ラスト3話目。
いよいよ大詰めに近づくガロ。
壮絶なアクションバリバリの第23話「心滅」レビューです。
大きな見せ場は2つ!
●バラゴVSガロ&ゼロ
まずはカオルを誘拐した京本バラゴ。
彼と追ってきた鋼牙&零の闘い。
バラゴ強すぎです(^_^)
ガロ&ゼロがもう子供扱い。
一撃で叩き伏せられてしまいます。
バラゴ=暗黒騎士キバの黒銅色・髑髏を思わせる鎧はなかなかかっこいいですね。
1話の時のガロの圧倒的な強さをほうふつとしました。
そしてバラゴが倒れ伏せた鋼牙に言う一言。
「しょせんは大河の息子か…」
この言葉が、鋼牙の心に激しい怒りの火をつけたんですね。
敬愛する父を汚された…
しかも相手は父の仇…
その屈辱が、鋼牙の理性を奪います。
この話での鋼牙は、カオルの救出のことなど、まったく頭にありません。
あるのはバラゴに対する激しい怒りのみ。
これが魔戒騎士にとって大きな危険であることが後半でわかります。
●コダマVSガロ
そして、バラゴたちを再び追ってやってきた摩天楼。
そこで待ち受ける相手は、”邪美”の仇・コダマ。
この闘いも、鋼牙は劣勢をしいられます。
生身ではひたすらやられまくり。
ガロの鎧をまとって、やっと互角。
しかしコダマも邪悪な本性を見せ、再びガロを圧倒します。
コダマの使う”言霊” とガロの剣撃アクションの激しい攻防!
コダマ役のマーク武蔵さんのアクションはひたすら凄すぎる!
って感じ。
それに負けないくらい、鋼牙役の小西大樹さんの体を張ったアクションにも感動。
これ本当に深夜枠の低予算番組なの?
もう既にへたな映画は遥かに超えているように思うんですけど…
斬られたガロからほとばしる鮮血の赤もすっごい印象的!
シリーズ前半のガロの圧倒的な強さの印象があるだけに、
それを上回るコダマやキバの”強さ”が際立ってみえます。
最初からそこまで考えたアクション演出をやっていたのでしょうか。
こーゆうところも考えられているなあと感心。
で、ひたすら劣勢のガロは、ついに鎧を脱ぐことも出来ず、99.9秒のタイム・オーバーの時が。
その瞬間。ガロの鎧に異変が起こります。
鋼牙の激しい憎悪に呼応するように、鎧が変容をはじめ、猛々しい”金色の獣”に。
その姿は、もう狼というより、ゴリラ…金色の狼猿のようですね。
なんか「ドラゴンボール」で、月の光をみて大猿に変身する悟空。
あのシーンをちょっと連想しました。
ちゃんと尻尾もついているし(^_^)
怒りに我を忘れているというのも同じですね。
しかし、魔戒騎士の召還する”鎧”にこういう秘密があったとは。
その力の源も、同じ魔界から来ている邪悪なモノである、ということなんでしょうか。
それを使いこなすには、”守る”という正しい心が必要。
それをもっていないと、あっという魔に囚われてしまう…
魔戒騎士の恐ろしい秘密ですね。
カオルのことも忘れ、怒りにみち、どんどん魔の力に囚われていく鋼牙。
「鎧に喰われる…」というザルバの悲鳴が悲痛です。
その鋼牙の危機を救ったのは、かつての好敵手、零でした。
あばれまくるガロにすがりつき、目を見て叫びます!
「目を覚ませ!鋼牙!
闇に心を売り払うな!
お前はガロだ!
暗黒騎士なんかじゃない!」
そして、鎧の紋章に一撃!
零の渾身によって、間一髪、鋼牙は救われたのでした……
この話の最初、西の番犬所でのシーンでこんなセリフがありました。
ゼロを拘束しようとする、西の神官に鋼牙が言う
「俺にはこいつの力が必要なんだ」
鋼牙らしく無骨に零への信頼感を示したセリフです。
その瞬間の、零のちょっととまどったような表情が印象的でした。
この救出劇は、この鋼牙のセリフに返す、零の返事ではないのでしょうか。
鋼牙と零。
お互い、突っ張っていて、素直でないけれど、互いを重要な仲間だと思っている…
その信頼の”絆”を、ついに目のあたりにすることができて、なんか感無量(^_^)
ラスト。
「お前が暗黒の淵から俺を作ってくれた」
「悔しいからいいたかなかったけど…
俺ずっとあこがれてたんだよね。ガロの称号に…
ぶざまにくたばったりしたら、承知しねえからな」
本音を言い合い、笑顔を交わす鋼牙と零。
二人の魔戒騎士が、
本当のかけがえのないパートナーとなった瞬間です。
最後の決戦に向けて、これほど心強いことはないですね(^_^)
待ち受けるのは、魔がうずまく摩天楼。
いよいよ最後の決戦です。
行け!二人の魔戒騎士!
信じるもののために、自分の信じる未来を、自らの手で描け!
(その他のポイント)
●京本バラゴ
やっぱ京本さんがバラゴでしたか…
ちょっとショック(^_^)
バラゴがカオルを眠らせる時、首に一瞬浮き出るゲートの刻印…
ちょっとした合成カットですけど、結構めんどくさいと思うんですよ。
スケジュールの都合では、真っ先に省略されそうなとこなんですが、こんな細かいところもおろそかにしないガロスタッフ。
そのこだわりが、すごくステキだと思います(^_^)
コメントする
※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。