今回は、ウルトラ怪獣の中でも、名獣の中の名獣"ゴモラ"復活編ということで、期待していたんですが・・・
結果から言うと、今イチでしたね(T T)
手持ちカメラのシーンから始める冒頭は、なかなか斬新で期待したんですが、途中で、
とっても大きな違和感が芽生えてしまって・・・
それは最後までぬぐい切れず。
結局本格的にノれないままに、中途半端に終わっちゃった・・・って感じでした。
●怪獣という存在
”怪獣” って存在は、いわゆる普通の生物とは違う存在だと思うんです(当たり前ですが(^^))
なぜか、でっかくて(身長50メートルとか)
なぜか、強くて
(口から炎なんか吐いちゃう!)
なぜか、悲しい (でかいというだけで攻撃されたり)存在。
それには理由なんていらないんですよね。
そういうもの。
存在はしないウソッコなんだけど、存在感のあるモノだと思うのです。
そういう怪獣の代表である”ゴモラ”
をただの生物として扱っている・・・
そこにすっごく違和感感じました。
このお話でのゴモラは、決して、あのウルトラマンを苦しめた”
大怪獣”ではありません。
人間に飼われ、人間の意図のままに品種改良され、餌を与えられて、でっかく太らされた、ただのちっぽけなゴモラサウルスという生き物です。
私の目には、そう見えました・・・
●リメイク怪獣の難しさ
お話の狙い自体は悪くないと思うのです。
同じようなコンセプトでは、初代ウルトラマンの「謎の恐竜基地」
や、「メカゴジラの逆襲」
のチタノサウルスみたいな良い例もありますしね。
作り方によっては、グっとくる名作になったかも。
問題は、多分登場怪獣の選択だと。
ゴモラのような人気怪獣ではなく、 オリジナル怪獣でやればよかったんですよ。この話。
ゴモラを使う必然性は余り感じないような・・・
もしこの脚本で絶対ゴモラを使いたいのであれば、平成ガメラの” ギャオス”のように、設定・デザインから徹底的に” 生物”としてのゴモラを追求すべきであったと思います。
そうでなければ、昔どおりに痛快な娯楽編に”大怪獣”として登場させ、大暴れさせるべきであったと。
レッドキングが登場した第5・6話みたいな感じで。
最近のマックス製作陣には珍しく、「人気怪獣の話題性は欲しい。でもお話は奇をてらいたい」
で二兎を追ったら、一兎も得られなかった・・・中途半端な作品ということになってしまいました。
リメイク怪獣って、期待感は高まるけど、その分既存のイメージが強いので、
使い方ホントに難しいんだなあ・・・と感じさせられる1本でしたね・・・
で、次回作は待ちに待った実相寺昭雄監督の登板です。
22話「胡蝶の夢」
は、中途半端じゃなく、とことんわけのわからない、とんがったお話にしてほしいものです。
予告を見る限りは、かなり期待できそうですけど(^^)
Comments [10]
No.1矢上ヒカルさん
おっしゃるとおり、なぜ「この話」で「ゴモラ」だったのか
必然性の提示とまでは行かなくても
ゴモラであった理由はもう少し欲しかったです。
今回のような話ならオリジナル怪獣で
いいじゃないと強く思いましたね(^^;
人気怪獣ってのは怪獣が人気なのはもちろんですけど、
話も秀逸なものが揃っていたから怪獣が輝いていたんですよね。
ゼットンしかりジャミラしかりメトロン星人しかり……
キャラクターとしての怪獣をただ切り離して
持ってきても、それだけじゃ人気を獲得する事は
難しいっていう良い(悪い?)例でしたよね(苦笑
なんとも今回は個人的には残念なお話でした(´・ω・`)
No.2翠さん
TBありがとうございます。
まさに
>二兎を追ったら、一兎も得られなかった・・・中途半端な作品ということになってしまいました。
という感じでしたね。
生物兵器の哀愁主体で描くならゴモラじゃなくていいし、ゴモラを描くなら生物兵器じゃなくていいし……
というか、これで「人気投票一位!!」なのかと疑問で仕方ないです。
No.3britneyさん
はじめまして。Googleで色々検索しているうちにここにたどり着きました。
私もこの話は「謎の恐竜基地」チックな話だと思いました。
登場怪獣の選択が間違っている!
