あなたも私も思い当たるだろう「集団の中の孤独」
それに焦点を当てた朱川脚本、うまいと思います。
「人間はみんなバラバラの心を持っているから寂しいのさ。 だから、みんなで一つの心を使えばいい。」
そう優しくナオコを誘うソリチュラン。
実は、その星の生命体全てを自己に同化しようとする凶悪な侵略者なんですが…
こんなのどっかで見たなあ。
あ。あれだ!
スタートレックシリーズに登場する、機械生命体「ボーグ」。
さすがに
「抵抗は無意味だ」
とは言わなかったけど(笑)
でも力押しのボーグと違って、あくまで優しく誘いかけるソリチュラン。
演じているのがネクサスの田中伸彦さんということもあって、優美で妖しいイメージが魅力的でした。
あの時ミライくんが駆けつけなかったら、ナオコも誘いにのっていたかもね(^-^)
●朱川作品の印象
で、この第40話で直木賞作家・朱川湊人さんのメビウス脚本3本が出そろいました。
「怪獣使いの遺産」
「無敵のママ」
「ひとりの楽園」
この3本を眺めると、すごくバラエティに富んでいますね。
有名作品の続編に、パロディ&アクションのギャグ編、そして今の時代の問題を問いかけるこのお話。
ただのウルトラ好きではない、作家としてのセンスをかいまみせてもらったという印象です。
特に今回なんかを見て思ったことは、それがただのひとりよがりになっていないということ。
具体的にはどういうことかというと、
自分の語りたいストーリーだけじゃなくて、シリーズ全体の流れやキャラクターを大事にしてくれている
そう感じました。
今回の話で例にとると、
宇宙人であるミライの視点を要所にはさむことで、問題点を浮彫りにし、なおかつ
ミライが地球人の心を学習していく
というシリーズのテーマもしっかり組み入れているとことか。
地味なテッペイくんを立てた隊長のセリフもいいですね(^-^)
朱川さんが”偉い作家さん”じゃなくて、あくまでメビウススタッフの一人として、この作品に参加してくれたことがよくわかります。
それって結構すごいことのように思うけど…(^-^)
次回シリーズもぜひ参加してほしいですね!>朱川さん
●そして来週は…
いよいよウルトラマン先生の帰還。
ウルトラマン80登場です!
先生をちらっと後ろ姿しか出さない予告編がメチャ期待感をあおります。
スタッフじらしすぎ(^-^)
もう待ちきれなくて、さっき「ウルトラマン80」第1話を見てしまいましたよ。
「あれはウルトラマン80! おれたちのウルトラマンだ!」
あのセリフの意味が理解できたような(^-^)
大期待!!
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Comments [11]
No.1よしさん
ツバサさんには申し訳ないですが、私は直木賞作家三部作は「無敵のママ」が少しマシな出来で、「遺産」と「楽園」はダメでしたね。
「遺産」は長くなるので割愛しますが、「楽園」はいかにも小説家が書いた脚本っぽい。
何でも台詞で説明しすぎ。人質が「なんで助けたんだ!」みたいな台詞を言いますが、あれで終わっていたら良かったと思いますけどね。
申し訳ないけど二度とこの人には、ウルトラに絡んで欲しくないですね。
No.2ちひろさん
コムバムワちひろですぁ。
朱川さんの脚本作品3本出揃いましたね。
まさに賛否両論でしょうが、話のテーマは良くても最後のツメが甘いというのが僕の印象でしょうか。
上記でよしサマが仰ってるように台詞が説明くさいというのが僕の一番気になった所です。「無敵のママ」の塩にしろ、今回の花粉の成分がなんちゃらだの作品のテンポを悪くする台詞が多かったのが残念でした。
ただ評価するべきものも多くあると思います。
それは人に対する愛、というと大げさですが3作品すべてに朱川さんの人に対する愛情が伝わってくるという事です。朱川さんは人間の心の底にある優しさや強さ、弱さを描くのが得意なのだと感じました。その長所を認めるからこそ僕としてはあの台詞回しが残念でならないのですが^^;
朱川さんがこれからTVドラマの脚本を多くこなし、人物の描写がより自然なものになればきっと素晴らしい作品をもっと世に送り出せると思います。
つうわけで、僕の最終結論は「修行してまたウルトラに帰ってきてね」です。
なんかまとまりない駄文の失礼しました。
No.3れいやのおやじさん
ツバサさま、皆様、おはようございます。
昨日の放送「ひとりの楽園」については、色々な人が、それぞれ意見をもっているのだと思いますが、我が家では「ネクサス」っぽい話に「ネクサスのベドレオン」に似ている怪獣が出ているというのが第一印象です。
でも本当は「いじめ問題」「嫌な事から逃げない」という話が根底にあると感じました。
