先週の感動ファンタジー「第3番惑星の奇跡」に続いての、
三池崇史監督の2作目です。
先週の話とはガラっと変わって、すっごいドタバタ劇。
謎の宇宙猫の力で、人々が何もかも忘れてしまい・・・
DASHは飛行機の操縦方法を忘れて、出撃できない!
頼みのマックスでさえ、変身方法忘れちゃう!
というメチャクチャな展開の1本です。
(以下ネタバレあり)
●くどいくらいのドタバタ描写
アタシも、
途中まではケラケラ笑って見ていたんですが、
なんかギャグ編の割には、BGMとか落ち着いた感じで、画面は派手にドタバタを繰り返している割には、
妙に静的な冷たい印象が・・・
そのうち、くどいくらいに繰り返される、 DASH隊員達のドタバタを見ているうちに、おかしいを通り越して、
「こいつら、ホントにバカ・・・というか、愚かだなあ・・・」
とシニカルな視点で見ている自分に、ハッと気がつきましたです。
これってまんま”エリー”の視点と同じじゃない?
そう、劇中で、アンドロイドの”エリー”だけは、なんの影響も受けてない、普段のまま。
そのエリーは、ドタバタを繰り返す人間達に、明らかな不信の目を向けているような気がしました。
ついには、極妻風にタンカ切るほど、切れちゃいますからね(^^)
絶対ココロの中で呟いてましたよ。
エリー「人間ッテ、ほんとニオロカナ存在デスネ・・・モーサイテイ!」 とか(笑)
●アンドロイドの涙
でも、そのエリーが、
ラストに涙を流すのです。
仲間のために!という強い想いで、記憶を失いながらも、無我夢中で怪獣を倒したマックスの姿を見て。
おそらくその涙は、人間という存在に対しての感動の涙。
人間はオロカ・・・過ちや失敗を繰り返すちっぽけな存在。
でも、”光”を持った尊い存在でもある・・・
という作品のメッセージ(実にウルトラらしいなあ・・・)にも通じるような気がします。
途中でくどいくらいに繰り替えされて、最後にはあまり笑えなくなっていたドタバタ描写も、 その人間の愚かさを誇張する意味合いがあったのでしょうね。
でも、残念に思ったのは、ラストのマックスの立ち直り。
そこが唐突で、
エリーが感動の涙を流すほど感動的には見えなかったのです。
だから、エリーの涙も、ちょっといきなり何?って印象。
監督の意図というかテーマはよくわかったんですけど、盛り上げ的には、 今イチだったって印象です。
そこらへんがもっとスムーズに行っていれば、先週に引き続き傑作!
ということになっていたんでしょうが・・・
今回は残念ながら、そのレベルまでには至りませんでしたね。
でも、「ギャグだけど、ただのギャグには終らせないよ」 という監督の気持ちはひしひしと伝わってまいりました。
三池監督の担当回はこれでひとまず終了とのことみたいですが、ぜひ何とかラストまでには、もう1・ 2本撮っていただきたいですね?。
(その他のポイント)
●エリー役の満島さん
今回のキーキャラクターでしたね。
なんかエリー=満島ひかりさんって、
回を増すたびに魅力的になっているような。
特に今回の”涙”は、思わずグッときたファンの方も多いのではないかと。
私は、なんか、スタートレックの映画で、
感情チップを埋め込んだデータが初めて流した涙・・・
ちょっとあのシーンを思い出してしまいました。
そういえば、あの時も猫が出てきて、泣くんだったなあ・・・(^^)
スタートレックのように、人間性というものを、
アンドロイドのエリーという存在を通して語るエピソードがみたい!
きっと今の満島さんが演じると、すごく魅力的なエピソードになるような予感・・・
エリー主演らしき回は、確かタイトルが「クリスマスのエリー」だっけかな?
まだちょっと先だけど、激しく期待しております。
●長官とカレーライス
多分やるんじゃないか?と思ってましたら、やっぱりやりましたね(笑)
でもスプーンを掲げる変身じゃなくて、お皿を掲げたポーズだったのは、変化球ストライク!って感じで(^^)
●基地の中でミサイル発射?!
基地内で、ミサイル発射!基地に大被害!って、ウルトラシリーズでも初の描写では?
あの庵野監督版「帰ってきたウルトラマン」では、
庵野ウルトラマンが、基地内でジュワッと変身して、そのまま巨大化!
