最終回は、
来年の1月22日ですか!(多分)
とすると、明日(11月27日)の放送を入れて、残り8話(?)というわけですね。
いよいよラストに向けて、カウントダウン開始かあ・・・
新ライダーの情報も入ってきたりして、ちょっと内心感慨深いものもあったりするのですが。
そんななか、クライマックスに向けての序章。
盛り上がってきそうな予感が感じられて、なかなか面白かったです!
って、一週間遅れでお贈りいたします(^^)
四十之巻「迫るオロチ」のレビューです。
●金田監督ついに復活!
でも、他のブログの記事読ませていただくと、今イチ評判良くないみたいですねえ。この話。
ちょっと意外です。
まあ、確かに、前から続くそれぞれのドラマは次回に持ち越しって感じだし
楽しみにしてた、”あきらの変身”も、じらしすぎって感じだし・・・
特に、前回の予告で、期待した人にとってはあまりに肩透かしっていう気はしますね。
その点ではお話的には欲求不満のたまる内容だったような。
でも、私は、別の、ある一つのことがすっごくうれしかったのですよ。
それで、それらの欲求不満を補ってあまりあるっていう感じで(^^)
それはですね。
金田 治監督が、 30話以降で初めて、メガホンを取られた!ってことなんです。
金田監督といえば、
十三之巻「乱れる運命」、十四之巻「喰らう童子」で、
あの響鬼史上でのベストバウト(と私が思っている)「イブキVS乱れ童子」戦を演出した方であり、あの大感動の二十九之巻
「輝く少年」を演出された監督さんでもあります。
で、なぜか29話までの監督さんの中で、お1人だけ登板されていなかった方なんですね。
で、金田監督復活とあって、
おー!!これで旧スタッフが1人復活!!
と1人で喜んでいたのですが、
意外とこの件に言及していたブログさんって、少なくって、ちょっとがっかりしたんですけど(^^)
でも、金田監督やっぱり、うまい! と今度の回で再認識しましたね。
まず思った点。
●魔化魍のシーンが「響鬼」してる!
30話以降で不満だったところの一つに、
「魔化魍が魔化魍に見えない」というところがあります。
魔化魍というより、ただの怪人に見えちゃうんですよね。
それはなぜかというと・・・
”妖しさ” ”おどろおどろしさ” を感じないから。
なぜ感じないのか。
そう感じさせる演出が抜けていたからだと思うんです。
例えば、金田監督が演出された十三之巻。
ここでの魔化魍登場シーンをよく見てみると、普通の画面とはちょっと違った処理がされているのがわかります。
カメラにカラーフィルター(多分)をつけて、
画面の色調を一種色褪せた感じに変えているんですよね。
(ヤマビコ登場シーン(弾鬼さんが登場するちょっと前)
が1カットで変化していてわかりやすいので、ビデオ持っている方は見られるといいと思いますが)
通常の色合いから、色褪せて、静かな色合いになることで、
通常とは違う怖さとか不気味さとかを出そうとしてらっしゃるんですね。
こういう演出での工夫が、他にもいろいろ合わさって、あの魔化魍の”妖しい雰囲気”
というものがかもし出されていたんじゃないかと思います。
で、こういう工夫が、 30話以降は余り感じられなかったのですが(恐らく手間ヒマをかける時間がないせい?)、 今回は、久々に感じられました。
”木霊の森”での
・たちこめる”もや”
・こだまする不気味な声
・妖しく光る木々
などの雰囲気は、まさしくあの、妖しくおどろおどろしい魔化魍たちの雰囲気!
