朝日新聞で”特撮はいま「帰ってこいウルトラの力」”

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昨日の朝日新聞夕刊にこんな記事が掲載されていました。

ultra

「特撮はいま」と題したシリーズの第1回、
苦境に立つウルトラシリーズの現状を分析した興味深い記事。

その要点と簡単な感想を一応まとめておきます。


・「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」など旧作人気は健在
・旧作人気の要因は当時の子供が会社の中で企画を通す地位になったことが大きい

・ただ旧作の人気が中々新作につながらない
・ティガ以降の平成シリーズは視聴率がジリ貧
・経営母体が度々変わり、予算のかかりミニチュア路線からフルCGへの路線転換など方針が迷走したのも一因
・劇場映画も厳しい事情は同じ
今春の「ウルトラマンサーガ」も興行収入は5億3千万円
10億以上稼ぐ”仮面ライダー”に比べて物足りない
・テレビがなくなると知名度が下がり、映画も伸び悩む悪循環
・橋本洋二プロデューサー
 「「怪奇大作戦」はウルトラとは違う新しい引き出しを求めて生まれた企画でした。
  今の作り手には挑戦の気持ちが少し足りない気がする。

・「ウルトラ」の伝統を大事に守ることは不可欠
 一方でそこに全く新しい発想の物語を生み出す努力が加われば、特撮はさらに面白くなるのでは

「新しい引き出し」と簡単に書いてあるけど、怪奇のころとは時代も違うし、
今新たなことをやろうとしてもスポンサー的に”ウルトラ”の冠は保険として必要だろうし、
そんな中で新たな路線を築くのは大変ですよね。

そんな制限の中でも、Nプロとかウルトラ銀河伝説とかいろいろ新しいことには挑戦しているとファンとしては思うのですが…

最後の”伝統を守りつつ、全く新しい発想の物語が必要なのでは”という提言には全面的に賛成ですが、
それを具体的にどう実現するか…というのが一番大変なはず。

そのへんを観念だけじゃなくて、現実の動きとか取材して、もっと突っ込んだ記事にしてほしかったと思います。
シリーズなので、今後の記事にそのへんの話も出てくればいいんですが(^^)

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円谷 / 最新5件のエントリー

Comments [16]

No.1

現役のゴーバスターズが特撮していて気持ちのいい限りですが、特撮研究所では約20人体制で特撮班は撮影しているそうです。

戦隊は実体のある特撮が玩具との親和性がある都合、フルCGだけではつっこめないそうです。


オープンセットも大泉ではなかなか組ませてもらえない都合もあるとか。きのう劇場版ゴーバスターズいきました。

とてもすばらしい出来でした。短いけど映画サイズ。

この劇場版で千葉県茂原のシネコンとはおさらば。映画館もデジタル化の決断で投資にペイしない場合はこの秋続々と閉館するところが全国的にあるやもしれませんね。

平成ライダーや平成ウルトラをスクリーンで見たこの映画館ともこれでおさらば。

No.2

≫最後の”伝統を守りつつ、全く新しい発想の物語が必要なのでは”という提言には全面的に賛成ですが、
≫ それを具体的にどう実現するか…というのが一番大変なはず。
≫そのへんを観念だけじゃなくて、現実の動きとか取材して、もっと突っ込んだ記事にしてほしかったと思います。
≫シリーズなので、今後の記事にそのへんの話も出てくればいいんですが(^^)
 まぁ、朝日新聞はウルトラファンの持ち物じゃないし、マスメディアですからある種、観念論というか、第三者的視点で書くしかないんですけど、ちょっと内容が薄っぺらい印象は否めませんね。
 ライダー&戦隊のヒットの裏には、「テレビ放送がある」だけじゃなくて、「おもちゃの多品目化」というキャラクタービジネスの功罪とも言える部分があると思います。
 第二回以降、その点、「なるべく公平な」視点で論じてくれるとありがたいですけど、それに触れないなら…、ちょっと朝日は何やってるんだろうと思いますね。

No.3

お邪魔します。ずいぶん久々の投稿です!
天下の朝日新聞にこうして取り上げてもらえるとは、ありがたいですね。

現・円谷の真意は不明ですが、
「新作やらなくても、ロイヤリティーで会社は回るんだから面倒なことしなくていいじゃん!」
という考えが、なんとなく感じられます……。

いろいろと事情はあるのかもしれませんが、もうそろそろ全国地上波で正規の新作が観たいですよね。
外伝的なものじゃなくて(苦笑)