基地が大破壊されてましたけどねー・・・(^^)
それ以来の衝撃描写でした。
●ベースタイタンの上でぐるぐる回るダッシュマザー
これは真似して遊ぶ子供たちが多そう?。
Gで口がゆがむ描写が細かい!って感じでした。
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●戦い方を忘れたマックス
スーツアクターの方ごくろうさまでした(^^)
頭からマックスラッガー(本ブログではあくまでこう呼びます(^^))
をポロッと落として、右往左往するマックスには笑いました。
Comments [15]
No.1nationwiseさん
明らかに前作とのギャップを狙った作品ですが、ここまで徹底してやってくれると清清しさを感じます。
でも、やっぱこれってマックスだから出来ることなんですよね?。
その分、役者さんは大変でしょうね?。
「え?、こんなの○○じゃないっ!」なんて思っている暇もないんじゃないかな?(笑
エリーに極妻をインプットしたのは誰ですか!!(爆
ヨシナガ教授ですか!!それならアンタが怒られて「自業自得」というものです(笑。
私は大いに楽しめました。こういう作品は設定とか疑問点とか深く考え込まないで見るのがベストですね。
No.2ツバサさん
こんばんわ!>nationwiseさん
コメントありがとうございます。
>でも、やっぱこれってマックスだから出来ることなんですよね?。
御意。
1話完結フォーマットの良い面が出てますよね。
>その分、役者さんは大変でしょうね?。
>「え?、こんなの○○じゃないっ!」なんて思っている暇もないんじゃないかな?(笑
確かに?。
でも、演じている方は、いろいろ違う面を出せて結構楽しんでらっしゃたりして(^^)
>エリーに極妻をインプットしたのは誰ですか!!(爆
(笑)
でも、そういう面も含めて楽しめましたよね。
記事では今イチとか書きましたけど、あくまで三池監督レベルでは!ということで、十分楽しめる及第作だと思います!
No.3翠さん
TBありがとうございます。
三池監督は、マックスの『振れ幅』を見せてくれた気がします。
ギャグもシリアスもできる……というところで、スーパー戦隊みたいなノリを感じました。
マックススラッガー(笑)は……はい。お腹を抱えてました。
SAさんも、たまにこういう演技するのも、楽しいだろうなぁ……
No.4ツバサさん
おはようございます!>翠さん
コメントありがとうございます。
三池監督、本当多才な方ですよね?。
「妖怪大戦争」すごく見たくなっています。
マックスでももうちょっと撮ってほしいなあ・・・
ところで、SAさんって、スーツアクターの方ですか?(^^)
No.5めぐさん
面白かったとは思うんですけど…。
特に、頭からポロっ、のシーンは良かったですね。(^^)
でも、最初の主婦の会話のシーンの妙なカメラワークに
非常に違和感を感じましたし、そもそもなぜ化け猫なのか?
3方向に飛来して集結の意味は?と、疑問だらけの
納得いかない30分でした。
ギャグならギャグで、とういかギャグであればこそ、
必然性とか、しっかりした裏付けあるドラマでないと
もたないなぁと感じました。
すごい監督さんの作品と聞き、期待していたので残念でした。
No.6くろさん
こんばんは、くろです。いつもTBありがとうございます。お返しTB送らせて頂きました。
あ、今回私は出ていません(笑)。猫じゃないし。
この後の脚本家や監督の方々が、どのくらいやってくれるのか、楽しみです。
満島ひかりさん、平成モスラに出ていたんですね。この前片付けの合間に『宇宙船』を引っ張り出して読んでいたら、モスラの記事に名前が出ていました。
またエリーの活躍話があるようで、これまた楽しみです。
No.7いまさん
”茶碗を持つ方の手”ってのは、
”ウルトラマンもあーいう形でメシくうのか?”
って点と、
”えらくガッツイて食ってんだな・・3分しか時間ないから?”と私も笑いましたね。
?でも笑いだけじゃなく、何気に光の国もうつってたような・・・
(ということは旧来のウルトラマンもいずれでる?)
笑いだけではなくしっかりこういうネタもある良作でしたね。
No.8ツバサさん
おはようございます!
