「キング・コング」の詳しいレビューを書く前に、 まずこれを片付けなくては!
というわけで、またも周回遅れになってしまいましたが(爆)
ガロ第10話『人形』のレビューです。
なんといっていいか・・・一言で言うと、こんな感じですか。
○非常にイヤになる話
このイヤというのは、別に出来不出来のイヤということではなくってですね・・・
今回のお話のホラーは”道化師”。
この道化師の魔力に魅入られた人間は、自分の中の隠していた本音を全てさらけだしてしまいます。
真面目そうな会社員も、仲良さそうなカップルも、みんなみんな、自分の中の悪意をさらして、暴れ出す。
それには誰も逆らえません。
たとえ、ヒロイン・カオルでさえも。
この悪意のたたみかけるような描写に、ちょっとへきえきしてしまったんですよね。
それで、イヤ?な話だなあ・・・と思ってしまったわけで。
いくら、そういうふうな話とはいえ、カオルちゃんにはちょっと思い入れしちゃっているので、その彼女が、「金、金!!」とわめきながら、
暴れる姿なんか見たくはなかった…というのはちょっと本音。
(スタッフ容赦ないですね(^-^))
「人間誰もが、醜い存在なんだ」という道化師の言葉は、 そのままスタッフの言葉として聞こえてきます。
でも・・・
その中で、あくまで、「守りし人」として、
醜い人間たちを守護しようとする黄金騎士ガロ=鋼牙。
それは何故なのでしょう?
○絵本の結末
物語のもう1つの流れとして、道化師の話と平行して、
カオルの父が描いた絵本の行方を追う話が語られます。
その絵本「黒い炎と黄金の風」は、
ガロを思わせる黄金騎士とホラーを思わせる悪魔との戦いが描かれているようです。
カオルが幼い時、繰り返し繰り返しながめたこの絵本。
この絵本の意味はいったい・・・?
思うに、悪魔(ホラー)と黄金騎士。
この2つは、揺れる人間の心をそのまま表した存在のような気がするんです。
人の心の中の闇。そこから現れるのがホラーならば。
「人間の心の中には、闇もあるけど、光もある」 (by ガッツのホリイ隊員)
という言葉のように、人の中の光・良心。
それが、黄金騎士なのではないかと。
あの絵本は、その両者を端的に表した”一つの象徴”メタファーなのではないでしょうか。
とすると、鋼牙が人を守る理由。
それは明白ですね。
彼は、”人の良心”であり、それを信じる存在でもあるからなのです。
でも、鋼牙といえども、人間です。
彼の中にも、確実に闇は存在しているわけで・・・
絵本の結末が”白紙”というあたりが、 なんかその辺の話に関わってきそうな気もしてるんですが(^-^)
ともあれ、確実なのは、この絵本の内容が、牙狼のストーリーをそのまま象徴したものであること。
そして、その白紙の結末が、イコール牙狼の結末と重なってくるであろうこと・・・ですね。
次次週の第12話「大牙」。
そこでは、鋼牙の父親にまつわる話が描かれるようで、おそらくこの絵本の謎についても、もっと詳しく語られるんじゃないでしょうか。
ようやく、物語の全体像がちょっとずつ見えてきた感がありますね。
うーん、この先・・・ワクワクするなあ!
ますます見逃せないぞ!!
といった気にさせる、ガロ第10話でした(^-^)
(その他のポイント)
○零のテーマ
このBGM、ホントにかっこいいですね!
早く音楽集出ないかなあ。
零の目的も、どうやらはっきりしてきて。
黄金騎士の抹殺!って、おだやかじゃありませんね(^-^)
零の過去も、恐らく鋼牙の父親となんらかの関わりがあるのでしょうか?
ここらへんも気になります。
○中村有志さん
ジャスティライザーの親父役とは打って変わって、冷酷な道化師役を熱演。
しかしパントマイムでバトルアクションとは!
