【ウルトラマンマックス】#29『怪獣は何故現れるのか』

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ずいぶん前の話になっちゃいましたね。

第29話「怪獣は何故現れるのか」。

最初見たときには、タイトルから描いていたイメージとマッチしなくて、一瞬がっかりもしたのですが、 見返してみると、「ウルトラQ」のオマージュとしてはなかなかよく出来ている内容だと思います。

以下、脚本の小中さんがHPで書かれた文章をいくつか引用。


しかしこのエピソードだけは、大枠はマックスらしさを維持しながら、個人的な欲望を込めています。
「ウルトラQ dark fantasy 」でやりたくとも許されなかった、
ウルトラQ的怪獣(人間対怪獣の構図)を登場させるというのがそれです。
(中略)
40も半ばになった自分が、子どもの時から変わらずに好きだったウルトラの世界。
それに携わる事が出来た幸せ。
それに対する感謝の気持ちというのが、今回のマックスに書いた事だったのでしょう。
(中略)
私はこれからもずっと、一人のマニアです。
言わばマニアが書いた“ファンレター”を、本物のウルトラにしてくれたという事に、ひたすら感謝と感激をしています。


どうしても、この文章を残しておきたかったので、ちょっと長めですが引用しました。
これに、この話で小中さんの伝えたかった想いのほとんどが語られていると思いまして・・・

怪獣はなぜ現れるのか・・・
それは、人々がその出現を望むから。

この人々とは、私たち、怪獣が大好きな人々・すべてのことなのですね。

怪獣というものをもう一度復権しよう。
そのすばらしさを、もう一度、多くの人々に訴えよう。

小中さんの筆によるこの話は、ただのファンレターというだけではなく、 そういう強い訴えかけのようにも思えました。
それが大人だけでなく、今の子供たちにも伝わるのか・・・
そこに、これからのウルトラ、ひいては特撮の未来がかかっているような気がします。

あと、付け加えたいことが一つ。

ラストのゲロンガが流した涙。

あの涙を見て、もうひとつ、この文章を思い出しました。

怪獣とは不恰好で、不器用で、大きな図体をもてあまして、 結局最後には人間の社会から葬り去られてしまう。
時代遅れで、いつも突然に、異次元の過去が現在に登場するイメージなんです。
(中略)
怪獣には、原始怪獣が絶滅したように、時代についていけないものの悲しみ、
時代から取り残されたものの優しさ、そして見果てぬ夢があるんじゃないでしょうか・・・


実相寺昭雄さんの著書
ウルトラマンのできるまで」に書かれていた成田亨さんの言葉です。

あの涙は、たぶん・・・
怪獣の持つ、この” 悲しさ”。

それをあらわしたものだったのではないでしょうか。

怪獣って、やっぱり魅力的です(^-^)


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Comments [6]

No.1

天堂 澪 さんでてましたね。あの人の数十年後がヨシナガ教授ということなんでしょうか?
そんな設定でしたっけ?

No.2

こんばんわ!>オゴポゴさん

>天堂 澪 さんでてましたね。

ミオさん、いましたね?。
あと、電気屋の店員さんも警官の役で
出てらっしゃいました。
あと、その他のスタッフは、平成ウルトラの
スタッフがいっぱいそのままやってらしたとか(^-^)

>ヨシナガ教授ということなんでしょうか?

とゆーことなんでしょうけど・・・
いつ女優を辞めて、科学者の道を志したのか?

そのへんが謎です(^-^)

No.3

澪=ヨシナガ教授かどうかはハッキリとは語られていなかったと思います。ゲロンガを知っていた様子でもなかったし…でもラストカットを見ればやっぱり?

No.4

お久しぶりです?>SILVERさん

コメントありがとうございます(^?^)

>でもラストカットを見ればやっぱり?

なんかそこらへんは意図的にぼかしてあるんでしょうね。

やっぱ、女優⇒科学者っていう転身にはちょっと無理が・・・
でも、3人のそろっての姿は見たい・・・

っていうスタッフの葛藤の末の結果かと(^?^)

No.5

こんばんは、くろです。お久しぶりです。
またトラックバック送らせて頂きました。

>天堂 澪 さん、いましたね?。
あと、電気屋の店員さんも警官の役で
出てらっしゃいました。

え?!気づきませんでした。あ、ジャスティライザー繋がりで、『マックス』ではなく年始の稲垣金田一『女王蜂』だったのですが、ある人物の青年時代役で、神野さん(でしたよね、ジャスティライザーのライバルの人)役の人が出ていました。
『マックス』に話を戻すと、佐橋は女優の事を「ロコ」と呼んでいましたが、ロコ=ヨシナガユカリ、なんでしょうか?普通に考えると違うけど、芸名から来た愛称って事も…。

小中千昭さんの3本を見て、「この人と太田さんが最初から参加していれば、『マックス』はもっと良くなっただろうに…。」と思いました。
次のメビウスは何かスタイルがカッコ良さそうですね。ハイパーホビー誌だったかな?チラッと立ち読みで見ました。
夜分に失礼しました。それでは、また。

No.6

こんばんわ!>くろさん

>神野さん(でしたよね、ジャスティライザーのライバルの人)役の人が出ていました。

デモンナイトが!
あいにく、その番組は見逃したのですけど・・・
見ればよかったなあ。

金田一といえば、「犬神家」の再映画化で、石坂金田一が復活しますね。
私的には、金田一耕助役は、この人が一番と思っているので、ちょっと楽しみにしています(^-^)

>佐橋は女優の事を「ロコ」と呼んでいましたが

これ多分、桜井浩子さんの当時の愛称”ロコ”をそのまま使っているのだと思いますよ。
ますますヨシナガ教授との関連が謎になりますが(^-^)

メビウスは、動いているのをみないと何ともいえませんが、
最初見た時よりも、よさそうな感じですね。

さて、中身はどうなるでしょうか・・・
期待はしているのですけど。

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ウルトラマンネクサスの大ファンです。
現在はウルトラマンギンガを応援しつつ、鎧武・トッキュウジャー・牙狼、その他BSCS特撮にVFX映画とあいかわらず見るモノためまくって消化が追いつかない毎日(苦笑)
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