ああ、またも周回遅れ的アップで、すみません・・・
なんと1週間って立つのが早いのだろう。
としばし呆然としている私(^-^)
先週の話、『試練』 の感想です。
”ガロ”という物語のテーマをかなり象徴している話のような気がしました。
そのテーマは、「父と子」。
子が、父の後を追い、 そして乗り越えていく話
なんですね。きっと。
■カオルとコウガ
まあ細かいストーリー展開に関する感想は、既にいろんなブログさんでされちゃった感があるので、
今週のホラー”ハンプティ”が、 なんかモビルアーマーに見えました(爆)
と1個だけにして、後は、総論的に語っちゃいますが・・・
カオルとコウガ。
この2人が、物語的にはほとんど同じ立ち位置に見えたのですよ。
なんか”兄妹”といってもいいくらいに。
2人とも、幼いころに”父親”を失って、それがトラウマになっているんですね。
カオルは、父親を、自分と母親を省みなかったと、恨みに思っているし、
コウガは、まだカオルほど内面は描かれていませんが、
零やホラーが執拗に父親の話を出してコウガを挑発すること。
そして、その度にコウガが珍しくエキサイトする表情を見せること。
から考えると、父”大牙”の非業の死が、 彼の内面に相当な影響を与えていることは容易に想像がつきます。
そんな2人が、その心のトラウマ、”影の黄金騎士”言うところの
「内なる恐れ」
に対していく話が、ほとんどが重なり合うように、描かれていきます。
分数のせいで、ちょっと舌足らずな感もありますけれど。
カオルは、あえて見ようとしなかった父の真意に近づくことによって、
父は、離れていても実は近くにいた・・・という本当のことを知ります。
コウガは、その”内なる恐れ”を避けてとおるのではなく、それと正面から向き合い、それを倒すことで、 父が通ってきた”試練”を乗り越え、魔戒騎士として、新たな成長を遂げます。
影との戦いで踏み出した1歩は、魔戒騎士としての成長の一歩でもあったのですね。
■ポジティブなメッセージ
そして、
そういうキャラクターの成長を経てのクライマックスであるから(ここ重要)、
あのラストの巨大ホラー”ハンプティ”との戦いが、
素晴らしく盛り上がったのでしょうね?。
単なるCGイメージの凄さだけで見せようとするのではなく、全体の話の中に取り込んで、それを位置付けているところに、すごく良し!
と思ってしまいました。
あの主題歌のBGMが、またなんとも素晴らしくマッチしていて、 思わず背筋ゾクゾクしちゃいました(^-^)(まだ題名決まっていないようですが、 なんてタイトルなんでしょうね?)
タイトル未定 | |
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なんとも、王道であり、満足できるクライマックス!
騎馬ゴウテン(やっぱ轟天って書くのかな?)や、
斬馬刀みたいに変形する牙狼剣、カッコヨスギ!
最初の敗退の原因は、ホラーの強さというよりも、コウガの弱さが原因であったわけで、 それを克服した彼=牙狼が、圧倒的な強さでハンプティを粉砕するのも、当然の流れといえましょう。
でも、この『試練』で問われた
自分の中の弱さ・恐怖を避けるな。
正面からそれと向き合い、克服しろ!
というメッセージを受けて、私は、あの『ウルトラマンネクサス』のラストを思い出してしまったのです。
ネクサスの場合は、
”忘却の海”レーテによって封じられていた、全人類の”恐怖”の記憶が、開放されてしまい、
人類は、再びスペースビーストの存在とその脅威を思い出す。
でも、人々は、それから逃げることなく、闘うことを選び、
防衛組織・TLTと”ウルトラマン”は、彼らと共に戦う、公の存在となる・・・
という話でしたけど、ホント、流れるテーマは全く同じですね。
実にポジティブ。
こういう
自分のダメな部分・ネガティブなとこから、逃げるな!
強く生きろ!
というポジティブなメッセージこそが、ヒーロー物のダイゴミであり、 こういうメッセージがあるからこそ、私たちのような特撮好きは、勇気づけられ、 それらをいとおしむのでしょうね。その点から、まさしく今回のこの『試練』という話は、 特撮的には”王道”的なストーリーであると思うわけです。
で、最後に結論。
特撮好きでホントに良かった!
と改めて思った私でありました(^-^)
Comments [2]
No.1石田豊武さん
こんばんわ。
私は、あの牙狼の必殺技にスーパーロボット大戦のあるオリジナルロボの影響を見ました!
いえ、パクリだなんて言う訳じゃないんです。スパロボの、そのキャラクターがお気に入りなので、その片鱗を特撮ドラマで見れたのが、ただ嬉しいのです!しかもカッコよかったし。
牙狼のスーツってあんなに激しく動けるものだったのですね。毎回ほとんどトドメ時しか変身していないイメージだったので、動きにくいのだろうなぁ、と思っていたのですが・・・それとも気づかないくらいうまくCGを絡ませていたのかな?
カオルの父親越え、明日夢君にも重なりました。あっちはごたごたのせいで、役者さんに救われる形になってしまいましたが。
とにかく、盛り上げ方が非常にうまいですね。ところどころ、これはどっかで見た設定かも、なんて思ってしまう自分を責めつつ、今後も見逃さないよう気をつけて行きたいです。
No.2めぐさん
>”ガロ”という物語のテーマをかなり象徴している話
そうですね〜、『7話と並ぶ総監督超自信作』と聞いて、
「いつあんなすごいシーンが???」と待ってるうちに
ありゃりゃと終わってしまった9話でしたが、(^_^;
2人それぞれの成長を描く大切な回でした。
この前言った「最後に映ったモノ」とはゴウテンでした。
CGチームの皆様、ご苦労様です。
(ゴウテンに関しては「モノ」は作られていないので
登場するシーンは全てCGだそうです。)
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