No.4

元々、円谷プロダクションは自社でオリジナルのTV番組を製作するためだけの会社というより
東宝の特撮を担当していた円谷英二さんが率いて東宝から独立し
東宝を始め様々な会社の特撮下請けを担当する会社だったのですから
円谷プロダクション自社制作による番組にのみこだわらず
東映が制作の番組の特撮を円谷が担当する、とか
そういう下請け的な仕事をもっと増やすべきなのかもしれません
昔の円谷は映画はおろか時代劇や一般ドラマの特撮下請けすらしていましたから
が、残念ながら現在当時と違って
CGを使うTV番組や映画は増えていても特撮を使用するTV番組や映画は少なくなっているのが現状です

あと、ウルトラの興亡にはいつも『怪獣映画の興亡』が密接に関わっています
ウルトラQが放送された1966年は前年にあの『怪獣大戦争』と『大怪獣ガメラ』が公開されたばかりの
怪獣ブーム最初のピークの年であり、帰ってきたウルトラマンが放送された71年には『ゴジラ対へドラ』と『ガメラ対ジグラ』が、
そしてウルトラマンレオでシリーズが一旦打ち止めになった時にはゴジラもまた『メカゴジラの逆襲』で
同じくシリーズが一度終了しています

記事に名前が出ている『ウルトラマンティガ(96)』の際も、先に復活していたのは
『ゴジラvsビオランテ(89)』〜『ゴジラvsデストロイア(95)』と『ガメラ 大怪獣空中決戦(95)』で
昭和の時、最初にウルトラがこの世に誕生した際ゴジラを始めとした怪獣映画が
先に怪獣物のジャンルの灯火に火を着けていた状況とそっくり同じ状況が再現されていたわけです
そして、『ゴジラFINAL WARS(04)』によるゴジラ終了や『小さき勇者たち〜ガメラ〜(06)』の不発と時同じくして
ネクサス以降の平成ウルトラの衰退期も始まっています

ウルトラが本格復活を遂げるにはどうしてもウルトラ単独での頑張りだけでは不十分で
ゴジラやガメラといった作品群と連携し怪獣物というジャンル自体の復活と再興を狙っていかなければならないのだと思います

No.5

仮面ライダーやスーパー戦隊もシリーズ存続のために、苦難を乗り越えて現在に至っています。今の円谷をたとえるなら80終了からティガ開始までの空白期間のようなもの。きっと乗り越えるはず。新しいヒーローの登場待ちつつ、温かく見守りたいです。

No.6

こんにちは、朝日新聞記事読んだ感想しては、言いたいことがわかりますが、現状ウルトラマンシリーズの需要と供給と年代の意識とメッセージや制作費用・音楽など問題が山積みですね。!(^^)!たしかに、朝日さんの言っている怪奇大作戦のウルトラQ的な摩訶不思議な怪奇現象は、今のウルトラマンシリーズからは、消えてますね。怪獣など唐突に現れ過ぎで怪獣も軽い存在になっていて幼児を意識した作品になっているような気がします。今の小中学生は科学やテクノロジーに、興味をもっているので、今のウルトラ作品は幼児を対象の話になっているので退屈してしまうようです。でも、むかしばなしのような古代的な話で、すすめていけば結構うけるんじゃないかな!怪獣や星人の登場プロセスを面白くしてほしいですね。(たとえばカネゴンのような話し)それと、ウルトラの名ワンシーンの「ダンとアンヌ」・「郷秀樹と二郎君」などのようなシーンも入れてほしいですね。

No.13

【管理人よりご連絡】
当エントリーにいただいたコメントで一つ内容的にそぐわないものがありましたので
そのコメントに関しましては申し訳ないですが公開は見合わさせていただきました。
以前から何度も書いてきましたが、”過度な悪口はNG”です。
公共の場という事を考えまして、ご了承お願いいたしますm(_ _)m