自分としては、内容の深さについて話す事は避けたいと思います。
何故なら番組の対象者の大多数は「小学生以下」のはずです。
我が家でも、息子がどう感じるかが一番大事なのです。
子供と「ウルトラ」を見ながら感想を言い合う時間を大切にしたい「おやじ」です。
今後とも宜しくお願いします。
No.4nationwiseさん
私も扱った題材はいいが・・・っていう感想です。
やっぱり最後のナオコはあまりにも唐突過ぎました。あそこまで悟れる道程を踏んできていないのが最大の敗因だと思います。
あれがレオのトオルや新マンの次郎だったら、全然違ったと思います。
No.5SOUさん
遺産が初脚本で、だんだん脚本に慣れて行ってるって感じを受けました。
そんなに悪い印象は受けなかったな。
最後のなんで助けたんだ、だけだとあのナオコへの救いがなさすぎ
ってことで後の台詞があるのかもしれないけど、
メビウス=ミライが地球人をさらに知るって話しとして考えると、
私的にはあり、だと思うのですよ。
もっとも、時間的に子供への配慮を要求されたとも言えなくも無いけど。
ただナオコ、もう少し掘り下げるところあってもよいんじゃないかなぁ、とは思うけど。
この続きが、次回の先生登場、となるとシリーズの組み立てとして
よく出来てるな、とは思います。
あと、ちょっと計算してみたら、昔に比べて本編の
時間がちょっと少ないのも問題かもしれないですね。(CM長すぎ…)
これはウルトラに限らずにそう見たいですが。
No.6ハデスさん
私はツバサさんの意見に全面的賛成です。メビウスは本当にシリーズとしてとても丁寧に作られた作品だと思います。
No.7弁慶さん
どうもはじめまして、弁慶でやす。今回の『ひとりの楽園』、あっしはそんなに悪い出来ではなかったと思いやす。だって、それを言い出したら、『レオ』なんか救いのないエピソードの宝庫ですよ(笑)。
確かに、子供番組だからといってなんでもいい終わり方にするのはおかしい。けど、だからこそ、バッド・エンディングにするにしても、そこでどういうさじ加減にするかでガキんちょたちに与える'何か’は変わってくると思う。特撮番組ってのはそこのところが非常に難しいし、やりがいがあると思います。しっかし、何で『ネクサス』絡みのゲストは管理官以外悪役が多いんだろう・・・?
余談ですが、来週の80登場、先輩にショパン(長谷川初範さん)出ますよって言ったらマジでビビッてました(笑)
No.8集積屋さん
メビウス終了後、朱川氏がノベライズする計画があるそうです。多分長谷川さんの「ティガ」や川上さんの「ダイナ」みたいな感じでしょうね。
やっぱり本業だし、こっちのほうも期待してもいいかも。
個人的に、今回、いや朱川さんの手がけた三作は結構楽しめました。
「遺産」はまあ初回だし、他エントリでも書きましたけどアレぐらいなら御の字。
「無敵」は彼の持ち味たる「懐かしさ」がかなり作品にあってて吉。かなり面白かった。
で、今回ですが、よしさんやちひろさんの言うように、台詞回しはお世辞にもうまいとはいえず、モノローグを使ったほうが良かったんじゃ…?と思うようなところもありましたが、
人間の孤独への恐怖、それより恐ろしい「ならばすべてを同化してしまえばいい」という考え方への警告(そういや次の日のカブトも同じ事言ってましたね)。
よく書けていたと思います。
ラスト、ナオコが言った悟ったような台詞は、ソリチュラと同化している人々の姿を見たときに感じた恐怖を、言葉を変えて説明したんじゃないかと思えますし。
しかし、ソリチュラの「全生命同化計画」といい、メロンパンといいなんか「ティガ」のイルドの回へのオマージュが多かったなあ…(パクッたとかそういうことではなく)。
長文失礼しました。それでは。
No.9むいむいさん
どうも、レオ登場のときに演出云々を語ったむいむいです。
私の場合実際に3本見終わって出てきた感想は・・・「頭でっかち」かなぁって所です。
正直な話私もよしさんと同意見です。
まず「遺産」ですが、ツバサさんは世代の違いとはおっしゃってますが、正直な話それは「逃げ」ではないかなと思います。
理想論・表現の変化大いに結構です。
でも、そもそも「怪獣使いの遺産」と問われた時に、それが何を指すのか?ということだと思います。
>作り手である朱川さん・八木さん。
そして「怪獣使いと少年」を見た私たち多くのウルトラファン。
その心に生まれた想いそのものが遺産であると。
これも一つの形なのでしょうが、懐古的な見方では個人の解釈で続きを作ってしまった感が有ります。
正直言ってリスペクト・オマージュと言うよりは、パロディ・二次創作(かなり失礼ですが)に見えました。
もう少し過激にやってもいいんじゃないかな?