これは、まだハリウッドとかでもやっていない手ではないでしょうか。
このシーンはもっと長くみたかったですね。
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Comments [5]
No.1天さん
こんにちわ、天です。
この回は私も嫌な話だなと思いながら見てました。
男女関係なく暴力を奮い合うところはすごい徹底的に見せてくれますよね!
人間の醜い部分と言いますかきっとこういうのが戦争を起こすきっかけになってしまうのかと、それが見知らぬ誰か(ホラー)にしかも補食目的で操られてると思うと余計嫌だし怖いです!
でも決して全てが醜い訳ではなく人間には良いところもあり、助け合う心があります。
鋼牙が人間を守るのはツバサさんの言うように良心を信じてるからと同時に人の闇の部分に付け込んで勝手にその人の人生を乗っ取り生きる権利を奪うホラーを倒す(狩る)事が自分の魔戒騎士としての使命だと思うからなんでしょうね。 なんか重い内容になってしまってすみませんm(__)m
残念なのはあの道化師が何の因果で憑依されてしまったのかその場面を入れてほしかったですね、結構悲しい話かもしれないけど、 こういう時に1時間だったらなぁと思いますが、そうなるとスタッフはかなり過酷になってしまうんでしょうね
No.2ぽぽさん
こんばんは。
"非常にイヤになる話"と言うのは同意です。
誰でも一度は興味を持つ事だけれど、人の本質なんか見たくない、なんて思ってしまいました(??;)
だけど、その一方で鋼牙の「それでも守る価値がある!」って台詞があるわけで。
悪意と良心、両方の心を持っているから「人」なのかなとも思いました。
道化師さんがホラーに憑依されるまでの過程、少しでいいから見たかったですね。
30分一話完結ですから、仕方ないんでしょうけれど。
段々作品に対してわがままになっていっているのが怖いです(^^;)
No.3ぽぽさん
ごめんなさい、もう一つ。
絵本の名前は「黒い炎と黄金の風」ですよ(^^;
No.4ツバサさん
こんばんわ!>天さん
コメントありがとうございます(^-^)
>男女関係なく暴力を奮い合うところはすごい徹底的に見せてくれますよね!
確かに。けっこう容赦ないって感じでしたね。
>勝手にその人の人生を乗っ取り生きる権利を奪うホラーを倒す(狩る)事が
>自分の魔戒騎士としての使命だと思うからなんでしょうね。
ホラーに対する憤りですか・・・
鋼牙は父をホラーに殺されているという設定ですからね。
それはあって当然ですね。
でも、鋼牙から感じるのは、確かに天さんが仰るような「使命感」で、
あまり、父を恨みを晴らす!という私怨みたいなものは感じないなあ・・・
それはなぜ?とちょっと思ったりします。
>こういう時に1時間だったらなぁと思いますが
ですね(^-^)
でも、尺が倍になったら、スタッフ、ホントに過労死しちゃうかも(^-^)
No.5ツバサさん
こんばんわ!>ぽぽさん
コメントありがとうございます。
>人の本質なんか見たくない、なんて思ってしまいました(??;)
いえてますねー(^-^)
でも、確かに、あの醜さの描写があるからこそ、鋼牙の台詞が決めとして生きてくるわけで。
そう思わせた時点で、スタッフの勝利!なんでしょうね。
>段々作品に対してわがままになっていっているのが怖いです(^^;)
これもいえてるー。
なんか、先週のも今週の作品とかでも、不満をもらしている人がけっこういるというのが、私にはちょっと驚きで。
私にすると、十分平均レベルはこえていて、面白かったんですけど。
すごいモノにはすぐ人は慣れてしまいますからねー・・・
スタッフの方はホント大変だと思います。
>絵本の名前は「黒い炎と黄金の風」ですよ(^^;
すいません! しっかり画面見て書いたつもりだったんですが(爆)
修正しておきました(^-^)
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