No.14

昭和臭いも悪くないですが
やっぱり新しいものが必要だね

No.15

朝日新聞をとっていないので、この連載がどういうものかは把握できていないのですが、ウルトラを取り巻く環境って、かなり厳しいですよね。
今春の映画、歴代ウルトラ俳優でバラエティでも人気のふたりプラスDAIGOに、あのAKB48を擁しても興行収入は散々な結果(AKBの熱心なファンは映画のチケットに握手券でも付けないと行かないのかなぁ)。それに対しライダーは週間の興行収入トップになるという現実・・・。

いや、ライダーは毎年斬新なコンセプトで展開をしていて、それが成功もしくは失敗を繰り返して現在の人気を維持できています。
では、ウルトラにそれが出来るのか?
ここ数年のウルトラ映画。「銀河伝説」以外、いつもヒーローと子供の触れ合いばかり・・・。
確かに幼児をメインターゲットにしているので仕方ないところはありますが、マンやセブンっていつも子供と触れ合ってましたか?結構大人の社会を描いていたと思うんです。地球防衛軍(ウルトラ警備隊)のキリヤマ隊長と参謀のやりとりなんて、タバコをスパスパ吸ってる(今の子供番組、いや大人の番組でもかなり見られないような)のはザラでしたし。フジ隊員がイデ隊員に買い物の付き添いに連れて行くなんて、子供にはわからない。でも、大人になって見直すと新しい発見が出来る。だから、マンとセブンは永遠の「神」的作品であり、現状この二作品を超える作品が登場しないんです。
仮にテレビシリーズを再開しても、防衛隊の若手隊員が正体を隠して変身するという、これまでの定義を壊すくらいのことをしないと、斬新なものは作れないように思いますがどうでしょうか?

No.16

初めまして、投稿させていただきます。
ウルトラマンシリーズが今苦しい状況に置かれていいるとは知っていましたがここまでとは・・・。
でも今の状況を見ると納得できるものもあります。
例えば少し前になりますがメビウスの客演、子供のころからウルトラマンをレンタルビデオや再放送で見てきた自分にはうれしかったですが、果たして今の子供の目線で見るとどうでしょうか。こんな言い方は失礼ですがやはり古臭いと映ってしまうかもしれません。また仮面ライダーに比べ、過去のヒーローの扱いがいいという意見もありますが。サーガではコスモスはルナモードのみの登場と少しさびしいものでした。
 また、最近の傾向を見る限り、どうもスタッフは昭和作品のリスペクトというよりその呪縛にとらわれている気がします。ウルトラ兄弟や光の国の設定を見るたび少し古臭さを感じてしまいます。
 CGを使った新しい映像表現にも挑戦していますが、ハリウッドの超大作と比較するとどうでしょう。やはり苦しいと言わざる負えませんし、巨大ヒーロー特有の重厚感がなくなり等身大で戦っているような気がします。そのCGと実物とどう折り合いをつけるか、課題の一つといえるでしょう。
 昭和をリスペクトしながらも、何でもアリで自由にやっていたマックスや既存のウルトラマンの概念を破壊し新しい試みに挑戦したネクサス、その路線を結果が出なくても引き継ぐべきだったと思います。
 仮面ライダーは既存のヒーローの概念を破壊しそれを上塗りすることで成功を収めてきました。いろいろと批判はありましたがそれでも今の隆盛があるのは、スタッフの努力の結果だと思います。
 もうウルトラマンの名前だけで、上品な品行方正のヒーローが売れる時代は終わったと思います。ウルトラマンも子供向けをすて大人向けの例えばエヴァやガンダム的な要素を取り入れた作品をつくる。
 もしくは仮面ライダーみたいに多数のフォームチェンジやギミックを取り入れた商品を展開する。そしてウルトラマン同士のバトルも取り入れる。またはそれをメインにする。不本意ですがそれくらいのことをやらないともう売れないのかもしれません。
 最後になりますが、僕はウルトラマンが好きです。もう一度お茶の間で新しいウルトラマンが活躍する。そんな日を楽しみにしています。

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tubasa_profeel.png 管理人のツバサです。
ウルトラマンネクサスの大ファンです。
現在はウルトラマンギンガを応援しつつ、鎧武・トッキュウジャー・牙狼、その他BSCS特撮にVFX映画とあいかわらず見るモノためまくって消化が追いつかない毎日(苦笑)
期待の新作はもちろん夏公開の新ハリウッド『ゴジラ』だー!

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