>めぐさん
>くろさん
>いまさん
コメントのお返事遅れていてすみません・・・
今朝お返ししようと思ったのですが、考えていたら時間切れに・・・(爆)
電車が8時過ぎなんです(^^)
仕事からから戻ってきたら、すぐお返ししますので、お待ちくださいませ。
でも、もうちょっとパパッとすばやく、考えまとめれるようになりたいなあ・・・(^^)
No.9ツバサさん
こんばんわ!>めぐさん。
遅くなりました?。
>でも、最初の主婦の会話のシーンの妙なカメラワークに
>非常に違和感を感じましたし
あれ?そうですか。
私は逆にあのシーン。カメラワークが斬新でイイ!なんて、思ってしまったのですが(^^)
確かに変わったシーンではありましたけど。
>そもそもなぜ化け猫なのか?
これは、私も疑問でしたが、コメントいただいているくろさんにお答え教えていただきましたよ。
”猫は3歩歩くとモノを忘れる”ということわざが元ではないか・・・ということみたいです。
>すごい監督さんの作品と聞き、
>期待していたので残念でした。
それは残念。
まあ、ある意味クセの強い1本でしたからね・・・
次の作品を楽しみにいたしましょう(^^)
No.10ツバサさん
こんばんわ!>くろさん
お返事遅くなりまして、すみません。
>この後の脚本家や監督の方々が、
>どのくらいやってくれるのか、楽しみです。
確かに。
実相寺さんに飯島さん。
脚本では、太田愛さん(クリスマスのエリーは太田さん脚本みたいです!)や、小中千昭さんも参加されるみたいですよ!
小中さんの回は楽しみです?。
>満島ひかりさん、平成モスラに出ていたんですね。
「モスラ2 海底の大決戦」ですね。
満島さんは、汐里という石垣島の元気少女の役で出ています。8年前だから、12才とかですね?。
モスラとエリアス姉妹と助けるオテンバ少女って感じで、かわいらしかったですよ?(^^)
No.11ツバサさん
こんばんわ!>いまさん
コメントありがとうございます。
お返事遅くなりまして、ごめんなさいです(T T)
>”茶碗を持つ方の手”ってのは・・・
>”ウルトラマンもあーいう形でメシくうのか?”って点と、
>”えらくガッツイて食ってんだな・・3分しか時間ないから?”と私も笑いましたね。
(笑) ナイスつっこみです!
>でも笑いだけじゃなく、何気に光の国もうつってたような・・・
出てましたねー!
タロウの時とはまたちょっと違ったシンプルな感じでしたけど。
>ということは旧来のウルトラマンもいずれでる?
これは、私も出て欲しいと思います!
久しぶりにウルトラマン同士の競演見てみたいですね?。
No.12めぐさん
”3歩歩くとモノを忘れる”のは、猫ではなく鶏です。
(>_<)
No.13ツバサさん
ありゃ!そうでしたか!
すみません?(T T)
で、ググって調べてみました。
「猫は三年の恩を三日で忘れる」
が正しいことわざのようですね。
でも、元々の疑問の答えにはなっていないような・・・
なんで猫だったんでしょう?
No.14くろさん
おはようございます、くろです。
》めぐ様、ツバサ様
間違いのご指摘ありがとうございます。
m(_ _)m
でもそうなると何故猫なのでしょうか?やはり“忘恩”からの発想なのか、あるいはアルツハイマー症の発生に猫が関係していると言う噂が以前に在ったのか…う?ん、難しいです。“バルタン星人の手が何故鋏なのか”と同じですね。
〉クリスマスのエリーは太田さん脚本みたいです!
そうでしたか?。楽しみがまた一つ増えました。
他にも光の国の登場など、画面に登場した事柄から、さまざまな想像を膨らますのは実に楽しいです。昔のウルトラもそんな感じだったような…これも“原点回帰”で目指したものなんでしょうか。
長くなってしまいました。それでは、また。
No.15ツバサさん
こんにちわ!>くろさん
お返事遅くなりました(T T)。
>バルタン星人の手が何故鋏なのか”
>と同じですね。
わかりやすい例えです?(^^)
>そうでしたか?。楽しみがまた一つ増えました。
私も太田愛さんの回は楽しみです?。
多分、三池さんの回とはまた全然違ったテイストになるんじゃないでしょうか。
このバラバラである意味整合性が取れていないテイストというところは、初代ウルトラマンっぽいような気がします(マックスはセブン顔ですけどね(^^))
くろさんが仰る”想像”の部分も含めて、そんなとこも原点回帰なんでしょうねー。
だいぶ成功してきてる!と思います。
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