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『ゴジラxコング 新たなる帝国』は、怪獣たちが世界で大暴れ!の大スペクタクルアクション映画だ!

浅尾典彦(夢人塔代表・作家・治療家)

◎イントロダクション

ゴジラ x コング 新たなる帝国』 (2024年4月26日公開)

一線を越える。常識が変わる。
ゴジラ、そしてコング。 あの二大モンスターがスクリーンに帰還!

 2014年に始まったハリウッド版『GODZILLA/ゴジラ』(2014年) のリブートシリーズと『キングコング/髑髏島の巨神』Kong: Skull Island (2017年) シリーズのクロスオーバーから生まれた「モンスターバース」シリーズの第5弾。
 それが『ゴジラ x コング 新たなる帝国』だ!

 監督・原案は前作『ゴジラvsコング』も手掛けたアダム・ウィンガード
 彼は短篇映画『ABC・オブ・デス』The ABCs of Death (2012年)や、『V/H/S シンドローム』V/H/S(2012年)で知られ、『サプライズ』You’re Next (2011年)や『ブレア・ウィッチ』Blair Witch (2016年)などサスペンスやスラッシャー映画を得意とした。

 日本とのかかわりも深く、邦画のリブート作品『Death Note/デスノート』Death Note (2017年)を経て、『ゴジラvsコング』Godzilla vs. Kong (2021年)の監督に大抜擢される。
 『ゴジラvsコング』は成功し、全世界での累計興行収入が500億円を突破した。

 原案はアダム・ウィンガードほか、テリー・ロッシオ、サイモン・バレット、脚本はテリー・ロッシオ、ジェレミー・スレイター、サイモン・バレット、撮影はベン・セレシン。

 出演は前作『ゴジラvsコング』からのレベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、カイリー・ホットルほか、『美女と野獣』のダン・スティーブンス、『シャン・チー テン・リングスの伝説』のファラ・チェン、アレックス・ファーンズ レイチェル・ハウスらが参加している。

 製作はレジェンダリー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、東宝が提携。

◎ストーリー

 人類と怪獣とが共生する世界。

 未確認生物の特務調査機関「モナーク」Monarchは、三角山型波形を持つ異常な信号を察知していた。
 同じころ、コングの監視担当でもある人類言語学者のアイリーン・アンドリューズの養子となっていた、髑髏島の先住民・イーウィス族の少女ジアもまた特殊能力でチャネリングして同じ山型波形を書き続けていた。

 それはある種のSОSで、ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界に最大の危機が迫っていることを示唆していたのだ。

 特殊信号の発信源を求めて「モナーク」のメンバーたちも動き出す。
 地上と地下に混乱が起き、2つのテリトリーが交錯。再びゴジラとコングが激突する!
 しかし、本当の敵は別にあった。それは……

 怪獣たちの歴史と起源、人類の存在など数々の謎を秘めて最大の冒険バトルが始まる!!
 果たして怪獣たち、そして人類や地球の運命はどうなって行くのか?

◎ポイント

 地上に地下に舞台を移しながら、大怪獣たちが暴れまわるスペクタクルアクション作品。

 アメリカ、北極、イタリア、エジプト、ブラジル、地下世界などいくつもの場所を移しての怪獣シーンはとても楽しく、ゴジラ×コングのアクションはスピード感あふれて迫力満点。

 立体的な戦い方はゲーム世代にも大いに楽しめるはずだ。
 敵キャラの戦い方や新怪獣の武器の使い方なども気になるところ。

 第96回アカデミー賞で、邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞した山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』GODZILLA MINUS ONE(2023年)とはまたベクトルの違う、まさにアメリカらしい、明るく楽しいエンタテインメントに仕上がっている。

 ファミリー映画としてGWにうってつけの作品だ!

◎データ

ゴジラ x コング 新たなる帝国』 Godzilla x Kong: The New Empire
日本公開2024年4月26日

【監督】 
アダム・ウィンガード
【製作】メアリー・ペアレント、アレックス・ガルシア、エリック・マクレオド、トーマス・タル 、ブライアン・ロジャース、トーマス・タル、ジョン・ジャシュニ
【製作総指揮】
アダム・ウィンガード、ジェン・コンロイ、ジェイ・アシェンフェルター、坂野義光、奥平謙二
【原案】
テリー・ロッシオ、アダム・ウィンガード、サイモン・バレット
【脚本】
テリー・ロッシオ、サイモン・バレット、ジェレミー・スレイター
【撮影】
ベン・セレシン
【美術】
トム・ハモック
【衣装】
エミリー・セレシン
【編集】
ジョシュ・シェファー
【音楽】
トム・ホルケンボルフ、アントニオ・ディ・イオーリオ
【出演】
レベッカ・ホール
ブライアン・タイリー・ヘンリー
ダン・スティーブンス
カイリー・ホットル
アレックス・ファーンズ
レイチェル・ハウス
ファラ・チェン
ほか

公式サイト 
公式 X(旧Twitter)

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『ゴジラxコング 新たなる帝国』② 大ヒットの要因(仮)に続く。

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この記事を書いた人

SF、ファンタジー、ホラー、アニメなど“サブカルチャー系”映像世界とその周辺をこよなく愛し、それらを”文化”として昇華するため”の活動を関西で続けるFantastic Messenger夢人塔(むじんとう)の代表。1970年代より活動を開始。映画コレクター、自主映画、同人誌を経てプロライターへ。新聞・雑誌への掲載、映画会社の宣伝企画、DVDなどの協力、テレビ・ラジオの出演・製作、イベント・講演、専門学校講師、各種企画などグローバルな活動を続けている。
著書は『アニメ・特撮・SF・映画メディア読本』『ライトノベル作家のつくりかた』シリーズ、『アリス・イン・クラシックス』、『幻想映画ヒロイン大図鑑』他、青心社のクトゥルー・アンソロジーシリーズで短編を書く。雑誌「ナイト・アンド・クォータリー」「トーキング・ヘッズ」に連載。映画は『龍宮之使』、『新釈神鳴』、『ぐるぐるゴー』、『おまじない』などを企画製作。最近は「もののけ狂言(類)」と題して、新作の”幻想狂言”を発表している。また、阪急豊中で約半世紀の歴史を持つ治療家でもある。
夢人塔サイト http://mujintou.jp/

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