっ！って感じです(^_^)

●天道の信念

コメディタッチに描かれたスクラッチ勝負。
珍しく熱くなる天道くんがカワイイですが、あのシーンは、彼の信念を象徴するある意味重要なシーンのように思いましたね。（やや戯画的にオーバーに演出されていますが）

その信念とは、すなわち

｢一度決めた目標は、ゆるがず、何が何でもつらぬき通す｣

というもの。

彼が加賀美に言った言葉、

「お前は大事なことを忘れている」

その言葉の意味も、彼のこういう信念を察すればよく理解できます。

いわゆる”友情”のために、”仮面ライダーザビー” の資格を捨てた加賀美。
でも、それは、彼がZECTに入った目的。

｢全てのワームを倒す｣

それに反することであり、甘っちょろい感情のせいで、自分の本来の目的を見失った加賀美が、 天道は許せなかったのでしょう。

この１２話で、加賀美はやっとその天道の意思を理解するわけですが、その時の天道の反応に、 加賀美に対する彼なりの”友情”がかいまみえました。

ただの若者同士でなく、”戦士” としての友情ですね。

このへんの展開は、すごく好きです(^_^)

その天道をワーム狩りに駆り立てる…彼の信念を築いたものはいったい何なのでしょう。
それが一番気になりますねー(^_^)
樹花ちゃんという家族をすっごく大事にする…それとも関係あるような気がするし。

●個人の想い

で、見てて感じたんですが、この「仮面ライダーカブト」という話。

天道以外は、みんな、ある意味、 自分というものを見出せなくて迷っているキャラクターばかりのように思えてきました。

加賀美は当然として、

組織に疑問が生じ始めている岬。

組織の歯車となって、まったく自分の意志を見せない田所。

ザビーの資格を失ってさまよう矢車。

”渋谷大災害”のトラウマに未だに呪縛されている、ひより。

”記憶喪失”のゴン。

大介にいたっては、自分が迷っているという自覚さえないキャラのように思えます。

そんな人々に、”天の道を行く男”が、道を指し示す。
人々も、彼に影響され、徐々に”自分だけの想い＝信念”を見つけ、歩き出す…

｢仮面ライダーカブト｣って、 そんな図式の話のような気がすっごくするんですよね。

そして、その先に待つ｢組織｣との対立。

で、最終的には、

”組織よりも個人の想いありき！”

みたいなテーマになっていくんじゃないか…？と妄想してます。

ホントただの妄想ですけど(^_^)

でも、こういう想像力を刺激してくれるところが、今回の井上脚本のイイとこと思ったり。
響鬼よりも、カブトの方が、世界が合っているような･･･そんな気がちょっとしましたです(^_^)

仮面ライダーカブト(1)
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