やはりゴモラにはビル街(CBC製作だから名古屋城かTV塔あたり)を派手にぶっ壊して欲しかった。
No.4ツバサさん
こんばんわ!>ヒカルさん
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません。
>キャラクターとしての怪獣をただ切り離して
>持ってきても、それだけじゃ人気を獲得する事は
>難しいっていう良い(悪い?)例でしたよね(苦笑
御意。
既存の怪獣を使うなら、その怪獣に対する愛を持って、最高に輝く形での話に使っていただきたいなあ・・・と。
今回の話は、怪獣から発想された話ではない(少なくとも私にはそう感じられませんでした)と思うので、そこらへんが”ゴモラ”にはかわいそうな話だったと思います。
No.5ツバサさん
こんばんわ!>翠さん
コメントありがとうございます!
お返事遅くなってすみません。
>というか、これで「人気投票一位!!」なのかと疑問で仕方ないです。
確かに、扱いよくないというか、明らかに失敗ですよねー。
最近のマックスが佳作揃いだっただけに、余計目立ってしまっています。
(ある意味かわいそう)
ゴモラの大暴れ・・・見たかったですね・・・
No.6ツバサさん
はじめまして!>britneyさん
コメントありがとうございます。
>やはりゴモラにはビル街(CBC製作だから名古屋城かTV塔あたり)を派手にぶっ壊して欲しかった。
まったく同感です(^^)
マックス初の前後編にして、名古屋大破壊の図!とかをみせてほしかったですね。
予算の問題はあるかもしれませんが、「人気投票第1位」の怪獣なんだから、それくらいやってもいいのにね(~~)
No.7くろさん
おはようございます、くろです。トラックバックありがとうございました。
やはり皆さん厳しい評価ですね。私も自分のブログで書いたのですが、『マックス』の今回の話も、『80』の第22話も、「登場怪獣がゴモラでなく新怪獣だったら、もっと良かったのに。」と感じます。
“人気はあっても、怪獣は怪獣。(単なる持ち駒。)扱いは平等に。”って事なんでしょうか?
円谷プロの皆さん、実は怪獣の魅力について、あまり深くは理解していないような気がします。
No.8ツバサさん
こんばんわ!>くろさん
コメントありがとうございます。
>円谷プロの皆さん、実は怪獣の魅力について、
>あまり深くは理解していないような気がします。
おお。余りに鋭いお言葉(^^)
でも、確かにゴモラっていう怪獣が大好きなスタッフ
なら、このストーリーには反対するような。
少なくとも私がスタッフなら、そうしますね・・・
でもこの結果ということは、くろさんの仰っていること、結構的を獲ているのかも(そう思いたくはないですが)
>“人気はあっても、怪獣は怪獣。(単なる持ち駒。)扱いは平等に。”って事なんでしょうか?
まさに結果だけ見たらそういうことですよね。
別に人気第1位だからといって、そういう扱いを受けているわけではないし・・・
ああ、こんな事書いていたら、バルタン登場編とか不安になってきました。
(飯島監督だから大丈夫だと信じていますが(^^))
No.9のほほんさん
TBありがとうございます。
こちらからもTBさせて頂きました。
どぉ?も、復活怪獣編は駄作が多いような・・・・・。
おっしゃるとおり、今回の話は怪獣の選択が間違っていたと思いますね。
”過去の人気怪獣を登場させる”というのは、やはり難しいものなんでしょう。
製作スタッフの誰かが、この話はゴモラでやるべきではないって気づいて欲しかったんですが・・・・・。
No.10ツバサさん
こんばんわ!>のほほんさん
コメントありがとうございます。
>”過去の人気怪獣を登場させる”というのは、やはり難しいものなんでしょう。
結果的に見ると、そうみたいですね。
今のところまずまず成功したと(私が思う)のは、レッドキングとアントラーくらいですか。
でも、実相寺監督のメトロン星人の回は、けっこういけるかもしれません(^^)
>製作スタッフの誰かが、この話はゴモラでやるべきではないって気づいて欲しかったんですが・・・
同感です。
この話はオリジナル怪獣でやって、ゴモラは他の回に回すだけで、全然違うと思うのですけどねえ。
割と簡単なことと思うんですけど。
脚本段階でそうならないのは不思議なんですが・・・
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