なんかGW真っ最中というのにメチャ忙しいんですが(T T)
ようやく明日から休み取れるんだけど、今度は旅行の予定が入ってたりして、なかなかゆったりするヒマがないです…
このままだと見るのがGW明けになってしまう!と思って、昨日なんとか空き作って最終回を見てきましたー。
楽しみにしてた実写映画『ゲゲゲの鬼太郎』です(スパイダーマン3はたぶん混みまくりだと思ったのでまずこっちから(^-^))
原作者の水木しげるさんは
新しい映画は比較的いいようですよ。79点。
とパンフレットで仰ってましたが、水木さんに詳しい京極夏彦さんによると「水木先生の満点は80点」だそうなので、実はかなり気に入ってらっしゃるのでは。
水木先生は自分の関わった作品でもダメなものはダメ!って正直に仰る方ですからねー(^-^)
そのお言葉のとおり、この映画、かなり”オモチロイ”ものに仕上がっていると思いますよ。
少なくとも私はかなり気に入りました!
(以下内容ネタバレあり。未見の方はご注意ください)
●原作への敬愛
まず良いところはとにかく原作に対する”愛”がある!ってとこですね。
妖怪ポストの手紙を化け烏が届けるオープニングの「ゲゲゲの歌」に始まって、
・鬼太郎はいつもゴロゴロ寝てばかり とか
・歩く猫娘の手にはかつおぶし とか
・一反木綿がほんとに木綿布のテクスチャー とか
・捕らえられる鬼太郎には白蛇の手錠 とか
・鬼太郎の危機を救う”烏ヘリコプター” とか
原作ファンなら思わずうなづくシーン・ディテールが随所に出てきます。
特に髪の毛針を使い尽くした鬼太郎が原作通りに
頭ツルツル
になっちゃったのにはびっくりと同時に大爆笑(^-^)
前に記事にも書いたけど、まさかウェンツくんでやるとは思いませんでしたからねーw
スタッフなかなかやるな(^-^)って感じです。
あとキャスティングも原作のイメージそのまま!
話題の田中麗奈さんの猫娘は狙い通りのキュートさ(化け猫顔もしっかり出てきますよ)だし、寛平さんの子泣き爺・室井さんの砂かけばばあもなかなかのはまり役。
特に一番よかったのが、大泉洋さん扮する”ビビビのねずみ男”!
もう所かまわずおならブーブーww、くさい息で人間昏倒させるは、怪演技ですんごく笑わせてくれます。
その傍若無人&憎めない小悪党ぶりがまさにねずみ男って感じでかなり受けました(^-^)
ねずみ男といえば、今回の映画では最初の実写版(東映ドラマランド版)で初代ねずみ男を演じた竹中直人さんが特別出演。大泉ねずみ男と共演されてるんですよね。
このへんなんか、原作どころか、東映版への敬愛も見て取れて、すばらしい!とかなんか思ってしまいました(^-^)
あと脇役でいえば、輪入道の西田敏行さんも面白いけど、百々爺役がまさか”怪優”神戸浩さんとは…はまり役すぎですwww
”鼻毛しばり”を実写で見れてちょっと感動(^-^)
●新しい解釈が新鮮
で、さらにこの映画で気に入ったとこは、そういうふうに原作を大事にしながら、独自の新しい解釈を取り入れているとこです。
今回の映画での鬼太郎は、いわば”思春期”の鬼太郎なんですよね。
今までの生活になんか物足りなさとイライラを感じはじめている鬼太郎。
そこに、同じような孤独な境遇の人間の娘・実花と出会い、だんだんと引かれていく…
そして密かに鬼太郎を慕う猫娘。
そういう恋模様がほのかな感じに描かれます。
これがなかなかさわやかで新鮮!
ただ話題作りで主役にウェンツ君を起用したんではなくて、彼の起用にしっかり意味があるんですよね。
そういうお話作りに好感が持てました。
気になる特撮SFXも
・ホバリングするリモコン下駄
・生物のように動く霊毛ちゃんちゃんこ
とか新たなかっこいいイメージがいろいろ取り入れられています。
一反木綿・ぬりかべといった妖怪たちもCGでイキイキと描かれていてイイ感じですよー。
特に目玉おやじはアニメさながらに大活躍!
虹彩の動きやちっちゃい足指まで表現されてる…これこそまさにCGでしかできないことって感じで大成功だと思います(^-^)
そこもあくまで過剰にリアルに走ることなく、妖怪たちの”愛らしさ”を大事にしてくれているとこがうれしいんですよね。
造形がチャチだと見る人もいるかもしれないけど、私はこれで正解だと思います(^-^)
さすがにリモコン手首や指鉄砲はでてきませんでしたけどね…それはまあ仕方がないか(苦笑)
●ややスケール感にかけるがよくできた佳作
ラストもハッピーエンドなんですけれど、ある意味ちょっと哀しいラスト。
そして妖怪総出演の派手なダンスシーン(水木先生言うところの”盆踊り”(^-^))で締め!
