サーペント星人の攻撃に手痛いダメージを受けた
地球防衛の要”Project Blue2’(ダッシュ)”。
その間隙を突き、新たに忍び寄る一人の異星人。
彼の目的は「ドキュメント・フォービドゥン」に記録された
35年目のある惨劇だった…
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久々のレビューとなります。
朱川湊人さんの筆による小説版ウルトラマンメビウス
「アンデレスホリゾント」も連載5回目。
今回はいよいよ、あの問題作『怪獣使いの遺産』がテーマに!
●さらに描きこまれるキャラクター
物語はGUYSスペーシーの追撃を振り切って、
数機の円盤群が地球大気圏に近づくところからスタート。
「私はメイツ星の友好使節団の責任者・ビオと申します」
善意の宇宙人として、そう名乗りつつ、
実はGUYSを策略に引き込もうとするメイツ星人ビオ。
対して、
「彼らは…我々を”悪者”にしたいのかもしれませんよ」
と、あくまで冷静沈着に対処するサコミズ隊長。
その2者の駆け引きは読み応え十分。
冒頭からスリリングな展開で思わず引き込まれてしまいます(^-^)
TV版の怪獣使いの遺産のストーリー序盤を引き延ばして
思いっきり膨らませた感じかな?
もしかしてTV版では尺の点からカットされた部分かもしれませんが、
そこを、小説という媒体を十分に生かして、
ビオというキャラクターの周到さ・執念というものを
さらに描きこむのに成功していると思います。
●”想像”させる巧みな考証
そして、この回だけでなく、毎回見事な”歴史考証”はこの回でも健在。
冒頭に語られる宇宙船・ガーベラ遭難事件(主人公・ハルザキカナタの父が関係していることも物語中示唆されます)に、ウルトラQ21話「宇宙指令M774」に登場するルパーツ星人・イチジョウキヨミが関与しているとか、
ジャミラ事件で登場した科学特捜隊パリ支部のアラン隊員のその後(すごく意外!)が描かれるとか、読んでいて、”想像力”を刺激されて実に楽しいです!
本作では、主人公の新隊員ハルザキ・カナタくんは負傷している設定なんですが、その原因が地底怪獣(レジストコードはマグラー!)との戦闘だったりとか(^-^)
ちょっとした些細な描写もそーいうウンチクというか、ウルトラ感覚にあふれていて、作者・朱川さんの愛を思わず感じてしまうわけです(^-^)
ウルトラQからメビウスに至る昭和ウルトラの世界が全て地つなぎでつながっている
という概念が、お題目ではなく、しっかりとした世界観として実感できるともいいますか…
実は朱川メビウスで一番ワクワクして楽しい箇所はこの部分かもしれません。
他にも、”護衛艦サンダーグリッド”とか小ネタもいっぱい。
このへんは小説を読んで楽しんでくださいねw
で、この第5話は前編ということで、6月発売の次号の後編は
今回のビオのラストの言葉からすると、なんか凄惨な展開になる予感が…
果たして、どんなエンドになることか、かなり期待ですw
そして、その次の回は連載が続くならば、9月の発売なんですよね。
DVDのウルトラマンメビウス外伝のほうで、ハルザキくんが登場するということで、9月からはメビウス外伝とシンクロした「アーマードダークネス」編がスタートするんじゃないか?とか
9月ということで、もしかして「超ウルトラ8兄弟」と連動する? とか個人的にはいろいろ勝手に予想しちゃってますが、
次回で終了という展開だけは避けてほしいとか思ったりw
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ps。
記事にはしていませんが、この前の回もしっかり読んでいました(苦笑)
参考に他のブログさまの面白かったレビュー記事。
▼▼[本][ウルトラマンメビウス]朱川湊人『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』第3話「無敵のママ(後編)」(なにぬね?独り言でもつらつらと?さま)
そこで登場した「最初のメテオール」がマ○○○○○。
そうそう(^-^)
登場のシーンはカナタと同じく、「おおっ!」って感じでした。
確かにあの形状はメテオールと言われても納得です(笑)
興味のある人は、機会があったらこちらもチェックあれw
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