こういう描写に、見ていて、「ああ!響鬼してるうう!!」 と喜びの声を上げたのは私だけでしょうか(^^)
●BGM演出で気づいたこと
で、もう一つ気づいた点があります。
前半。特にもっちーや郁子ママと明日夢の会話シーンでは、あの特徴的な打楽器(木琴? )のBGMがずっと流れ、29話以前のいわゆる旧響鬼のリズムそのままのシーンが展開されます。
ところが、あることを境にそれが一変するのですね。
あることとは、2つ。
一つは、京介の登場。
もう一つは、登場人物が、悩み葛藤するシーン。
この2つのシーンでは、あの打楽器のBGMは一切流れないのです。
見ていると、
明日夢と他の誰かの語らいのシーン。
打楽器のBGMですごく雰囲気は優しく旧響鬼のリズム。
が、京介が登場すると、いきなりBGMがストップし、その雰囲気がかき消えてしまう・・・
これが、おもしろいくらい徹底されているのですね。
これはもうほぼ確実に、意図的に演出されているとみてよさそうです。
●打楽器BGMの意味合い
多分、演出陣としては、旧響鬼のあの雰囲気、あの意味というものは確実にとらえていると思うのです。
それは恐らく”和”という漢字で表現されるものだと思うのですが、
あの打楽器BGMが流れる空間、それは、明日夢を取り囲む”和”。
優しい日常を表しているのですね。
ですから、もっちーや、郁子ママ、 もしくはたちばなの人たちとの語らいのようなシーンには必ずそれを使うと。
そして、30話以降に新たに打ち出されたテーマ”対立と葛藤”
優しい日常に対する”乗り越えなければいけない現実”でしょうか。
それを体現するキャラである京介のシーンには、あのBGMを使わない。
むしろ”和”
の雰囲気を打ち消す。
そういう役割が与えられていると。
漢字で表現すれば、”動”ということになるのでしょうか。
”和”と”動”
その使い分けをメリハリをもって行う。
というのがBGM演出から見えてくるような気がするのです。
●”旧”と”新”の融合
で、なんか見えてきた、そういう演出方法ですが、だいぶうまくいきかけてきているように感じます。
30話以降、いろいろな試行錯誤を経てきて、ようやく”響鬼RX”
ではなく”響鬼ドラマ編”
としての方法論が確立しかけてきているような気がするのです。
あんなに違和感があった井上脚本も、ほとんど引っかかる点はなかったように思いますし
(トドロキのおバカさんぶりはあいかわらずですが(^^))、むしろ”木霊の森”の出現によって、
かなり今後にワクワクするような期待感が出てきたような気が。
なんか、いろいろすったもんだしたあげく、”旧”と”新”がうまいこと融合しかけているような、 そんな気がするのですね。
まあ、これが1話だけのフロックなのか、それとも今後ずっと続くパターンとして確立されるのかは、
次回を見てみなければわかりませんが、それだけに四十一之巻「目醒める師弟」は大事な回になりそうですね。
心して見たいと思います。
ぜひ素晴らしい!!という出来であることを期待したいですね!
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Comments [8]
No.1石田豊武さん
こんばんわ。
実は、私的には「始る君」よりも「迫るオロチ」のほうがいい回だったように感じています。
前回は、ちょっと悪く言うと「明日夢を猛側に引き込むための話」のような感じで、あくまで結果(明日夢が名前で呼ばれること)が前提というような気がしました。
対して、今回は明日夢自身がきっちり悩んで、その過程自体がテーマだったような。つまり、最初からの響鬼のテーマをしっかり引き継いでいる回だったと思います。あくまで今回を見てからの感想で、前回鑑賞直後はそれはそれで感動してたのですがね。
しかも、桐谷君がしっかり確立してきているではないですか。
目標に突き進んで省みない、というキャラをしっかりと持ち、しかも次回見せ場もありそうです。
私も路線変更の直後、新旧合わせて新しいステージへ行けるといいなぁ、と思ってました。残り話数が減るにつれて、ちょっと時間が足りないかな?と諦めの気持ちが沸いてきていたのですが、今回はツバサさんの仰るとおり、高水準で融合しはじめていて、最終クールに期待できるのではないかとワクワクしています。?
もしかして、前期路線で続ける許可が下りたのかな?とも感じています。
No.2ツバサさん
こんばんわ!>石田さん
毎回コメントホントにありがとうございます!
>実は、私的には「始る君」よりも「迫るオロチ」のほうがいい回だったように感じています。
おお!実は私もそうなんです。
でもなんか他のブログさんでは評判悪いので、気がひけて、はっきりそうは書かなかったのですけど。
いい回というか、なんか見ている途中で、初めてですよ。
期待感でワクワクしたの。
30話以降で、多分初めてです。
>あくまで今回を見てからの感想で、前回鑑賞直後はそれはそれで感動してたのですがね。
前回もすごくいいお話だったんですけどね。
今回は、やはり金田監督の復活!というのがあったので、そのへん少し、いい方にバイアスがかかっていたのかもしれないですが(私の頭の中で)
それでも面白かったですね。
今までのように???な点がほとんどなかったし。
>しかも、桐谷君がしっかり確立してきているではないですか。
>目標に突き進んで省みない、というキャラをしっかりと持ち、しかも次回見せ場もありそうです。
そう。これ!