ファミリー向けエンターテインメントでありながら、妖怪世界と人間の関係…”距離”がしっかり描かれてなかなかよいラストだったように思います。
うう、なんだかここまで感想ほめちぎりって感じだ(^-^)
もちろん不満点もありますよ。
一番感じたのは、敵が意外と小物だった…ってことかな。
そのせいでクライマックスもバトルで盛り上げるというより、”泣かせ”が中心になってます。
これはこれですごくイイ(実際私もホロッっときました)と思うんですが、やはりバトルはやや物足りない感じ。
もっと燃える戦いも見たかった…とゆーことで、次回作では強大な敵と戦う鬼太郎チームを希望。
とすると敵はやはり宿敵バックベアード率いる西洋妖怪軍団でしょう!
「妖怪大戦争」や「大海獣」モチーフの派手なバトルをこのスタッフ・キャストでぜひ楽しみたい!
鬼太郎の派手なやられっぷりも見てみたいですねー。
かまぼこになったり、ペラペラにされてまな板の上で刺し身にされたりするのを、CGで忠実に再現してほしいと思います(笑)
まあ長々と書いてきましたが、鬼太郎ファンなら絶対見て損のない作品だと思うので、興味があればぜひぜひ!
最後にパンフレット(これもかなりインタビュー等充実していて買い!です)に掲載されていた、登場妖怪全紹介でおしまいといたします。
・鬼太郎(ウェンツ瑛士)
・目玉おやじ(声:田の中勇)
・猫娘(田中麗奈)
・ねずみ男(大泉洋)
・砂かけばばあ(室井滋)
・子泣きじじい(間寛平)
・ろくろ首(you)
・輪入道(西田敏行)
・天狐(小雪)
・空狐(橋本さとし)
・大天狗(中村獅堂)
・モノワスレ(谷啓)
・貧乏神(藤井隆)
・つるべ火(軽部真一)
・百々爺(神戸浩)
・一反木綿(声:柳沢慎吾)
・べとべとさん(声:石井一久)
・ぬり壁(声:伊集院光)
・化け草履(声:立川志の輔)
・傘化け(声:デーブ・スペクター)
・見上げ入道(声:石原良純)
・天狗ポリス(声:安田顕)
・ぬっぺふほふ(声:きたろう)
・朱の盆
・おとろし
・小豆とぎ
・油すまし
・白蔵主
・河童
・くびれ鬼
・一つ目小僧
・だるま
・天邪鬼
・鉄鼠
・餓鬼
・さざえ鬼
・岩魚坊主
・百目
・ざしきわらし
・あまめはぎ
・ひょうすべ
・もうりょう
・山びこ
・かわうそ
・幽霊狸
なんと全45体!
「妖怪大戦争だあ?」じゃなくてまさに「妖怪大集合だあ?!」(笑)
実写映画 ゲゲゲの鬼太郎 (出演 ウエンツ瑛士) | |
おすすめ平均 実写版!! 楽しみではあるが... 楽しみ!!! Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(関連リンク)
▼水木プロ近況(げげげ通信)
▼【プレミア舞台挨拶】「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪+人間が大集合愛されてきた作品の、愛すべきキャストたち(動画あり)(Movie walker)
▼ゲゲゲの鬼太郎初日舞台挨拶レポ(CINEMA TOPICS ONLINE)
▼ゲゲゲの鬼太郎初日舞台挨拶レポ(CINEMA TOPICS ONLINE)
▼ウエンツ続編希望!映画「ゲゲゲの鬼太郎」初日大入り(goo映画)
▼映画ゲゲゲの鬼太郎 米子出身プロデューサーに聞く (日本海新聞)
Comments [2]
No.1pamiさん
いつも更新たのしみにさせていただいてます^^
はじめてTBさせていただきました。
場内では子供の笑い声も多くて嬉しかったです。TVもあわせて人気が出るといいですね?
No.2ツバサ>pamiさんさん
コメント&TBありがとうございます!>pamiさん
>場内では子供の笑い声も多くて嬉しかったです。
ですねー(^-^)
私が見たとこでは、子供づれも多かったけど、意外と普通のカップルとかもいて、幅広い客層なのが印象的でした。
>TVもあわせて人気が出るといいですね?
うんうん(^-^)
パート2はもちろんですが、これを契機に特撮実写映画がもっともっと増えるといいなと思ってます。
水木先生ネタだったら「悪魔くん」や「河童の三平」もぜひ映画で見てみたいですし!
コメントする
※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。