それこそ説得役を取って付けたような設定を背負った園長でなくて「少年」であったりそれこそ「郷 秀樹」でいいと思うんですよね。
あえてこのお話の意味合いからすれば、「少年」とビオは『兄弟』と言ってもおかしくは無いんですし、そういった向き合い方もあるんでしょうからね。
続いて「無敵」ですが、はっきり言って「メビウス」でやる必然性が今一無いと見えます。
当然食堂と言うのもあるのでしょうが、ファントン星人の時からして既にそうなんですが、GUYSの性質上こういう施設のある意味をあまりに感じません。
科特隊より延々と続く国際的(ある意味)超法規的武装集団であるGUYS、そのGUYSに普通のしゃれた公共施設並みの食堂(しかも民間人・GUYSに悪意ある人間・宇宙人まで入れる)って正直微妙なんですよね・・・
SRCみたいな民間主導ならともかく、実質軍事施設であるフェニックスネストなら、例え表層部の施設であろうと相応の人員体制であってしかるべきなんですよね・・・(ママがライセンス又はそれに準ずる資格持ちとも見えないし、元ネタ?のボーグ星人の時は被害者は一般隊員)
後はこれまでのメビウスの話で基地内部に完全な意味で乗り込まれたのはこれだけなんです。
正直セブンみたいに序盤から何回も直接襲撃・潜入・侵入されてたならいざ知らず、メビウスでこの状況って浮いてるんですよね。
どうしても平成でやりたいなら基地・施設内に侵入されまくったコスモスならしっくり来ますね(敵の弱点・対処法含め)
交通事故に関して「トレジャーベースでは通勤なんて出来ないから無理!」と言っても休暇中の出来事とでもすればつじつまは合うでしょうし
最後に「楽園」なんですが、これも話としてはいいんでしょうが、「ウルトラマンメビウス」でやる意味ってどのくらいなんでしょうか?
私自身は徹底した昭和シリーズ信者なので、偏見に満ちてはいますが、演出的なトコから見ても巧いとは言えません。(この話はストーリー語りたくないなぁ・・・)
少なくとも「子供番組」と言うには難点だなぁと思うのは平成ライダーと同じです。
おまけに考えながら見てみると、これってコスモスの「魔法の石」によく似てる感じがします。
こっちはエリート云々でしたが、内心孤独であった人間が多いようにも見えます。
他にはやっぱり戦闘ですね。
特撮番組であり、ヒーロー番組である以上見せ場と言うのはあります。
この話に見せ場はあったか!と言われてこの見地からすれば無い!って即答できるでしょう。
引き合いで出せば「侵略する死者たち」「盗まれたウルトラアイ」「第四惑星の悪夢」と言うように(全部セブンですが)怪獣との大掛かりな戦いは無くとも見せ場が有り、話として完成してる例はちゃんとあります。
それに比べると単に人質が居るから攻撃に気を付けろと言いつつ巨大化してズンズンあるいて攻撃するメビウス・・・訳がわかりません。
あまりにあっさりと胴を二つに断たれるので、幹から再生して第二ラウンド!と思いきや、そのまま上半身を焼かれてソリチュラ敗北・・・植物って基本的に部位あんまり分かれてないよね?動物?
