いやー、遅くなっちゃいましてすみません(T T)
ようやく牙狼(ガロ)の第5話見ましたー。で、レビューお届けします!
今回も、面白かったですね(^^)
前回の「晩餐」
がシリアルキラー物っぽいテイストならば、
今回はかなりホラー映画チックなパターンって感じですか。
(以下ネタバレあり)
●”密室”に迫り来る怪異
今回の敵ホラーは、「ルナーケン」。
男と女の因果に囚われた女性に憑依するというホラーで、三角関係の相手の男2人を追って、襲いかかってきます。
そのシチュエーションが、なかなかホラー映画してるんですね!
ルナーケンのターゲットは、刑事と逃亡中の容疑者(「その男ゾルダ!」
涼平さん。ひげ面なので最初わかりませんでした(笑))という男2人に、
容疑者につかまっている女子高生の3人。
この3人がいるのは薄気味の悪い廃工場で、なぜかドアが開かず密室状態・・・
密室でモンスターに襲われるというのは、ホラー映画の王道パターンですね(^^)
で、当然、ここに”チラチラ”とホラーの影が見え隠れするわけです。
例えば、容疑者と口論する刑事がふと目を移すと、工場の通路にチラっと女が・・とか、
争っている最中、女子高生の肩に”いきなり”
女の手がにゅっ!っと出てくるとか。
この「チラチラ」 と「いきなり」な演出が、結構ホラーしているなあ・・・ と。
ホラーといっても、残酷描写のスプラッターではなくて、演出で観客を驚かせる”ショッカー”
的なホラーのほうですね。
「RING」や「呪怨」なんかのジャパニーズ・
ホラーもそうだし、もっと古典的なものだと、「悪魔のいけにえ」とか
「ハロウィン」とか。
スタッフの方々、かなりホラー映画に造詣が深い方々が多いんでしょうね。
刑事に銃でバンバン撃たれても、両手を突き出して、迫ってくるルナーケンの姿は、まるでゾンビみたいでしたしね?。
そういえば、そのルナーケン。
牙狼と戦う時に、刃物がついた謎の球体を飛ばして、攻撃するのですが、
その球体が、同じくホラー映画の古典「ファンタズム」
に登場する、シルバースフィアという殺人ボールによく似ています!(というか多分元ネタじゃないかと)
この殺人ボール。ルナーケンが使う物と同じく、空を自在に高速飛行し、
中からナイフも飛び出したりします。
被害者をどこまでも追跡し、おでこにぐさっとナイフを刺して固定すると、そのまま内蔵ドリルで脳を貫く!というすっごい武器。
私は偶然お昼のTVかなんかで見て、その夢物語的な不思議なお話と同時に、 この殺人ボールが強烈に印象的だったんですが・・・
でも、ホラー映画の中では、かなりマイナーな作品なんですよ。ファンタズムって。
ググって見ても、余り情報出てこないし・・・
こんなのネタにするなんて、牙狼(ガロ)のスタッフの中に、相当マニアックな人がいるな?
とちょっと思ってしまいました(^^)
●凝った映像
あと、感じたのはあいかわらずの映像の凝り方ですね。
今回(特に廃工場のシーンとか)、 ほとんどモノクロ?と間違ってしまうほど、 色を抑えた画面作りがされていて、「これは何かあるな?」 と思っていたら、案の定でした!
ルナーケンというホラーは、サナギから蝶になるように覚醒するという設定なんですね。
で、その覚醒した姿が、キラキラ輝くあでやかな極彩色!
「なるほどー。この姿を印象つけるために、わざと全体をモノクロっぽく色を抑えていたんだ!」
と思わず納得です。
実際、その姿はすっごく綺麗で、印象に残りました。
梶監督の計算通りですね(^^)
その他にも、風車の下にたたずむ鋼牙のシーンとか、 下からアオリで撮った画面がなんか妙に心に残っています。
最後のCパートで、カメラが車の窓の外にパンしていく・・・その意図だけがちょっと?? でしたけどねー・・・(わかった人はどなたか教えてくださいませ(T T))
って、すっごいほめまくりですが、気になった点も少し。
カオルの存在がちょっと浮いてましたね。
彼女がどうやって話にからんでくるのか?と期待してみていたのに、最後まで本筋には絡んでこなかったので、
ちょっと違和感を感じてしまいました。
この違和感の正体。
andy22さんのブログ「綾川亭日乗」の記事で、 すこく明快に書かれていました。納得!と同時に、同感です。
確かにこれまでの話は、カオルの行動が全て、本筋のテーマと結びついているのですね。
そこらへんが今回希薄だったので、確かにandyさんが書かれているように
だから、カオルが転がり込んだ先が、先週登場したのとは別の女友達で、その友達にはカレシがいるんだけど、実はDV男で……
暴力を受けて千々に乱れる女心につけこまれてホラーが憑りついて、カオルの目の前で変化して男を食い殺し……みたいな話のほうが、テーマにタイトに沿っていたような気がするんだが……
みたいな展開の方が、話的にはすんなり感じれたかもしれないです。
ああ、でも、その話の展開に、
今回の廃工場でのシーンとか入れたら、尺がたんないかもしれないなあ・・・
多分、今回は廃工場のホラー描写をやりたかったから、そっちを優先して、ホラーが憑依する下りはバッサリカットしちゃったんでしょうねー。
まったく、30分番組はホントにお話作りが大変ですね。
今回のお話は、倍くらいの尺にして、カオルをもっと本筋にからませた完全版(改訂版ですね)
を作って欲しいなあと思いますです(^^)
(その他のポイント)
●カオルと鋼牙
ついにカオルが鋼牙邸に下宿ですか。
カオルの言いなりになってそうなゴンザさんが大変そう(笑)
このカオルってキャラクター、某巨大掲示板とかでは余り評判が良くないみたいですが。
私はすごく好きなキャラクターです。
牙狼(ガロ)って番組、全般的に暗いというかダークなお話なので、彼女の存在が息抜きというか、
すごくホッとしてみれます。
貧乏キャラってとこもイイですね。
机の上のラジオとか、きっとゴミ置き場とかから拾ってきたものだったりして(^^)
で、そのカオルと鋼牙。
実は2人とも両親と幼い頃なくしているという同じ境遇なんですね・・・
ますます急接近⇒悲恋フラグが立ちまくっているようです。
でも、鋼牙は、自分で「女心がわからない」とか言ってましたから、そうなるのはまだまだ先の話なのかな?
