なんか、すっごい盛り上がってきましたね！
アクション＆ドラマの両輪がぐんぐんハイスピードで回転して、ラストに向かって突っぱしってる！

そんな感じの、牙狼（ガロ）第１８話『界符』 のレビューです。

脚本の小林雄次さんのブログ 『星座泥棒』の記事に

今週と来週の前後編は、これまでに張られた伏線が一気に動き出すドラマ編＋アクション満載編。

とありましたが、まさにそんな感じでした。

●まず　ドラマ！

前回『水槽』のラストで、

自分がホラーをおびき出す”餌”として、鋼牙に使われていた･･･

と知ったヒロイン・カオル。

そして自分の本当の本心をカオルに言えない （阿門法師には言えたのに?(ＴＴ））鋼牙。

この２人のすれ違いというか、なんか葛藤が、見てて、ホントつらい感じでした。

冒頭、剣を振り回して荒れ狂う鋼牙の描写は、今までになかったモノですものね。
カオルへの愛と騎士としての使命・自分のふがいなさ･･･そんなモノが鋼牙の中でグルグル奔流のように駆け巡っているんだろうなあ･･･
なんかクールな鋼牙の”熱さ”というのかな。人間味をすごく感じるシーンでした(＾?＾)

この回の鋼牙は、なんか、
カオルの件が脳裏にあり、どうしても戦いに没入できない。
それで、邪美や零にも圧倒されちゃう･･･そんな感じでしたね。

邪美も言ってた、そーいう彼の優しさが、最大の弱点なんだろうな。
この点が、今後の大きな伏線になりそうな予感がします。

で、カオルのこともやっぱり語らなきゃ(＾?＾)

先ほどの小林さんの記事を再び引用すると、

それにしてもこの番組、ヒーローとヒロインをどこまでどん底に追いつめれば気が済むのでしょう（笑）
カオルは特撮一不幸なヒロインなのでは……。

特撮一不幸･･･ホントにそーですよ！

両親に死別し、
天涯孤独で、
住む家もなく、
チョー貧乏で、
毎週怪物に襲われて、怖い思いをして、
少し心を許した男性には裏切られ･･･

しかも、 あと数日の命と宣言される！

こんな不幸を絵に描いたようなヒロインみたことないです(T T)
性格がのほほんとして、ノンキな感じだから余計それが際立つんですよね?。

ちまたでは、京本さんが実は○○○○なのでは･･･とか噂がたってますけど、 カオルにとっての今唯一のよりどころの京本さんが、もしそうだったら。

カオル、発狂しかねませんよ･･･（Ｔ　Ｔ）

頼むからそれだけは止めて?･･･と思っているんですが、 容赦ないガロスタッフのことだからやりかねませんよね(＾?＾)
ああ、 今後の展開見るの、ちょっと怖いです(＾?＾)

久々なので、どんどん行っちゃいますよー。

次はバトル！

今回は、バトルが３回戦もあって、実に見所たっぷりでした！

まず冒頭の

●邪美ＶＳコダマ戦

コダマは”言霊”を使った攻撃。
新キャラの魔戒法師”邪美”は、”霊筆？”を使った攻撃。

合成とライブアクションを巧みに組み合わせた、ガロらしいスピーディーなアクションって感じでした。
ここのアクションについては、いつもお世話になっている、 のざきさんのブログ『ＺＥＲＯ』の記事に、 おおっと思う記述があったので以下引用させていただくと、

あの邪美の技の原型が雨宮監督作品の「タオの月」の“酔狂”からきている事に容易に気付く筈。
そして、その邪美を追ってきたコダマの技が、これまた雨宮監督作品である「鉄甲機ミカヅキ」の劇中でキーとなっていた“言霊” である事にも気付いたのでは・・・？
つまり、“邪美（＜「タオの月」）ＶＳコダマ（＜「鉄甲機ミカヅキ」）”という図式だったのだな！

なるほど?