これも長すぎたので省略しましたが、だんだんただのイヤミな子ではなくなってきてますよね。京介君。
やはり、どんな子であっても、必死な姿というのは、キャラを浄化するんですね(宮崎駿氏の弁(^^))
>私も路線変更の直後、新旧合わせて新しいステージへ行けるといいなぁ、と思ってました。
明日の回次第ですけど、それ次第では、もしかして、期待できるかもしれませんね。
というか、39⇒40とかなりいい流れで来てますから、この感じでなんとかラストまでいってほしいんですが。
>もしかして、前期路線で続ける許可が下りたのかな?とも感じています。
少なくとも、前期路線を完全になくす!というのはない感じですね。
むしろ、前期の良い所は尊重しつつ、それになかった物を付け加えるという風になってきているような。
いろいろ試行錯誤して、その度の反響を見て、ちょっとずつ修正したんでしょうか?
それとも最初からの計画だったのか・・・
こういう話が作れるのなら、最初からやれば!なんてちょっと思ってしまったのですが(^^)
No.3STNさん
明日夢がドラムからホイッスルに配置転換されたのは、
あきらに弟子入りする伏線だったのかな、とかおバカなことを考えたりしてしまいました。
>なんか、いろいろすったもんだしたあげく、”旧”と”新”がうまいこと融合しかけているような、そんな気がするのですね。
傾きすぎた話を一旦逆側に大きく舵をとって持ち直し、落ち着いたところで元のほうに戻している感じでしょうか。
48話中30話からそれをやってのけるというのは、やはり白倉Pというのは只者ではないと思います。
途中でてこ入れ、路線変更のあった特撮作品というのは数多くあったわけですが、稀有な成功例になりえる(無事着陸に成功できる)かもしれませんね。
No.4天さん
こんばんわ、天です。
深いです。
ツバサさんの感想!
30話以降一度も参加してなかった監督の復活!!
これは正直嬉しかったです。
そういう演出とか音楽の使い方とか、それを中心に見ると確かに雰囲気が旧響鬼を踏襲してると思える部分があったし、前向きに今回の話を見れたかもしれません、でもやっぱり違和感が先にきてしまいましたね。
それで改めて思ったんですドラマの良し悪しが決るのは脚本次第だなぁと(演出も入るんでしょうが)
残り話数が少ないから展開を急がなければいけないのはわかりますが、明日夢くんが桐矢のペースに巻き込まれる形であきらちゃんの弟子になりましたが、これでいいのだろうかと疑問に思ってしまうわけです。
あえて言わせて下さい。
桐矢の立ち位置が響鬼の中でどこにあるのかが今でもわかりません、明日夢くんの背中を押すために出したのならなぜあそこまで嫌味なキャラにしなければいけないのか!そこもわからないんですよね、いや、わかりたくないのかもしれません、ぶっちゃけ言うと桐矢が大嫌いだし(大人気ないと思われるのは覚悟してます)今は桐矢中心に脚本を書いてるようにしか見えませんしね、そうではないんでしょうけど・・・
長々と後向きな事ばかりですみません、でも見るのはやめませんよ、旧スタッフの一人が復活した事だしもしかしたらと期待してるから
No.5ツバサさん
こんばんわ!>STNさん
コメントありがとうございます。
>傾きすぎた話を一旦逆側に大きく舵をとって持ち直し、落ち着いたところで元のほうに戻している感じでしょうか。
確かにそんな感じですね。
一時はなんだこれは??と正直思った時もあったのですが・・・
ああいう話も話題性をあおるための意図的なモノだったような気がしてます。
>稀有な成功例になりえる(無事着陸に成功できる)かもしれませんね。
そうなるかも・・・
というか、そうあってほしい!と強く願っております(^^)
No.6ツバサさん
こんばんわ!>天さん
コメントありがとうございます。
>30話以降一度も参加してなかった監督の復活!!
>これは正直嬉しかったです。
同感です!