話そのものと言うより、全般に見える違和感が目立ちました。
で、まとめて感想を出すと結局・・・「頭でっかち」に見えます。
少年マガジンに掲載された「仮面ライダーをつくった男たち」を読んだから言えるんですが、ヒーロー番組って何なのかを間違えてるように見えます。
ウルトラマンってもっと単純で、もっと真っ直ぐでいいと思うんですよ。
時代とか、社会とか、そんなものどうだって良くて、もっと簡単に誰かに夢とか希望をあげられればいいって思うんです。
取って付けたような何かの理由でそれを語るのは寂しいなぁ・・・って思います。
長&駄文では有りますが、あくまで三作品を見て考えた個人的な感想ですのでこんな意見もあるんだなってお思いいただければ幸いです。(途中支離滅裂っぽくてごめんなさい)
No.10SOUさん
昭和のころからずっと見てきてる身としたら、今回のもまあ、ありだと思います。
>むいむいさん
たとえばタロウでも、メフィラス星人が出たときは、後味悪めの終り方だったり。
時代的、社会的なものを取り込んだり、ふつうに明朗快活なヒーロー物であったり
それらを自由闊達にできるのがウルトラシリーズの強み
と思うんですよねえ。
単純で、真っ直ぐのときもちょっと斜に構えても、それでもウルトラマン
っていうのがそれを上手く使える素材と思いますし。
まあ、色々とレベルがあると思うんですが総じてメビウススタッフの
もともと映像として表現に携わってきたスタッフと、小説家としての経歴が
上手くかみ合わなかったと思う部分はあるんですが、ただ今回みたいな
コラボレートがどんどん続いていけば、このところ尻すぼみ気味な
特撮関係を盛り上げていくことになるのじゃないかな、と思います。
それと、いろんな意見、賛否両論はおそらく朱川さんも望むところじゃないか
と思ってるんでもっといろんな意見がでればいいな、と思います。
かれもプロなんですから、これらの意見を取り入れ、またチャンスがあったら
より力をつけてトライしてくれると思いますので。
No.11むいむいさん
>SOUさん
>?昭和のころからずっと見てきてる身としたら、今回のもまあ、ありだと思います。
>時代的、社会的なものを取り込んだり、ふつうに明朗快活なヒーロー物であったり
それらを自由闊達にできるのがウルトラシリーズの強み
確かにそういう見地もありますので、シナリオについては今回はあまり言いませんが、レオの時同様と言うかそれ以上に演出は甘いですよ?(ていうかグダグダ)
「遺産」では雨かな?
ビオの憎しみに迷いがあったとしても、明るめで上からサラサラと降るようで、ただ降ってるだけの雨もっと荒れててもいいはず
「無敵」では弱点
ナメクジのような敵だから塩で溶ける!と言いつつ、塩かけたら変色して固まる・・・
あの・・・凍らせたわけじゃないんだよね?
ていうか、なんで塩かけたら水分取り込めないの?ちゃんと説明しましょう(ただでさえ説明がましく弱点言ってるんだし)
「楽園」では先述の通り、人質(餌?食べ物?)の人+ナオコの戦闘における扱いがおざなり
気合で触手をちぎって変身は構いません。
しかし、そのまま安全なところに逃がさぬまま戦闘→触手に囚われ振り回される→人が足元にいるのにその傍を駆け抜ける→切り落とした上半身を光線で間近で焼く・・・
あの人達が結果的に生きてたからいいとして、これ1話以上に問題のある戦い方じゃない?
あのときの台詞を借りるなら
「人質無視しやがった!?」です
まぁ、地面から出てきた根っこで囲まれたとは思えなくも無いですけど(実際、変身時には内部に「居た様にも見える」訳だし)
更に突っ込むと助けられた人達かな?
夢から覚めるように目が覚めた方がわかりやすかったと思います
文句の言い方と言うかタイミングも唐突だし
小説家としての経歴云々と言うよりも、勉強不足・映像作品の認識の甘さが感じられるかな?
>ウルトラマンってもっと単純で、もっと真っ直ぐでいいと思うんですよ。
って言うのは無理に捻った演出とかしなくても、ストレートに向き合ったやり方のほうが伝えやすいと思うからでもあります(斜めに構えると言うより捻くれた感じがしましたので)
どんなご立派な実績があろうと餅は餅屋なのだし、自分自身のやり方(ノベライズ・原案等)で勝負した方がさまになったと思いますがね。
(ものすごい悪く言い方すればこの人の起用が、自分からやりたいと希望してきたなら「身の程知らず」スタッフから頼んだなら「客寄せパンダ」「道化者」にしか見えない。)
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