本ブログの記事もいよいよ100本目。
100本目はやはり、大好きなこのタイトルの記事を書きたいな・・・と思いまして。
で、DVD『ウルトラマンネクサス VOL8』
をゲットしました!
ウルトラマンネクサス Volume 8 | |
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この中に収録されている、episode 29『幽声?コーリング?』
ディレクターズカット版のレビューをお送りいたします。
ネタバレ等ありますので、購入予定の方はご注意ください(^^)。
では!
このディレクターズカット版。分数は約45分!
通常話の約2倍ですねー。
やはりTV放映時の29話は、約2話分を1話にまとめたものだったようですね。
どうりで、やけに駆け足な感じがしたはずです(笑)
あらすじは、
両親をビーストに取り付かれて殺された少女・
理子。
M・Pの瑞生に記憶を消された彼女は、ビーストがでるという山で、溝呂木と出会う。
だが、記憶を失った溝呂木はもはや昔の彼ではなかった。
一方ナイトレイダーは、霧に隠れ行動するビーストに苦戦していた・・・
という感じですが、放映版もこのディレクターズカット版も、ほとんどこのあらすじ通り。
ストーリーの流れとしては、そんなに大きな違いは感じられませんでしたー。
監督さん、実にうまくまとめたものです!
でも、さすがにいくつかの大きな相違点はありましたよ。
(1)憐と瑞生たちの会話シーン追加
冒頭、
遊園地での憐・尾白と瑞生の会話シーンがあります。
ここでは、尾白が、スペースビースト”バンピーラ”のことを、例の”怪物バンニップ”の噂として、
話します。
バンニップネタは、TVでは自然消滅という形でしたが、元々の構成では、
毎回ビーストの噂がこのバンニップのこととして語られる予定だったようですねー。
打ち切りの余波はまあ、こういう細かい所に波及しているわけで・・・(残念)
そのほか、瑞生の独白とかもいろいろ増えてました。
(2)
ビーストとの戦闘シーン丸々1シーン追加
ディレクターカット版の一番大きな見所はここでしょう。
TV版では、最初の遭遇時、バンピーラとはほとんど大きな闘いはせず、逃がしてしまうんですが、
実はここでネクサスと1戦交えていたわけですね。
まず、TV版では、ビーストの糸攻撃をうまくかわすコモンですが、ホントはビーストの糸につかまって、宙吊り⇒あわや食べられる寸前!!
という大ピンチに!!
そこに現れたネクサスが、コモンを救います。
ここはなかなかのスリリングな見せ場で、カットされたのがもったいない!って感じでした。
そして、ネクサスVSバンピーラの1STバトル!
憐ネクサスは、残り少ない体力のことを考えてか、最初から飛ばした闘いぶり。
バンピーラを逃がしてしまった後、地面を叩いてくやしがる姿が、憐のイメージそのままで、なかなかイイ!
(3)弧門と瑞生の会話シーン
この2人。
TVではいつの間にお互い知り合ったの???という感じに見えたんですが、
このバージョンでは、コモンに瑞生が名乗るシーンがちゃんと挿入されてました。納得。
(4)溝呂木とリコちゃんとのシーン
この2人のシーンもずいぶん増えてましたね。
最初に出会ったとき、リコちゃんの差し出すミカンを、皮も向かずにむしゃぶりつく溝呂木とか。
こういうシーンが増えると、
後で溝呂木がリコちゃんへの贖罪に固執していた理由もなんとなく納得できますね。
で、アタシに解った変更点は、大体こんな具合ですが、
こうしてディレクターズカット版と放映版(短縮版)を見比べてみると、
ネクサスのドラマとしての弱点が見えてくるような気がしますね。
すなわち、2話分を1話にしても、話が通じてしまうという・・・
むしろ、短縮版のほうが、「スピーディーで1話完結な分、 本来のウルトラマン的で良い!」という批評も目にするくらいで。
これは、今までのウルトラと比べて、ストーリー展開はほぼ同じでも、各キャラの心情や交流のシーンに、
より多くの尺を割いているせいだと思うのですが、そのせいで、展開がスローモー・
冗長というイメージを与えてしまっている・・・
これは、29話までの「響鬼」
にも共通する弱点のようにも個人的に感じます。
(また一つネクサスと響鬼の共通点を見つけてしまったような気が・・)
でも、多少難ありだけど、キャラクターをじっくり描きたい!というこの姿勢。
アタシは大好きなのですが・・・
そんなネクサスと響鬼の2つが、かたや打ち切り、かたや製作陣異例の交代という目にあってしまうのは、いったいなぜ??
やはり時流に合わないのかしら・・・
とちょっとボヤきたくなってしまったりして・・・(笑)
Comments [2]
No.1翠さん
マックスの記事にコメントありがとうございました。でも、こっちの記事のほうが興味をそそられるので、コメントさせていただきます。
まだ、僕はDC版は未視聴なんですが、レビューをさせていただくと……だいぶカットされたシーンがあるみたいですね。
確かに、それを2?3話で放送されたときに、「冗長」と言われるのかもしれませんね。
でも響鬼にしろネクサスにしろ、僕はその「冗長」な部分は大好きなんですが、そうすると関連商品が「売れなく」なってしまうという現実……
予算が肥大化した現代特撮の宿命なんでしょうか……そう考えると寂しいです。
No.2ツバサさん
いらっしゃいませー!>翠さん
コメントありがとうございます。
>僕はその「冗長」な部分は大好きなんですが
私も好きですよー。
というかよく考えてみると、普通のドラマでは当たり前なんですよね。
キャラクターをていねいに描写することって・・・
でもそれが冗長に見えてしまうってことは、見る側に、今までのいわゆる”特撮”モノのお約束的先入観があるからのような気がします。
私の中にもありますねー。そういう先入観。
上の記事で、そういう所を「弱点」って書いちゃってますから。
翠さんからのコメントの返事を考えていて、はじめてそのことに気がつかされました・・・
ダメだなー・・・まったく。
>関連商品が「売れなく」なってしまうという現実……予算が肥大化した現代特撮の宿命なんでしょうか……
スポンサーとしては、おもちゃが売れなきゃ困るから、
”キャラの描写なんかどうでもいいから、ヒーローとか怪獣いっぱい映せ!!”というのは一つの本音でしょうね。
個人的には、ネクサスとか響鬼の路線の方が、作品として根強く残りそうで、長い目で見ればトクだと思うんですけど・・・。
会社は目先の利益優先ですからねー。
>そう考えると寂しいです。
確かに・・・(T T)
でも、私たちにできることといえば、関連商品をできるだけ買ったり、こうやってネットで話題にしたりとか
そういうことしかないんで・・・
そうやって、自分が好きな作品をできるだけ後押ししていこうと、私的には考えてます。
なんか難しい問いかけだったので、うまく返事になってなくて、すいません・・・
またいらしてくださいねー。
ではでは!お待ちしてまーす!
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