コダマの技が、ミカヅキっぽいとゆーのは、｢あ！言霊だ！｣と見てて突っ込めましたが、 邪美の技にも元ネタがあったとは！
知らなかった(＾?＾)
タオの月は残念ながら未見なんですよね･･･

タオの月 永島敏行 雨宮慶太 阿部寛 バンダイビジュアル 2003-10-24 by G-Tools

でも、牙狼は、そういった雨宮アクションの集大成なんだなあ･･･ というのを再認識したシーンでもありました。

で、次は、幼馴染対決の

●邪美対鋼牙戦

ここでは、意外にも邪美が鋼牙を圧倒。
さっきも書いたけど、鋼牙はカオルの件が頭にあるし、おさななじみの邪美相手にはどーにも本気になれないという感じでしたね。

このシーンで印象に残ったのが、邪美の”旗”を使ったアクション。
香港のカンフー映画とかで見るような手ですけど、手足が長くてスラリとしたプロポーションの佐藤さんにピッタシ！
おそらく、佐藤さんというキャスティングから考え出された演出と想像するのですが、どでしょう？

あと、ちょっと気になった点としては、

このアクションの締めで、鋼牙が邪美を組みしいだ時。
零が登場し、

『あれ？　仲間割れ？』

というセリフを発しますが。

あそこは、

『おや？お熱いことで･･･』

みたいなニュアンスの方が流れ的にはしっくりきたような気がします。
このほうが、その前の邪美のセリフがより際立つ感じもするし、カオルと鋼牙の表情も追えますし。
まあ、ささいなことですが(＾?＾)

で、ラストの

●ガロＶＳゼロ戦

２人は、何度目の対決になるのかなあ？
今回は戦いの舞台は、神社の境内なわけですが、西洋騎士モチーフの魔戒騎士が、和風の神社で闘うというのが、妙にミスマッチで、絵的にも面白かったですね。

今回はお！っと思ったのは、魔戒騎士のスーツでもかなりの動きができるようになってましたね。
１話のころなんかほとんど動けなかったのに(＾?＾)
アップ用とは別にアクション用スーツを用意したのかな？（前からかもしれないけど）

ただ、それでも、 ＣＧシーンとスーツアクションの動きの重量感がちょっとマッチしていない気は多少しましたけど(＾? ＾
（ＣＧの動き軽すぎ(＾?＾)）

でも、アクションシーン自体はすごく面白くて、前回でも書いたように、 今回も縦のアクションを多用。

神社の階段を落ちながらの戦いから、ラスト大木を走り落ちながら、迫るゼロ！
ガロ大ピンチ！
って珍しく、完全次回へ続く！

引きバリバリのアクションには目が釘付け(＾?＾)

しっかし、正味２０数分の番組に、３つもアクションシーン入れて、 なおかつ一つ一つに他とは違う工夫をちゃんと入れてる･･･
そのスタッフのパワーに毎回ですが、恐れ入りますです。

いわば、今回の話はラストに向かう怒涛の展開の、まだプロローグ部分にすぎないわけですからねー。
これで、このポテンシャルなんだから、 いったい最終回とかどーなっちゃうんだろう？
次回｢黒炎｣も凄いみたいだしなあ･ ･･

とある意味呆然としている私でありました(＾?＾)

（その他のポイント）

●邪美役佐藤康恵さん

凪副隊長キター！！
ネクサスファンとしては、感無量です。

あいかわらず、佐藤さんかっこいいし！

こんなにライブアクションできる人とは思ってもみませんでしたよ。
でも佐藤さんって確かクラシックバレイの経験がおありになるんですよね。
どーりで身のこなしも美しいはず。
佐藤さんの新たな魅力発見ですね(＾?＾)

でも、役柄としては･･･
かっこいいけど、 ちょっと顔怖すぎ(＾?＾)

凪役といい、今回の邪美役といい、ちょっとハードできつい役ばかりなので、 ちょっとそのへんはあれかなあ(＾?＾)
ご本人は、いたって、 優しいホンワカとした方らしいので、佐藤さんのそんな役も見てみたいなあと思いますね。

ちなみに、佐藤さんについては、雨宮監督がコラムでこんなことを。

佐藤康恵さんの、顔にあるソバカスは＜メイクで描いたもの＞だからね、念のため。
本人の物ではないよ。
それと足はすべてノーストッキングの＜生足＞でお送りしております。

生足は、雨宮監督のこだわりみたい。
ファンサービスにもなってましたね(＾?＾)

●番犬所

もしかして、黒幕？　そんな匂いがプンプンしてきましたね。

三神官が言うあの方とは？
それが、 ホラー喰いの魔戒騎士なんでしょうか？
で、バルゴであり、零の恋人を殺した犯人？

どーやら、鋼牙と零。
２人の敵は、共通･･ ･ということになりそげな気配(＾?＾)

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