嬉しくて、ちょっとレビューが甘くなりすぎた感もちょっとあるような(^^)
>それで改めて思ったんですドラマの良し悪しが決るのは脚本次第だなぁと(演出も入るんでしょうが)
それは言えてますねえ。
さっき、今日の四十一話を見たのですが・・・
後半は面白かったのですが、ちょっと期待したほどではなかったですね。
仰る通り、ストーリーの持っていき方にやや違和感ありかなと。
>明日夢くんが桐矢のペースに巻き込まれる形であきらちゃんの弟子になりましたが、
>これでいいのだろうかと疑問に思ってしまうわけです。
このことですねえ。
多分次のレビューではこの辺のこと触れると思うのですが・・・
ちょっとだけ書くと、
恐らく、今のスタッフの描きたいことは
弟子入りすること自体ではなく、”その後明日夢がどうするのか?”
なのでしょうね。
>明日夢くんの背中を押すために出したのならなぜあそこまで嫌味なキャラにしなければいけないのか!
私の推測(個人的な願いでもあるのですが)は、多分、桐矢くんの”浄化”をも描きたいからだと思います。
というか既に描きつつあるような・・・
今日の話のラスト。
旧響鬼的な雰囲気の中に、京介も混じれていたということにちょっと注目しています。
>旧スタッフの一人が復活した事だしもしかしたらと期待してるから
私は、かなり期待していますよ。
いろいろとストーリーの方向に違和感はありますが、それ自体の明確な意図は理解できますから。
上でSTNさんが書かれているように、素晴らしい大団円を見られると信じています。
No.7石田豊武さん
たびたびお邪魔します。
>恐らく、今のスタッフの描きたいことは
弟子入りすること自体ではなく、”その後明日夢がどうするのか?”
なのでしょうね。
私も今日の放送でそう感じました。
今日の話は、確かに期待していたものとはすこ?し違いましたが、視聴者が明日夢の弟子入りが今後の核になるだろうと予測しているのなら、それを少しずらして予想を裏切ろうという意欲は買えると思いますし、実際明日夢君としては弟子入りしてからのほうが大変でしょうから、そちらを描くのはむしろキャラクターに対して真摯に向き合った結果なのではないかと思います。
桐谷君にしても仰るとおりで、少しづつ彼の成長も描かれていると思いますし、もしも大方の予想通り、路線変更でやむなく出したキャラだったとしても、その責任は取ろうとしていると思います。
正直、桐谷君に対する否定的な意見の多くが、作品内での役割以前に個人的な好き嫌いで頭から否定しているように感じるのです。
自分が嫌いな人間でも、そこにいる限り存在を否定するわけには行かないですし、その人の事情もあるわけですしねぇ。
あ、40乃巻とは関係ない話になってしまった。申し訳ありません?。
No.8ツバサさん
石田さん、こんばんわ!
コメントありがとうございます。
>正直、桐谷君に対する否定的な意見の多くが、
>作品内での役割以前に個人的な好き嫌いで頭から否定しているように感じるのです。
この点でちょっと思ったことが。
京介という存在は、新体制から旧体制への問題意識の表れという気がちょっとしているのですね。
思えば、旧体制が描いてきた、たちばなを中心とした人々の”和”というものは、確かに優しく暖かいものであったけれども
ある意味、閉じた、閉鎖的なつながりでもあったわけですね。
そこに身内でない”異物”を投げ込んで見た場合、彼らはどう動くか?
異物として拒絶するのか? それとも度量深く、和に含めるのか?
そのへんを、描こうとしてきたような。
暖かい身内だけのまったりの世界の描写から、対立もする他者との関わりへと、世界を広げようとする
新体制の狙いがそこにはあると思うのです。
まさに石田さんが仰るように、人生というものは
>自分が嫌いな人間でも、そこにいる限り存在を否定するわけには行かないですし、その人の事情もあるわけですしねぇ。
ものですからね。
もちろん、そういう方向性に対して、好き嫌いはあって当然です。
私自身も、すごく好みでもないし、そんなに新しく素晴らしい!方向性とも思ってはいません。
でも、ありはありだと思うのです。
で、ヒビキさんたちは、紆余曲折の末、京介をある意味”仲間”として認めたわけだし、それは今後きっちり描かれると思うんですね。
だから、京介に対しても、仰るとおり、ただ気に入らない!だけではなくて、彼の役割とか意味合いとかも考えて、見てあげてほしいなあと思いますね。
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