ともあれ、2人のかけ合い(+ゴンザさん)がどんどん楽しみになってきている牙狼(ガロ)
でありました(^^)
Comments [4]
No.1andy22@綾川亭さん
お待ちしておりました?!
いやはや、またまた拙ブログのごたくをおとりあげ頂き感謝感激です。
いや、はてな内でみたところ、ちょっと今回、評価が割れてまして、その「ファンタズム」ですか、私、わからなかったんだけど(汗)、多分、それが分かった方なんだと思うんですが、安易だとかなり手厳しく批判なさってたんですよねえ…なんか、「自主映画じゃないんだから、観念的なコトなんかするな。商業作品を作れ!」みたいなことを。私としてはCSで見たばかりの「陰陽少女」というのがなんか自主映画的と感じられて、イマイチ感がありまして、それに比べたら「GARO」はぜんぜんオッケーだろう!としか思えず…。
いやぁ、美しかったですねえ、ルナーケン。でまた、ほんと、ホラーチックでしたねえ今回。ただ、残念なのは、話そのものが、なんだかまとまりがなく感じられることで……。あの、唐突なCパートといい(汗)。場面場面見ると、それこそ、カオル×ゴンザシーンはほのぼの度高く、男女三人ホラー物語は緊迫感高くと、どれもまとまっているのに、何故か、全体となると、あれ?という気分に。
と気になっていたところに、カジケンさんのブログを覗いてみましたら、ちょっと気になる文章がありましたね(汗)。まぁ、やっぱり、アレ?と思わされる回は、スタッフの苦労なりなんなりがあるということですかねえ。
ではでは!
No.2ツバサさん
こんばんわ?>andyさん
お返事遅くなってすみません?(T T)
>いやはや、またまた拙ブログのごたくをおとりあげ頂き感謝感激です。
いえいえ、こちらこそ、助かりました。
そちらの記事にコメント書こうと思っておりましたら、先にいただいてしまって。
ありがとうございますです。
>多分、それが分かった方なんだと思うんですが、安易だとかなり手厳しく批判なさってたんですよねえ…
この記事探したんですけど見つからなくて・・・
パクリが安易だ!ってことなんでしょうかねー。
>「自主映画じゃないんだから、観念的なコトなんかするな。商業作品を作れ!」
てなこと言われていたというのなら、私も全然自主映画っぽくは感じませんでしたね。
演出とかなかなか凝っていましたし。
なかなか面白くみれたのですが、やっぱ目の肥えた方々の見方は違うのかなあ。
>ただ、残念なのは、話そのものが、なんだかまとまりがなく感じられることで……。
>あの、唐突なCパートといい(汗)。
ああ、これはあまり記事では言及しなかったですけど、確かにありますねー。
私は、見ている間は演出にばかり目が行っていたので余り気が付かなかったのですが、
後から、皆さんのブログの記事とか、掲示板とか見ていて、なるほどなあと。
各シーンがバラバラチックな感じがありますよね。
編集とかの問題なんでしょうか(梶さんのブログもそんな感じの記述でしたよね)
もしかしてスケジュールの問題で、編集とかの時間があまりないのかもしれないですね。
梶さんのブログの日付が確かなら、今晩放送の第6話のアフレコが11月10日(昨日!)になってましたし・・・
(これはさすがに違うかとは思いますが、アップの日付が10日なだけで)
ちょっと心配ではありますが(^^)
ではでは、またよろしくお願いします?!
No.3めぐさん
>これはさすがに違うかとは思いますが、
>アップの日付が10日なだけで
確かに11日放映のアフレコを10日はナイでしょうけど、
近いモノはあるみたいですよ。(^_^;
かなりギリギリらしいです。
時間稼ぎに、総集編の位置を予定より1話分
前倒しにしたそうですから…。
ちなみに次回7話は雨宮総監督超自信作らしいですよ。
でもスタッフ試写もまだこれから。(爆)
No.4ツバサさん
おはようございます!>めぐさん
コメント遅くなってすみません。
>かなりギリギリらしいです。
小林さんのブログによると、MAが、11/11の金曜日だったみたいですね。
放送の一週間前・・・
で試写もまだ・・・
本当に製作大丈夫なのかなあ・・・ガロ。
ちょっと心配です(^^)
でもそんだけこだわって作っているってことなんでしょうね。
超自信作・・・
う?、今から激しく期待してしまいます!
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